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2021年6月29日火曜日

新型コロナウイルスワクチン接種2回目

 

 1回目の接種3週間後に2回目の予約が取れていたのでファイザー社製コロナワクチン接種へ行ってきました。2回目なので本人確認は省略されるのかなと思っていましたが、1回目と同じでした。アレルギーの確認も、抗生物質で出た事、柔軟剤等にめっぽう弱いのを申告しましたが、関係ないだろうという事ですんなりOKとなりました。1回目の副反応が2日間多少突っ張った位で痛みも無かったのでその点も考慮されたのかも知れません。

1回目の接種と微粒子・VOC計測、微粒子顕微鏡画像は以下のリンクを参照して下さい。

https://mukouryou.blogspot.com/2021/06/1.html

 なお、これはあくまで私個人の状況ですので、了解してご覧ください。柔軟剤等の化学物質にはめっぽう弱くても、無事新型コロナウィルスのワクチン接種は済んで、今のところ異常は無くほっとしています。今回微粒子やVOCの計測は、測定器を落として調子がおかしいので行いませんでした。


<総合病院での接種状況>

 予約時間の5分位前に着いたので、前回同様受付で待っている人は居なくて、受付・予備問診→医師の本問診→看護師の接種→15分の経過観察と順調でした。経過観察場所は病院の外来待ち合いでしたが、空いているので端の方の人が居ない所へ座りました。一人後から来た人が活性炭マスクでも柔軟剤臭を感じましたが、通り過ぎただけだったので、咳が出る事もなく無事でした。


<衣類への柔軟剤臭付着>

 自宅に帰ってきてから直ぐに着ていたものを全て脱いで着替えました。今回は1回目ほど柔軟剤臭は強くなく、ズボンが微かに臭った程度でした。


<2回目接種後の副反応>

6/27(日) 午後接種

 28(月) 1回目と同じ位で、腕を持ち上げると肩が突っ張った感じがする位だったので、

      午後3時間庭仕事(粉塵作業用マスク着用にて)をしました

 29(火) 症状無し

 なお、医療関係者で先に受けた娘は、2回目で腕を上げると痛くて子供をだっこできない状態で、熱も38.5℃出て解熱剤を飲んだそうです。

 私は腎細胞がんで片側の腎臓を摘出しているので、普段から主治医に水分を沢山取る様に言われています。透析1.5歩手前位の状態ですので、今回いつもより更に水分の摂取量に気を付けました。また、接種前には人込みに出かけない様に注意したり、窓を閉め切ってエアコンを使う様に心がけました。(窓を開けると外気から香料マイクロカプセルやイソシアネートが入ってくるため)

 無事終わってほっとしている所です。


2021年6月25日金曜日

建て込んだ住宅地では窓を開けると危険:有毒ガス検知器がイソシアネートを検知しアラーム

 コロナで窓を開けて換気しなさいと言われているけど・・・我が家の様な建て込んだ住宅地では、化学物質に敏感な人は危険です

 有毒ガス検知器を借りられたので、イソシアネート濃度を測ってみました。この測定器は危険なガスを扱う職場等でガス漏れ等が発生したのをモニターし、作業者に危険が差し迫ったのをアラームで知らせる装置です。

 米国からの輸入品です。日本でも化学テロ対策用として後から開発された類似の物は有りますが、残念ながらイソシアネート用のテープが有りません。化学テープは反応しやすいので保存には0℃以下に冷凍保管が必要です。

 イソシアネートは−N=C=O という部分構造を持つ化合物のグループで、個々の物質としては色々有ります。その中で住宅街で主に検出される物としてかっている成分はICA(イソシアン酸)です。測定器メーカーに確認したら、この測定器はイソシアネート基に反応するので、イソシアン酸も検出できる確認が取れています。

 但し、イソシアン酸としての検量線は持っていないので、表示される値は校正されたものでは有りません。ここではTDIの検量線で測定しています。

 

