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2019年4月20日土曜日

「窓を開けて新鮮な空気を」は今や通用しない

 気温が上がりすがすがしい新緑で、窓を開けると心地よい風と共に新鮮な空気が入ってくる季節です。ところが、今やこれは我が家の様な混み合った住宅街では通用しません。
 窓を開けると柔軟剤臭く、咳が出て目が異物感でごろごろしたり目が痛くなったりします。

 以前窓を開けていた頃には、畳の上にはLED照明や太陽の直射日光が当たると特定の角度で鋭く光り輝くマイクロカプセルがそこら中に落ちていました。

 空気中に漂うマイクロカプセルはその大きさからPM2.5やPM10が多いので、締め切って換気口も閉じ、空気清浄機が作動している室内と外気をエアクオリティモニターで計測して比べてみます。また、時刻によってPM2.5やPM10が大幅に変動するので、その変動要因も探ってみることにします。

<使用測定器> 2台使用
PM2.5,PM10、VOC、温度、湿度
照度、UVインデックス、気圧測定
ラトックシステム(株)製
Bluetoothエアクオリティモニター
REX-BTPM25V

シャープ製PM2.5センサモジュール使用
分粒器、光散乱方式


<測定結果>
①外気(直射日光との相関)
 下のグラフの様に洗濯物が干されて暫くたった10時台から完全に乾く14時台まで外気のPM2.5,PM10共に高い値を示しています。12時台に一度落ちているのは風向が南寄りから北寄りに変わっているのでその影響かもしれません。

 10時から14時迄のPM2.5,PM10の環境との相関係数を求めると温度との相関がかなり有る事が分かります。

 なお、このPM2.5,PM10の成分は過去に何度も顕微鏡で観察していますが、ほとんどが香料マイクロカプセルが占めています。顕微鏡観察中にカプセルが破裂して内容物が飛び散ったのを何度も経験しています。























②室内
 同時にもう1台のエアクオリティモニターで締め切った室内において測定したのが下のグラフです。窓は風呂場とトイレ以外は全て閉め切って、換気口も台所以外は閉じていて人が居る時は常時空気清浄機を作動させています。この効果で外との接触が無い時はPM2.5,PM10共に低い値です。

 しかしどうしても扉を開かざるを得ない時が有り、朝台所の扉を開いてごみの処理をした時に、ずっと離れている測定点でPM10が急上昇しているのは驚きです。また、外に干した洗濯物を取り込んで計測点と同じ部屋で畳んだのでここでもPM10が急上昇しています。私は洗濯物を畳む担当ですが、時々畳み始めると咳込んでマスクをしなければならなくなるのが数値でも出ました。

 また、午後に電車で出掛けて全身柔軟剤臭くなって帰ってきた21時頃にもPM10が急上昇しています。汚染された衣類から飛散したマイクロカプセルが計測されたものと思われます。

























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