2020年12月29日火曜日

警報で咳込む日:畳に外干しの洗濯物から落ちたマイクロカプセルが鋭く光る

 寒く乾燥した日が続き、玄関の門灯にぶら下げたPMとVOCの測定器から「危険」という通知が届く様になりました。コロナで窓を開けて換気と言われていますが、我が家ではこの様な時に窓を開けると危険な状態です。

 また、風呂が終わった後で1階風呂場の換気扇を回すと、室内が負圧となり外気が取り込まれますが、 2階の寝室で寝ていると臭いはしませんが咳込んで寝られない時も有ります。仕方が無いので活性炭のマスクをして何とか寝られますが、それでも咳がなかなか止まらない時も有りました。

 12月の測定データを見てみると、24日から25日の日付が変わる頃にPM、VOC共にピークとなり、PM1が69㎍/㎥、PM2.5が74㎍/㎥(PM1を含む)、VOCが10ppmを越えています。

使用測定器:Atmotube PRO notAnotherOne社製(米国製) PMはレーザー散乱方式で測定

       詳細はこちら→リンク


<12月のPM,VOC外気測定グラフ>















<11月のPM,VOC外気測定グラフ>

 また、比較の為に11月のデータも見てみると、やはり月に数回PMやVOCが非常に大きな値となる時が有ります。天候との関連を調べてみましたが、はっきりした傾向は分かりませんでした。おそらく飛び散ったマイクロカプセルの寿命が一斉にきて破裂し大量の微粒子が飛び散っているのではないでしょうか?

 以前、各社の匂いの強い柔軟剤から発生するイソシアネートを室内で測定した事が有りますが、ある時測定器のアラームが鳴り、測定器の誤動作かと思いましたが、その後声が1週間出なくなり声帯をひどくやられました。耳鼻科へ行って声は直りましたが、後で撮ったCTで肺も炎症を起こしていて、この時の炎症跡は今も消えていません。外はイソシアネート濃度が高く実験できないので、室内で囲ってやったのですが、遮蔽が不十分で漏れ出したものと思われます。この様にある時突然大量のイソシアネ^トも発生する事象が有りそうです。
















<12月のクリスマスピーク> 

 12月でピークの24日から25日にかけてデータを詳しく見てみると以下の様になります。

23日 昼間は晴れてPM,VOC共に低いが日没とともに上昇

    20:37 外は石鹸臭

    21:11 室内で咳が出てきた

24日  0:41 VOCがピークの10.102ppmを記録

    昼間は雲って寒かったが15時頃からPMが上昇を始め23:06にピーク(PM1=69㎍/㎥)になる

    

 24日夜には外に出ると喉が痒く咳が出た。また2階で寝る時には風呂場の換気扇が回っており、咳が出たり下腹部痛となった。

 25日早朝に新聞を取りに外に出ると、薬臭く咳が出た。

 それでは次に24日夜から25日朝に飛んで来た微粒子を顕微鏡(PCマイクロスコープ)で見てみます。

<ピーク時に飛んでいた微粒子>

 微粒子を電子顕微鏡用のアルミ基材両面テープ(面が真っ黒で緻密のため模様が出ない)でピークの時間に収集して見てみると、ほとんどがマイクロカプセルの分解物でした。

収集時刻:24日19:39~25日05:33(約10時間)

20201225141300 1000倍
分解した小さい粒は数㎛~1㎛以下




20201225163352 1000倍
破裂したがまだ外形は保っている直径27㎛のカプセル



20201225165939 400倍
中央の大きな物の横の長さは0.43mmも有る
丸い小さなカプセルがシャボン玉がくっつく様に融合して出来た物か?
一番左の塊は外壁が剥がれて中身が漏れている様にも見える





20201225170609 400倍
外壁が剥がれて中から数㎛~1㎛以下の粒が出ている





20201225165034 1000倍
破裂して形が変わってしまったカプセルと思われる




































<畳の上に落ちていたマイクロカプセル>12月25日
 蛍光灯照明の様な広い光源では見えませんが、太陽光の直射、LED照明、白熱電球の点光源だと特定のごく狭い範囲でキラキラ光ってマイクロカプセルの大きい物は肉眼でも見ることが出来ます。