有毒ガス検知器がアラーム状態で1.4ppbを
表示している

(但し、期限切れテープ使用なので実際は
もっと高いと思われる

 締め切った部屋の中で測定器を動作させるとゼロだったが、窓を開くと1.4ppbが表示されアラームが鳴る

 但し、消費期限を過ぎた化学テープを使用しているので、実際より低い表示になっていると思われます(古いと検出感度が低下する)






呈色反応のテープは確かに反応して
赤い丸に変色している(↓箇所)

 光学的にテープの化学反応変化(呈色反応)を読み取っているので、念のために化学テープが反応している事を確認しました。


 空気を通した丸い部分が赤く反応して間違いなくイソシアネートに反応しています。





血中酸素濃度が95に低下している
今朝は体がだるく複視の症状が出ている

 朝から体がだるく複視の症状が出ているので念のために血中酸素濃度を測ると95に低下していました。

 必ずしもだるい時に低下している訳ではありませんが、この様に低下している時も有り、一番低かった時は92でした。


2021年6月23日水曜日

窓を開けると危険な日:外は異常な微粒子

2021年6月15日(火)  

 今朝起きると外は晴れて無風状態、微かに石鹸臭がしました。これ位はいつもの事で異常に思いませんでした。

 支度してウォーキングに出ると、外に出た瞬間に今度は薬品臭がしました。少し歩いた近所の家の前では酸っぱい石鹸の様な臭い気持悪い石鹸の強い臭いハッカの様な臭いと柔軟剤使用の家々からはいつもの様に色々な臭いがします。

 帰ってきて朝食の準備をしていると右胸が痛くなってきました。8時前になると胸の痛みは強くなり、スマホには外気微粒子測定値の警報が届いて異常を知らせています。

 急いで微粒子収集用の電子顕微鏡用両面テープを外に出し、降り注ぐ微粒子を収集してPCマイクロスコープ(PCで撮影出来る顕微鏡)で観察して微粒子が何であるか見てみます。

 胸が痛くなった原因がこの微粒子かどうか肺の中を覗くことは出来ませんが、関連が有るかも知れません。

 イソシアネートが測定できる有毒ガス検知器は借りてきて有りますが、測定用のテープが期限切れで感度が落ちているのと、残り少ないので冷凍庫に保管中で直ぐには測定出来ないので今回諦めました。


1.外気微粒子計測結果

















 6時頃から外気の微粒子濃度が上がり始め、8時頃にピークで徐々に低下しています。また、9時には異常なVOC(揮発性有機ガス)が爆発的に急激に発生し、その時は微粒子は一時的に減少しています。

 我が家から約1km離れた所にある「そらまめ君」のPM10測定値を黄色で示していますが、ほぼ同じ傾向を示しています。8時のそらまめ君の風の測定データは北北東の風2.2mで我が家の方から拡散していった可能性も有ります。この測定器は1時間毎の測定で測定方式も異なるのですが、今回は似ているので、広範囲の現象である事が分かります。


