昨年に撮影した香料マイクロカプセルの顕微鏡写真を公開します。特許を読むとメーカー毎に熾烈な特許合戦を繰り広げており、各社の構造が大きく違います。今回は各社1点のみですが、時間を見つけて品種を増やしてみたいと思っています。
この写真と色々な所に飛び交っているカプセルの写真を見比べると、これらマイクロカプセルが空中を飛び交い、我々が吸わされているのが分かると思います。、
三社の香り付け剤と柔軟剤で最も香りの強いランクの物を推奨濃度に薄めてスライドグラス上で天日乾燥させます。そのままだとコントラストが取れないので、スライドグラスの下に真っ黒なアート紙を敷いてPCマイクロスコープで撮影しました。
できるだけ外部からの混入を避けるために二重窓の間で天日乾燥させましたが、完璧では無いので多少の混入はご容赦下さい。 我が家の外気は近所から飛んで来るマイクロカプセルだらけですので。
<A社 香り付け剤>
20191005205252 1000倍 まだ余り壊れていない大きなカプセル 直径61㎛ 一番外側から数㎛~1㎛以下の極小の粒が盛んに放出されている この大きさはPM2.5と呼ばれ、肺の奥深くから血液にまで侵入すると言われている |
20191005205325 3000倍 上の写真をデジタルズームで更に拡大したところ |
20191005210926 1000倍 左上の二つは崩壊が進み一番外側の殻が崩れている |
20191005211008 3000倍 デジタルズームで左上の二つを拡大したところ |
20191005204942 1000倍 中央上の塊は崩壊が進み全体が壊れたところ |
20191005205016 3000倍 周りに極小の粒々や粉(粒かも知れないが光学顕微鏡の限界です) の様に見える物が散らばっている |
上で見てきた構造から最強の香りが長く続くと思われる。
<B社 柔軟剤>
20191126100526 1000倍 氷砂糖の様な塊と単殻カプセルが混ざっている 周りには数㎛~1㎛以下の極小の粒が散らばっている 中央の大きな丸い単殻カプセルは直径約30㎛ |
20191126101154 1000倍 氷砂糖のような物が剥がれてバラバラになっていく |
20191126101440 1000倍 氷砂糖の様な物の中には極小の数㎛~1㎛以下の粒が入っている |
20191126102745 1000倍 |
20191126103211 1000 氷砂糖の様な塊の周りが溶けて極小の数㎛~1㎛以下のPM2.5の粒が放出されている |
20191126104125 1000倍 色々な形のカプセルが混ざっている |
この柔軟剤は色々な形のカプセルを混ぜて香りを長持ちさせていると思われる。
<C社柔軟剤>
20191121170408 1000倍 大きさの多少異なる粒々しか見えない 粒の大きさは10㎛~1㎛以下で繊維から剥がれて飛べばPM10~PM2.5になる |
この構造では徐々に粒の中の成分が漏れ出る構造にしていると思われる。香りが最初から変わらない特徴かもしれない。
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