 洗濯物を畳んでいる和室の畳の上に何個も落ちてキラキラ光っているのが見られます。また、その時着ていた上着やズボンにもキラキラ光って見えました。洗濯物を裏返す時に洗濯物に付いたマイクロカプセルが飛び散ったと思われます。このせいで、洗濯物を畳んでいると咳が出る時が有ります。

 以前、窓を開けていた時にはこのキラキラ光るごく小さな粒が畳の上に沢山落ちていてびっくりした事が有ります。

 また、洗濯して外に干したシーツや干した布団に飛んで来たマイクロカプセルが付くと、夜寝た時に体温で温まると破裂して吸い込むとひどい咳が出ます。

 
畳の上で光るごく小さな点(矢印の先画面中央) 等倍マクロX約10倍








画像処理で拡大
破裂して割れてしまったマイクロカプセルと思われます





等倍マクロX約10倍
約45度時計方向に移動した位置で撮影





画像処理で拡大
内部にまだ塊が多数見られます





撮影機材
一眼レフに等倍マクロレンズ+エクステンションチューブ(約10倍)




ECHA(欧州連合の機関)では洗剤や肥料等にマイクロプラスチックを使用することを禁止

 ECHAは、REACH規則に基づく化粧品・洗剤・肥料等への意図的なマイクロプラスチックの使用制限を社会経済分析委員会(SEAC)が採択したことを発表した。日本は法律が無く野放しです。

原文へのリンク↓

https://echa.europa.eu/-/scientific-committees-eu-wide-restriction-best-way-to-reduce-microplastic-pollution

Googleの機械翻訳(部分掲載)↓

科学委員会:マイクロプラスチック汚染を減らすためのEU全体の制限の最良の方法

ECHA / PR / 20/09

社会経済分析委員会(SEAC)は、化粧品、洗剤、肥料などの製品にマイクロプラスチックを使用することを禁止し、人工芝のスポーツピッチでのソフトインフィルとしての使用を禁止するという画期的な制限案についての意見を採択しました。 。それは20年以上にわたって50万トンのマイクロプラスチックの環境への放出を防ぐでしょう。

ヘルシンキ、2020年12月9日– SEACの意見の採択は、2020年6月のリスク評価委員会(RAC)による以前の意見に従います。両委員会は、EUの化学物質法REACHに基づくEU全体の制限が対処するための最も適切な手段であると結論付けました。何十億もの小さな固体プラスチック粒子が私たちの環境を汚染するリスク。SEACはまた、提案の社会への期待される利益と費用について結論を下しました。

ECHAの事務局長であるビョルンハンセンは次のように述べています。「マイクロプラスチック汚染から環境を保護する必要があります。この制限案は、世界で最も包括的なものです。これで、科学的および技術的評価を終了し、リスクに最適に対処する方法についての推奨事項を示しました。これは、欧州委員会の意思決定とEUのプラスチック戦略の目的に貢献します。

この提案は、製品の使用時にマイクロプラスチックが環境に放出された場合に、意図的にマイクロプラスチックが追加された製品をヨーロッパ市場から禁止することを目的としています。例としては、化粧品、クリーニングおよびランドリー製品、肥料、植物保護製品、種子コーティングがあります。塗料やインクなどの他の製品にもマイクロプラスチックが含まれている場合がありますが、それらを使用しても必ずしも環境への放出につながるとは限りません。これらの使用は禁止されることは提案されていませんが、残留放出が監視され、将来制御できることを保証するためにECHAに報告する必要があります。サプライヤーはまた、残留放出を最小限に抑える方法について指示を与える義務があります。

人工芝のスポーツピッチからのマイクロプラスチック充填材の放出を防ぐためのいくつかのオプションが政策立案者に推奨されました。これには、6年間の移行期間後の市場投入の禁止が含まれます。

この制限により、50万トンのマイクロプラスチックが20年以上にわたって環境に放出されるのを防ぐことができます。同じ期間に、ヨーロッパ社会への制限の総コストは、粒状の充填材(主に細断された車のタイヤ)による環境リスクへの対処方法に応じて、108億ユーロまたは191億ユーロと見積もられています。コストは、混合物を再配合する必要性、マイクロプラスチックを代替材料に置き換える必要性、および当局が制限を実施する必要性で構成されています。

SEACの意見は、2021年初頭にECHAのWebサイトで公開される予定です。委員会の意見の詳細とよくある質問への回答は、Q&Aドキュメントに記載されていますRACの意見は、ECHAのウェブサイトですでに入手可能です

2020年12月21日月曜日

葉ボタンの葉もマイクロカプセルだらけ:ウエハース状の新カプセルか?