2.微粒子の室内侵入 

















 室内(早朝を除いて食堂のテーブル上に設置)の計測値を見ると、室内は微粒子は非常に低い値ですが、積極的に換気が出来ないので通常VOCは高くなっています。

 しかし、台所でガスを使う為に換気扇を回すと、外部から微粒子が侵入してきているのが顕著です。


3.微粒子顕微鏡写真

①中身有り20210615110537 1000倍

















 これはまだカプセルの中身(わたのような物とごく小さな粒)が残っています。良く見ると周辺には非常に小さなPM2.5かPM1.0の粒子が散らばっています。


①中身無し20210615114443 1000

















 これは上の物と同じ仲間か。しかし中身はもう無くなっている。



②溶けていく20210615114137 1000倍

















 溶けてちぎれて飛んでいくタイプか。ワタの様な物が溶けて無くなると、中のごく小さな粒々が放出されている。


②溶けた20210615120002 1000倍

















 更に溶けてくると、この様に粒々だけになってくる。この粒はPM2.5やPM1.0で肺の奥深く効率よく入り込むと言われている。


③殻のみ20210615120853 1000倍
















 破裂して中身が飛んで行って殻だけ残った物と思われる。


④中身20210615131400 1000倍

















 カプセルの中に色々な形状の物を入れたタイプか。中にはまた二重のカプセルも入っている。


⑤伸びる20210615120144 1000倍

















 右側のアメーバみたいなのは、潰れて伸びてしまったカプセルか。

 台所で朝食の準備や片づけをしていると良く咳が出始めるのは、以上の様に微粒子が外から侵入している為と思われる。台所はどうしてもガスを使う関係で換気が必要で避けられません。それにしても外気の方が室内より汚染されているのは異常です。

2021年6月8日火曜日

新型コロナウイルスワクチン接種1回目

 2021年6月6日(日) 総合病院へ

 新型コロナウイルス、ファイザー社ワクチン接種の接種券が届いて直ぐにインターネットで予約した日が来ました。数日前に腎細胞がんの手術後の検査で病院へ行ったので、主治医にワクチンの可否を確認して問題無いとの確認を取りました。

 ワクチン接種当日一番不安だったのは、混雑していて柔軟剤臭が充満して咳込んだり頭痛になったりすることでした。そこで、微粒子とVOCの測定器をカバンにぶら下げ、またカバンに微粒子収集用の特殊な両面テープを貼って出掛けることにしました。

 両面テープによる微粒子の収集は、病院の玄関を入る時に保護紙を剥がし、帰りに玄関を出る時にサンプル保管のガラス瓶に入れて、病院内のみで収集する様にしました。

<計測結果>
















 病院へ着くと、人はまばらで、受付待ちゼロ人で、問診票チェック~問診~接種は全て待ち無し。接種後の15分経過観察も外来待ちの場所でしたが、人はまばらで他の人と十分距離を取って座る事が出来ました。

 計測結果もアルコール消毒の影響でVOCは高いものの、途中の歩いて行った道路の方が雨にも関らず微粒子は多かった。活性炭シートの入ったマスクをしていきましたが、病院内では心配した咳や頭痛も無く無事接種が済みました。接種後気分が悪くなる事も有りませんでした。

<病院内の飛散微粒子>

 まばらにマイクロカプセルの破裂した破片が見られる程度でした。代表的な写真を掲載します。

20210606181308 1000倍
破裂したカプセルの残骸?

















20210606183217 1000倍
カプセルの内容物がバラバラになり極小の粒を放出

















20210606190112 1000倍
割れてしまったカプセル

















20210606185415 1000倍
伸びてしまったカプセル


















<衣類への柔軟剤臭付着>

 病院から帰ると香料マイクロカプセルを室内に拡散させない為に直ぐに着替えました。脱いだ衣類の状況は、

半袖ポロシャツ 柔軟剤臭い

下着のシャツ  背中の椅子に接した部分が柔軟剤臭い

ズボン      柔軟剤臭い

パンツと靴下は無事でした。


接種後の副反応>

 当日夜 何ともない

 翌日  腕を上げると突っ張った感じがする程度

翌々日 何ともない

 なお、私はインフルエンザ予防接種は毎年行っていますが、いつも何とも有りません。ほんとにワクチンが効いているか心配な位です。肺炎球菌のワクチンも一度受けましたが同様でした。

 しかし、柔軟剤や洗剤の臭いがするとめっぽう弱い。その原因の一つは、有毒ガス検知器が借りられたので、次回以降お知らせします。

2021年6月5日土曜日

有毒ガス検知器動作テスト:屋外や玄関マット上でイソシアネートが職業病アラームレベル

 有毒ガス検知器を借りられたので動作確認テストを行いました。借りてきた状態の機器に装填されていた有毒ガス検出用イソシアネートカセットテープは長期間常温で放置されていたので、バックグラウンドエラー(テープが化学反応してしまって使用不可)で使用できませんでした。

