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2018年5月21日月曜日

朝新聞を取りに玄関ドアを開くと

 早朝4時に新聞を取りに玄関ドアを開くと、外は近所の柔軟剤臭がミックスされた薬臭い強い臭いがします。我が家から半径100m以内に臭いの強い柔軟剤や洗剤を使っている家が判明しているだけで15軒有ります。

 なぜ臭いの強い物を使っているのが分かるかと言うと、その家の人が近くを通った時はもちろん、その家の道路に面した排気口から独特の臭いが出ている為です。せっけんの臭い、花の臭い、漢方薬の様な臭い、酸っぱい臭いと色々です。

 今朝はこれらの臭いがミックスされて薬臭い気持ちの悪い臭いになっています。早朝ウオーキングで家を出ると、臭いが変わって酸っぱい臭いになったり石鹸臭くなったりします。駅前を通ると、近くに人影が見えないにも関わらず、駅に入って行った人が残した柔軟剤臭が立ち込めています。

 今朝は無風状態で、ちょうど庭で何かを燃やしている煙の状態を観察(下の写真)すると、10m位まで昇った後で押し戻されてまた地上付近に溜まって国道をまたぎ、隣のマンションを覆っています。柔軟剤の臭い成分も恐らくこの様に拡散出来ずに近所に溜まってミックスされていやな臭いになっているのでしょう。

 家に戻ると、トイレや風呂場と言った窓が開いている所では、喉が痒くなって咳が出ます。今日も部屋の窓が開けない状態です。窓を閉めていても、時間が経つと僅かに入って来る成分で喉が痒くなり咳が出たりひどいと頭痛になります。部屋の中でも息苦しい活性炭のマスクが欠かせません。
今朝4:42 煙の流れ
一旦上に昇った煙が押し戻されて下に降りてきている

 臭いは我慢できるにしても、咳や頭痛、ひどいと倦怠感や寒気、神経がチクチク痛む症状等が出て来るので何とかして欲しいものです。有毒ガスを扱う職場で使う有毒ガス検知器を借りてきて各種有毒ガスを測定すると、我が家の庭ではイソシアネートと微量の青酸ガスが検出されます。

 イソシアネートという物質は青酸ガスの数千倍の毒性があるアレルギー物質で、ひどいと測定器の警報が鳴ります。工場だったら有毒ガスが漏れた事故の警報に当たります。
 混雑した電車の中へも測定器を何度か持ち込んで測りましたが、やはり警報が鳴る(すごい音なので実際は音を止めている)時が何度も有りました。身の回りでイソシアネートに遭遇する機会が増えて、有毒物質に弱い(分解能力の低い)人は暮らしにくい世の中になっています。

2018年5月10日木曜日

特許から見えて来る香料カプセルにポリウレタンが使用される理由

 香料カプセルの壁材にポリウレタンが使用される理由が明確に書かれている特許を見つけました。

ご注意:この消臭スプレーは実際に測定はしておりませんので、香料カプセルが弾けた時にイソシアネートが出るかどうかは分かりません。以前イソシアネート発生を確認したのは他社の物です。

 香料カプセルの壁材にポリウレタンが使用される理由は
①ポリウレタン樹脂の高い気密性によって液剤中での香料の放出がなくなる
②ポリウレタン樹脂の優れた透明性によって噴霧対象物(塗布対象物)での白残りの発生も抑えられる
というのが明確に書かれています。

 この特許の解説を読み解いて図解したのが以下です。化学は専門で無いので誤りが有ったらご容赦下さい。正確には下のリンクから特許を参照して下さい。























<関係する部分の記述>
【0024】 この発明のように、香料マイクロカプセルの壁物質がポリウレタン樹脂を採用すると、ポリウレタン樹脂の高い気密性によって液剤中での香料の放出がなくなる、という作用が発揮されるだけでなく、ポリウレタン樹脂の優れた透明性によって噴霧対象物(塗布対象物)での白残りの発生も抑えられる。香料マイクロカプセルの粒子径は、作製時の制御により多様に調整可能である。好ましい香料マイクロカプセルの粒子径は、約1.5~50μmである。

特許の詳細は以下のリンクから見られます

 この様なメリットが有るので、壁物質にポリウレタンが使用されるのですね。海外の実験レポートを見てもポリウレタンが使用されているのが見受けられます。