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2020年11月23日月曜日

微小粒子状物質PMと総揮発性有機化合物TVOCが異常に高く体調不良だった日のデータ

 先月から我が家の外気の微小粒子状物質(PM1.0,PM2.5,PM10)と総揮発性化合物TVOCを新しい測定器AtmotubePRO(微粒子測定はレーザー散乱方式)で連続測定していますが、体調が悪い時のデータを見てみると異常に高くなっている事が分かりました。

 通常はPMが一桁台でTVOCがコンマ台ですが、異常に高くなったのでデータを整理してみました。PMは環境省の注意喚起のための暫定的な指針で、外出を控えたり激しい運動を控えるレベル70㎍/㎥に迫っています。

 この数日は体がだるく咳が出やすく胸がチクチク針で刺されるような痛みが出ました。また、温度感覚が狂って手足の先が冷たくなったり逆に熱っぽくなったりもしました。

 今回は前日からPMのレベルが高かったのですが、2日の16時台から急激に増え始めています。その後雨が本降りになっても余り減らず、次の日の10時を過ぎてやっとストンと落ちています。この現象が起こる仕組みはまだ良く分かりません。

 PM上昇に先立ちTVOC(グラフではVOCと表記されている)が短時間異常に高い所が数ヶ所出ています。これは揮発性有機化合物の合計値なので成分は不明の為目安です。かなりの量でもそれほど有毒でない物からイソシアネートの様に1ppb(0.001ppm)も有ると職業病になる人が増えると言う危険な物までが含まれるからです。

 以前我が家で測定したところでは、イソシアネートの濃度はMAXで2ppbが出た事があります。イソシアネートはイソシアネート基 -NCO を含む物質の総称ですが、分析可能な物の中では我が家ではイソシアン酸が0.48ppbと桁違いに多く、TDIやMDIはごく僅かなことが高速液体クロマトグラフ質量分析計による分析で分かっています。イソシアン酸はポリウレタンの熱分解で低温の時に出るという実験結果の論文が出ていますので、ポリウレタンマイクロカプセルの破裂で局部的に高温になり(マイクロプラズマ現象)発生した可能性が高いと思われます。

 この様なPMやTVOCの異常値が出る前には異臭がしました。11/2の早朝4時過ぎには新聞を取りに玄関を出ると薬臭い臭いがしました。午後になって雨が降ってきて取り込んだ外に干してあったタオルは柔軟剤臭がしました。

 一番近い所で1時間おきに測定している環境省のPM10データ(ベータ線吸収法で測定)を見ると少し値は低いですが同じ傾向を示しています。

 今回は時間が無くて微粒子の顕微鏡観察は行えませんでしたが、今まで何度も観察したところでは、微粒子はほとんどがマイクロカプセルの破片やそこから放出された極微小なカプセルがほとんどです。砂粒や花粉のような物も見つかる時が有りますが、数は少ないです。



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