 妻が数日前に買ってきた葉ボタンを鉢植えにしたら、葉にキラキラ光る物がたくさん見えると言ってきたので見てみるとマイクロカプセルくさい。肉眼でもキラキラ光る比較的大きな粒と鋭く光る極小の点が見えます。太陽に向かう方向で見る角度を変えていくと鋭く光る場所が有ります。

 急遽PCマイクロスコープ(PCに接続して見る顕微鏡)を準備して、葉ボタンの一部を切り取って撮影してみる事にしました。葉っぱは平らでないので、両面テープの上に貼り付けて観察することにします。

 また、一眼レフのデジカメに等倍マクロレンズ(最接近すると撮像面に現物と同じ大きさまで写せる)とエクステンションチューブ(レンズとカメラの距離を伸ばし更に接近し像を大きくする)を付けて撮影した物でも見てみます。


<比較的大きな粒>

 これは何でしょうか?半導体チップの様な形状をしています。

20201217154950 400倍

















 1,000倍に拡大して照明を微妙に調整すると

20201217155036 1000倍

















 下の写真の様に右の角部分を画像処理で拡大すると、ウエハースの半透明クリームが溶けて流れ出し、中に小さな粒が入っている様にも見えます。

20201217155036 1000T(画像拡大)


















 今度は表面が良く見える物を探すと

20201217160205 1000倍

















 右中央部を画像処理で拡大して見ると

20201217160205 1000T
















 何やらマイクロカプセルの崩れた様にも見えます。

 他に表面が月のクレーターみたいに見える物も有ります。

20201217164746 1000倍

















 始めて見たので確かでは有りませんが、新しい製法の香料マイクロカプセルか?


 デジカメ(一眼レフに等倍マクロレンズ+約10倍のエクステンションチューブ)でも撮影してみました。

デジカメ画像を拡大















 四角い左上側から粒々が漏れ出している様に見えます。

デジカメ画像を拡大














 これはウエハース状の物が剥がれて中身が出ている様にも見えます。

 新しい方式の香料カプセルでしょうか?


<透明なマイクロカプセル>
 中央部のハチの巣状の所にはまる様に沢山半透明な物がくっついています。

20201217165304 400倍

















 1,000倍に倍率を上げると見慣れた香料マイクロカプセルの様です。

20201217165357 1000倍
葉の表側の表皮にびっしりとマイクロカプセルが付着

















 一部を画像処理で拡大してみると、小さな粒々が出ているのが見えます。

20201217165357 1000T

















 表皮組織にはまり込む様にマイクロカプセルが多数付着しています。


 次は少し壊れてきて形がはっきりしなくなったマイクロカプセルと思われる。

20201217165751 1000
















 次は横から見た所

20201217154455 1000倍

















 カプセルから放出された氷砂糖みたいな物も見えます。

20201217154836 1000

















 この葉ボタンはホームセンターで妻が買ってきた物ですが、庭の他の植物の葉にはこんなに沢山付着してない様なので生産者の段階か店の段階で付着した物と思われます。

 これが野菜だったらと思うとぞっとします。

2020年12月20日日曜日

PMとTVOC、イソシアネートの発生時期ずれの例

 我が家のデータでは無いのですが、以前化学物質過敏の方の家で記録した1週間データです。

 この様に微粒子PM2.5,PM10が飛んで来るタイミングとイソシアネート基が観測される時期がずれています。メーカーや合成香料の種類でマイクロカプセルの殻の材質を変えている様なので、ポリウレタンやポリウレアのカプセルが飛んで来たときだけ非常に高いイソシアネート基が観測されたものか?、カプセルが寿命を迎えて一斉に破裂した時に高い値が出たのか?いろいろまだ分からない事が沢山有ります。