 使用期限を1年以上過ぎた(28 Jun 2019)他のイソシアネートテープが冷凍庫に有り、変色具合を見たら使用出来そうでしたので、裏技を使って動作させてみました。但し、検出値は何割か低く表示されて正しくない可能性が有ります。

<測定器の概要>


 SPM Flexは、低レベル有害ガス対応のガス漏洩検知警報器です。イソシアネート検出用のカセットテープを装填すると、ウレタン・接着剤製品の原料であるイソネシアネート系化学物質など作業環境に存在する感知困難な低濃度ガスを検出します。

 作業環境で職業病を予防する為の産業用機器で米国から輸入した物です。

<イソシアネートに注目する理由>

 自宅で柔軟剤臭が一番きつい場所=車庫で毒性の特段に強いガスの濃度を色々測定したところ、微量の青酸ガスとイソシアネートが検出されました。

 青酸ガスは多くの方がご存知の猛毒のガスですが、イソシアネートは更にその5千倍もの毒性が有り、職業病で恐れられているアレルギーを発症する物質です。臭いを感じた時は生命が危ないと言われており、臭いで有無を判別することは困難です。


<自宅で先ずは動かしてみる>

 その様な機器を我が家で作動させると、驚くべきことが起こります。

・自宅1階窓締め切り状態の和室 0ppb

・玄関マット上 3.8~7.1ppb

玄関マットが高いのは、外で作業した衣類をここで着替えたり、出入りが一番多く多数のマイクロカプセルが落ちているのが原因ではないかと思われます。

・自宅和室前外気(時間で変化する)

15:11 3.6ppb 東風で石鹸臭

15:29 1.5ppb

17:37 1.0ppb 左の写真でアラーム1レベル(警告で画面が赤色になっている)

*米国の職業病予防基準値(この環境で8時間働く)は1ppbとなっており、1ppb以上はアラームが鳴ります。但し、敏感な人はこれ以下でも危険な場合が有ると言われています。




<光学読み取り系の確認>

 テープはイソシアネート基に反応し、赤い丸に変色している(呈色反応)のを確認できました。スマホで撮影したので色が正しく有りませんがイソシアネートに反応した赤い丸が確認できました。

 この化学テープはイソシアネート基に反応しますので、色々なイソシアネートに反応し、イソシアネートの種類は分かりません。

 このため、この測定ではTDI(トルエンジイソシアネート)の検量線で測定しています。

 しかし、一昨年の12月に我が家の室内、外気のイソシアネートを高速液体クロマトグラフで分析して貰った結果では、TDI,MDI,HDIといった一般的なイソシアネートはごく微量か検出限界以下で、ICA(イソシアン酸)が2桁多く検出されました。

 






<検出ガスの種類>











 メーカーの仕様書にはICA(イソシアン酸)はリストアップされていませんので日本の代理店に問い合わせました。
 「ICA(HNCO)の経験はなく、その反応性は不明ですが、イソシアネートテープは、高ppmレベルのICAに反応する可能性はあります」とのこと。また、検量線を持っていませんので、その定量性も不明とのことです。


 1月15日の測定結果では、イソシアン酸は未検出なのに、イソシアネート基が多く検出されている。このデータは我が家と似た環境にある建て込んだ空宅地で測定した物です。

 イソシアン酸の暴露を受けた時の症状について書かれた物はなかなか見つかりませんでしたが、CAMEO Chmicals化学データセットや国立環境研究所の環境展望台に記述が有りました。

 有毒ガス検知器本体の動作が確認出来たので、イソシアネート用ケミカセットを手配しましたが、米国からの輸入になるので、2.5~3ヶ月の納期が掛かる様です(世界的な半導体関連材料不足の影響)。

 新しいケミカセットが納入されたら、飛散微粒子(ほとんどがマイクロカプセルやその破片)と異臭、イソシアネートの関係(1ヶ月に数回異常なピークが出る)現象と主な柔軟剤や香り付け剤からのイソシアネート発生確認試験を行いたいと考えています。