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2018年4月18日水曜日

山も柔軟剤臭に満ち満ちて

 暖かくなったら、私たち夫婦の山登りにとって一番危険なのは強烈な臭いの柔軟剤です。遠くで声が聞こえたと思ったらもう臭ってきます。温度が上がって汗をかくと、柔軟剤の香りを入れているマイクロカプセルが盛んに弾けて強い香りを出します。

筑波山のニリンソウ

香り自体は大した毒性は無いのですが、カプセル自体は破壊の熱で猛毒成分を出している物が有る様です。この猛毒成分はイソシアネートという臭いを感じない(感じる濃度では生命が危ない)物で、布巾1枚の大きさから工場での規制値を上回る濃度の有毒成分を出します。
 工場で使用する有毒ガス検知器を借りてきて柔軟剤をしみ込ませた布で試験をすると警報が鳴ります。
 また、生活環境でも混み合った電車や地下駅のホーム、歩道や我が家の外気でも警報が鳴る時が有ります。

 このイソシアネートはアレルギーを起こす職業病で恐れられている物質です。症状としては咳、頭痛、眼の痛み、運動能力低下、目まい、皮膚アレルギー等色々な症状(職場の安全サイト:トリレンジイソシアネート参照)が出る様ですが、毒物に対する耐性は人によって大きくばらつく為に一部の弱い人だけが被害に遭います。症状は後から遅れて出る事も有るので分かりにくいです。また、花粉症の様に一度症状が出た人は、ごく微量でも影響を受ける様になると言われています。

 更に怖いのは、動物実験で発がん性が確認されていて警告がCDC(アメリカ疾病予防管理センター)から出ています。細胞レベルの発がんメカニズムも論文で発表されており、腎臓のがんを発生する発表も有ります。

 登山ですれ違った人が汗臭いと感じた事はほとんど有りませんが、遥か彼方から臭ってくる柔軟剤やすれ違う人の強い柔軟剤臭は度々です。そのため咳や頭痛、異常なだるさや眠気(麻酔作用)に度々なるのでこれから暑くなる季節は人から逃げ回る登山です。

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