 イソシアネート基の測定はイソシアネート基を含むガス、エアロゾルに反応する仕組みの測定器を使用しているので何のイソシアネートかは分かりませんが、この時同時にLC-MS/MS(液体クロマトグラフ質量分析計)で分析された結果では、分析可能な成分のうちイソシアン酸が桁違いに多く検出されました。予想していたTDI、MDI、HDIはごく僅かでした。しかし、他の分析出来ないイソシアネート成分も有る様です。

 臭いとの関係ですが、私がこの場所に居たのは 10日と20日、中間の15日ですが、一番イソシアネート濃度が高かった15日午前は車から降りるとすさまじい柔軟剤臭が立ち込めていました。一度だけなのでイソシアネートと臭いとの関連ははっきりとは分かりません。イソシアネート自体は臭いを感じるレベルでは生命の危険が有ると言われているからです。

 この時分析出来たイソシアン酸の毒性を調べて見ると、ほとんど研究されていませんが、以下の論文に詳しく書かれています。

https://translate.google.com/translate?hl=ja&sl=en&u=https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2019/em/c9em00003h&prev=search&pto=aue

一部を機械翻訳で流用すると、非常に難しいですが以下の事が書かれエいます。

HNCOは、その求電子挙動により、タンパク質のカルバモイル化と呼ばれる反応を通じて人体に存在するものを含む、さまざまな求核機能と反応することができます。このタンパク質修飾は毒性を引き起こす可能性があり、したがって高濃度のHNCOへの曝露は、白内障だけでなく、心血管疾患や呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。

6.曝露とリスク

HNCOの研究の動機の多くは、人間の曝露に関連するリスクに根ざしています。 HNCOは、その陰イオンであるシアン酸塩(NCO-)と平衡状態にあります。アミノ基を持つ分子の存在下では、NCO-は反応してカルバモイル誘導体を形成します16。さらに、カルバモイル化によるシアネートとの反応によるタンパク質機能の変化により、シアネートにさらされるとリボヌクレアーゼの酵素活性が失われる可能性があります13,16。カルバモイル化によるアミノ酸構造の変化は、タンパク質の折り畳みと機能的能力を変化させ、腎不全、15,102心血管疾患、10,14,103白内障12、関節リウマチなどの主要な合併症を引き起こします13。

105 M atm-1の有効なヘンリーの法則定数に基づいて、Roberts etal。 HNCOの周囲気相濃度がわずか1ppbvの場合、吸入すると、血中シアネート濃度がカルバモイル化反応に関与するのに十分な高さになる可能性があると推定されています19。さらに、溶解度と酸解離定数の温度依存性を含むように値を修正すると、 100μMの血中濃度を引き起こすのに必要な吸入濃度のわずか15%の違い(1.15 ppbv)。それでも、HNCOの吸入と血流中のその存在との関係は、私たちの知る限りでは不明です。血中のシアネートの別の可能な運命は加水分解です。 310 Kの温度、7.4のpH、およびアレニウスの式を使用すると、加水分解に対する寿命は291時間と計算されます2。これは、加水分解経路が、細胞に入ってさらにカルバモイル化を受ける前にシアネートを破壊するほど速くない可能性があることを意味します。 。血流から細胞へのHNCOの移動は、298K.4でlog [thin space(1 / 6-em)] KOW値が0.64の効率的なプロセスである必要があります。

しかし、吸入によるHNCO曝露を健康への悪影響に関連付ける直接的な疫学的または毒物学的研究はまだありません。このような研究は、HNCOが実際にin vivoでのカルバモイル化を引き起こすかどうか、および周囲の混合比を明らかにするのに役立ちます。それまでは、アミノ酸の補給、透析処方の変更、抗炎症療法など、カルバモイル化の速度を下げるためのいくつかのオプションがあります15。



2020年12月13日日曜日

「香害の解決を政府に求める」署名活動への協力依頼が来ました

 以下の署名活動への協力依頼が来ました。私も議員会館でのプレゼンや厚生労働省の研究テーマ提案等行っていますが、嫌煙権の様に世間の声が大きくならないとなかなか動いて貰えないのが現状です。

 賛同戴ける方は署名と拡散に協力を宜しくお願いします。

 署名はchange.orgのオンライン署名サイトで行っていて以下をクリックすると飛びます。

http://chng.it/HzsHZz7tfK























2020年12月5日土曜日

メーカー毎に香料マイクロカプセルの形状が大きく異なる

 昨年に撮影した香料マイクロカプセルの顕微鏡写真を公開します。特許を読むとメーカー毎に熾烈な特許合戦を繰り広げており、各社の構造が大きく違います。今回は各社1点のみですが、時間を見つけて品種を増やしてみたいと思っています。

 この写真と色々な所に飛び交っているカプセルの写真を見比べると、これらマイクロカプセルが空中を飛び交い、我々が吸わされているのが分かると思います。、

 三社の香り付け剤と柔軟剤で最も香りの強いランクの物を推奨濃度に薄めてスライドグラス上で天日乾燥させます。そのままだとコントラストが取れないので、スライドグラスの下に真っ黒なアート紙を敷いてPCマイクロスコープで撮影しました。

 できるだけ外部からの混入を避けるために二重窓の間で天日乾燥させましたが、完璧では無いので多少の混入はご容赦下さい。 我が家の外気は近所から飛んで来るマイクロカプセルだらけですので。


<A社 香り付け剤>

20191005205252 1000倍
まだ余り壊れていない大きなカプセル 直径61㎛
一番外側から数㎛~1㎛以下の極小の粒が盛んに放出されている
この大きさはPM2.5と呼ばれ、肺の奥深くから血液にまで侵入すると言われている



















20191005205325 3000倍
上の写真をデジタルズームで更に拡大したところ


















20191005210926 1000倍
左上の二つは崩壊が進み一番外側の殻が崩れている

















20191005211008 3000倍
デジタルズームで左上の二つを拡大したところ

















20191005204942 1000倍
中央上の塊は崩壊が進み全体が壊れたところ

















20191005205016 3000倍
周りに極小の粒々や粉(粒かも知れないが光学顕微鏡の限界です)
の様に見える物が散らばっている


















 上で見てきた構造から最強の香りが長く続くと思われる。


<B社 柔軟剤>

20191126100526 1000倍
氷砂糖の様な塊と単殻カプセルが混ざっている
周りには数㎛~1㎛以下の極小の粒が散らばっている
中央の大きな丸い単殻カプセルは直径約30㎛


















20191126101154 1000倍
氷砂糖のような物が剥がれてバラバラになっていく


















20191126101440 1000倍
氷砂糖の様な物の中には極小の数㎛~1㎛以下の粒が入っている

















20191126102745 1000倍

















20191126103211 1000
氷砂糖の様な塊の周りが溶けて極小の数㎛~1㎛以下のPM2.5の粒が放出されている

















20191126104125 1000倍
色々な形のカプセルが混ざっている

















 この柔軟剤は色々な形のカプセルを混ぜて香りを長持ちさせていると思われる。


<C社柔軟剤>

20191121170408 1000倍
大きさの多少異なる粒々しか見えない
粒の大きさは10㎛~1㎛以下で繊維から剥がれて飛べばPM10~PM2.5になる



















 この構造では徐々に粒の中の成分が漏れ出る構造にしていると思われる。香りが最初から変わらない特徴かもしれない。





2020年12月4日金曜日

電車で病院へ行って帰ってくると下着まで柔軟剤臭い:夜中になって症状が出た

 一昨年に腎細胞がんの手術で片方の腎臓を摘出して、その後再発チェックの為に4ヶ月おきに検査に通っています。腎細胞がんは再発率が高く、片方しか腎臓が無いので、万一再発したらできるだけ早く取るしかないそうです。放射線や抗がん剤が効かない為です。

 1週間前に検査は終わっているので、昨日は結果を聞きに行くだけでした。 結果は問題なくほっとしました。また、次回からは検査の間隔が半年おきに伸びました。コロナの事を考えると東京へは余り行きたくないのですが、万一の事を考えてきちんと検査に通っています。

 1週間前は午後の検査で電車は空いている時間帯、病院の待合場所も半分程度しか席は埋まっておらず他の人と距離をとって座ることが出来ました。帰ってきた時も上着とズボンを着替えただけで柔軟剤臭はさほど気になりませんでした。

 ところが今回は午前の診察で、電車は満員状態、病院の待合はやっと座れた状態でした。帰ってきて活性炭のマスクを取ると全身が柔軟剤臭い。下着まで柔軟剤臭くなっているので急いで着替えて、手洗いはもちろん、うがい、目洗い、顔洗いをしました。

 昨日寝るまでは何ともなかったのですが、夜中に目が覚めると胸がチクチク刺される様に痛く、また朝起きると目ヤニが出ていました。身体がだるく頭がボーとして早朝ウォーキングは諦めてまた寝ました。

2020年11月29日日曜日

10月のPM観測まとめ:異臭、体調不良、マイクロカプセルが観察中に破裂

  神奈川県の方で異臭騒ぎが起きましたが、我が家でも数日おきに異臭がしています。強い時は我が家から50m位先まで続いていますが、何処が発生源という訳でなくずっと同じ強さで感じます。

 動物の死体の臭いに薬品が混ざった様な匂いだったり、薬品の様な臭い、石鹸の臭い、表現しようがない気持ち悪い複雑な臭いだったり。以前庭でモグラが死んでいた時は嫌な臭いがしましたが、数m離れると感じないレベルでしたが、今回はもっと強烈です。もちろん探しても動物の死体は見つかりませんでした。以前香料メーカーで働いていた人の話を聞いたことが有りますが、香料は色々混ざると悪臭になるそうです。

 横浜の異臭分析ではイソペンタンやペンタンが通常より高い濃度で検出されているという報道が有りましたが、発泡スチロールの発泡剤にも使用されているペンタンは特許を調べるとマイクロカプセルに使用されている様です。カプセル径のばらつきを少なくする為という記述が特許に見られました。

  臭いは感じませんが測定器が異常を知らせるので、飛散している微粒子をSEM用両面テープで7回にわたって収集し顕微鏡で観察したので画像と共に考えてみます。


<10月測定結果全体>

測定器:AtmotubePRO NotAnotherOne Inc. 詳細は→こちら

     PM(微粒子)の測定はレーザー散乱方式

10月の自宅外気測定データ(測定器を持ち出した為に一部抜けている部分有り)



 この様に数日おきに日によって激しく変動します。また、時間変化も激しいですが、規則性が有りそうです。これは11月のデータで見てみたいと思います。

 マイクロカプセルはメーカーや製品によって特許絡みや香料との組み合わせで殻の材料が違ったり方式が全く異なる様です。我が家に飛んで来るマイクロカプセルはこれらが混在していると思われるので複雑になります。主なメーカーのカプセルの画像は別途掲載する予定です。

 問題は、以下の画像に有る様に、マイクロカプセルが空中を漂い、関係のない人までカプセルやそれから出る合成香料の原液を吸わされたり、付着させられている事です。


PMが高かった時のデータ分割して見てみると

<2日~5日>

2日~5日にかけて微粒子濃度が高い、5日午前は体調不良で寝込んだ

2日  6:34 PM1=61,PM2.5=67,PM10=69ピーク

      (PM2.5はPM1を含むPM10はPM1,PM2.5を含む)

      強い悪臭 午前2時頃トイレに起きたら階段迄薬臭い臭いが侵入してきていた

     午前4時過ぎに玄関外に出たら強い薬臭を感じた。外に出ると目にしみる感じ

     →この期間は大気中に漂うマイクロカプセルから香料ガスが大量に放出(寿命

      が近い)と思われる。

     6:10の日照開始の後にPM急上昇→大気中に漂うマイクロカプセルが紫外線の

     刺激や温度上昇で破裂し極小の微粒子を発生したか?

     大きなカプセルは計測値に出なくて、破裂して小さくなると計測される。

4日  10:54    PM1=51,PM2.5=55,PM10=57ピーク

  強い悪臭 午前4時過ぎ玄関外に出ると金木犀の香りに混ざり気持ち悪い柔軟剤臭

5日   11:40   PM1=48,PM2.5=53,PM10=54 右胸刺す様にチクチク痛く咳、目ヤニ

                         体調不良で午前寝込む




微粒子写真1・・・(10/2 4:15~5:25収集分)

(日の出でカプセルが破裂する恐れが有るので直射日光が当たる前に取り込んだ)

この後6時14分から増加し始め大量の微粒子が放出された

10/5の投稿で紹介済の写真です

画像サイズ(1,000倍の時):縦240㎛、横320㎛

20201002085743 1000倍
伸びてしまったマイクロカプセル
内壁から内側にワタのような物と更に小さな数μのカプセルが剥がれて出ている



















20201002094352 1000倍
破裂したマイクロカプセルから放出された内容物
中央やその下の塊からは更に小さなカプセルが放出されている


















20201002094837 1000倍
壁の外側が溶けてきている様に見えるマイクロカプセル


















微粒子写真2・・・(10/2 18:33~10/3 9:45収集分)10/5の投稿で紹介済の写真です

20201003105751 1000倍
壊れ行くカプセル(左上)とまだ形を保っているカプセル(右下)


















20201003105751 1000倍T1
壊れ行くカプセルの拡大


















20201003105751 1000倍T2
原形を保っているカプセル
上の方から中身が少しづつ漏れている様に見える


















20201003110107 1000倍
破裂して液体を噴き出しているカプセル(上下)


















20201003110107 1000倍T1
上のカプセルを拡大(約5,000倍)


















20201003110107 1000倍T2
下のカプセルを拡大(約5,000倍)


















微粒子写真3・・・(10/4朝収集分)10/5の投稿で紹介済の写真です

サンプル収集時刻:10/4 6:51~10:27

20201004103516 1000倍
伸びてしまったマイクロカプセル?
内壁が溶けて液体の様な物が出ていたり、極小カプセルが出ている



















20201004104225 1000倍
カプセルが割れて半分が右に飛んで行ってしまった




















20201004104434 1000倍
まだ破裂していないマイクロカプセル
良く見ると中に小さな粒々が見える























<10日~16日>

10日夜~12日 我が家の周りに強い異臭

15日 急にPMが高くなった

16日 PM計測値は低いが窓開けていたら喉痛く咳が出る


微粒子写真4・・・(10/12 20:56~10/13 4:08収集分)

11日夜雨上りで嫌な臭いがして12日朝は強い異臭














20201013194029 1000倍

カプセルが激しく破裂して吹き飛んだか


20201013194243 1000倍
カプセルが激しく破裂して飛び散った中身





微粒子写真5・・・(10/15 1:37~ 4:26収集分)
















前日は晴れて臭いは無し。PMが高い

20201015094207 1000倍
右側の壁が無くなって中のごく微小粒子が漏れ出している



20201015095307 1000倍
まだ外形を保っているが中身が変化してきているカプセル

























20201015100113 1000倍
バラバラになったマイクロカプセル

















微粒子写真6・・・(10/16 12:55~ 16:18収集分)
















午前体調不良で寝込んだ時→微粒子データは低いが体調が悪い

前日の影響か?それとも噴出する液体から発生するガスか?

20201016164711 1000
液体の様なものが上に噴き出している
















20201016172246 1000
カプセルが崩れて液体の様なものが下に噴出している
 


















20201016181343 1000倍
中央の大きなカプセルは直径53㎛で中身が見える
左上のカプセルは直径21㎛で中は空か液体?


















20201016185150 1000倍
モヤモヤした塊から極微小の粒が放出されている

















微粒子写真7・・・(10/22 19:30~ 10/23 9:43収集分)

10/22夜 PMが高い
















20201023135453 1000+破裂前T
光学1,000倍をトリミングで拡大
破裂前 直径32㎛


































20201023135520 1000+破裂後T
光学1,000倍をトリミングで拡大
27秒後に破裂した



















20201023110556 1000+小裂前T1
光学1,000倍をトリミングで拡大
破裂前 直径19㎛


















20201023110613 1000+小破裂後T1
光学1,000倍をトリミングで拡大
17秒後に破裂した



















20201023110613 1000+大破裂前T2
光学1,000倍をトリミングで拡大
破裂前 直径42㎛

















20201023110633 1000+破裂後T2
光学1,000倍をトリミングで拡大
20秒後に破裂した
上部から2㎛位とそれ以下のごく微小の粒が放出されているのが見える
(光学顕微鏡の限界ではっきりとは見えない)