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2020年4月30日木曜日

外干し寝具なかなか消えないマイクロカプセル

 洗濯物を外干しすると近所から飛んで来る大量のマイクロカプセルで汚染されるので部屋干しして風乾燥をしています。しかし、タオルケットやシーツは部屋干し困難なので、外干ししてその後長期に放置してマイクロカプセルが分解するのを待って使用します。つまり、タオルケットやシーツを二組用意して交互に使用しています。

 前回交換した時はこれで問題無かったのですが、今回は期間(18日間放置)では短かったのか、下記の様に症状が出てしまいました。

4/26(日)寝る前にシーツ、タオルケットを交換

4/27(月)朝起きると下肢がだるく咳が出て、時々胸が刺すように痛い
      新聞を取りに玄関を出ると、柔軟剤の薬臭い臭いが充満していた
      ウオーキングで近所を歩くと、薬臭い臭いやレノアの臭いが近所中に充満。
      こちらが原因の可能性も有るが・・・

      朝食の支度で水に触れると、指先が感電した様にビリっときた。感覚が異常。

      昼過ぎ胸の右下が時々痛むので血中酸素濃度SpO2を測ると普段98が96に低下。

      夜になってもまだ時々胸が刺すように痛く、複視もひどくなってきた。
      布団の上で微粒子PM2.5,PM10を測ると同時に、微粒子をSEM用両面テープに
     くっつけて顕微鏡で何が飛んでいるか観察してみる。

4/28(火)夜中に3回も起きた。1:30頃起きた時は咳が出た。
     朝新聞を取りに玄関を出ると柔軟剤の薬品臭がして胸が痛くなる。
     200m程離れたゴミ集積所へ行くと、集積所の近くまで柔軟剤の石鹸臭が続く。

4/29(水)やっと症状が出なくなった

 なお、以前布団干し、タオルケット・シーツ洗濯で同様の検討をしたことが有りますので、以下の投稿も宜しければ参照して下さい。この時は両面テープは敷布団に直接置きましたが、今回はエアクオリティモニターの上に置きました。
https://mukouryou.blogspot.com/2019/11/blog-post.html


<PM2.5,PM10測定結果>






























 PM2.5の異常な発生は見られなかったが、PM10は突発的に発生が見られた

 この後も数日間同じ位置でモニターを続けているが、まだ数日おきにPM2.5やPM10が発生する現象が起きている。今のところ寝ていて咳込む様な症状は出ていない。


<微粒子顕微鏡観察>
①一番多かった周囲が溶ける様にして極微小なマイクロカプセルを放出するタープ
20200428140337 1000倍


































20200428140316 1000倍


































②ばらばらに崩れて極微小なマイクロカプセルを放出するタイプ
20200428112100 1000


































③伸びていって一部が破れて極微小なマイクロカプセルを放出するタイプ
20200428135055 1000


































  何れも主カプセルが崩壊して中から極微小(数㎛~1㎛以下)のカプセルが放出されている。この大きさだと吸い込むと肺の奥深く迄達してしまうと言われている。このカプセルの壁材はプラスチックのことが多い様なので、これに新型コロナウィルスが付着していると、ウィルスはなかなか死ななくて恐ろしい事になるのではないか?

 柔軟剤使用の布から香りだけならまだしも、この様にマイクロカプセル自体が近所に飛んで行き、再付着して長い間消えないのは問題です。

2020年4月27日月曜日

自宅近辺のPM2.5分布:人が居る所は値が高いが無人でも余り下がらず

 外出自粛が要請されていますが、自宅は北風に乗って柔軟剤臭がして窓も開けられないので、人の居ない利根川の堤防を散策することにしました。途中で高速のパーキングエリアに寄りトイレ休憩をします。

 ついでにエアクオリティモニターをぶら下げて、微粒子PM2.5とPM10の分布を5分おきに計測してみます。

<測定結果>
 自宅の締め切った室内では微粒子PM2.5、PM10共に低いですが、玄関を出た途端にPM2.5,PM10共に急上昇しました。過去に顕微鏡観察を何度も行っていますが、この原因はマイクロカプセルやそのかけらです。

 散策途中では、途中通過した新興住宅街ではPM2.5,PM10共に更に上昇し、無人の堤防上では思ったほど下がりませんでした。広域に汚染されている様です。

 休憩で寄った高速道路のパーキングエリアでは、中の商店街でPM10が急上昇しました。その後高速道路の風下側でパーキングエリア外側を歩いている時にPM2.5,PM10共に上昇し、その後は古い住宅街の所でも上昇しました。

 まとめると、やはり人が居る所でPM値が上昇し、少し離れた位では落ちない事が確認されました。

 参考に下の方に以前南会津の人家から遠く離れてほとんど登山客にも会わない七ヶ岳に登った時のデータと比べてみて下さい。ここは中級コースで、滝の脇をロープで登る所では良好な値を示していますが、尾根に出て登山客がある程度通る所では高い値となっています。この時は登山客が少なく滝の脇では1名に追い越されただけで、尾根に出てから会ったのは追越された人ともう1名だけでした。

<自宅近辺のグラフ>
2020年4月22日(水)































 破線で示したのは自宅南側2階ベランダで連続測定しているもう1台の測定値です。こちらはいつも午前の早いうちは低く、昼頃や午後に向かって上昇しています。自宅の外でも実線の東側玄関外と南側2階ベランダが異なるのは風の影響か垂直分布の差かも知れませんが、検討が必要です。


<民家から十分離れた山の中では>南会津七ヶ岳の滝を登るコースは低いが尾根は高い

詳細は以下リンクを参照して下さい。
https://mukouryou.blogspot.com/2019/09/pm25pm10voc.html



2020年4月25日土曜日

換気していたら喉が痒くなって咳が出てきた

 昨夜は一時停電するほどの激しい雷雨でしたが、今朝は星がくっきりと見えて空気も洗われてきれいでした。人に遭わない様に4時20分にウォーキングに出かけましたが、今朝は近所で強い柔軟剤臭がする家は有りませんでした。

 ところが、帰ってきて自宅の手前100m位まで来ると、強烈な柔軟剤臭がして北風に乗って次第に弱くはなりますが自宅まで臭いを感じます。

 普段柔軟剤臭くて窓が開けられないので、天気の良い今日は雨戸を開ける時に換気の為に窓を開けていましたが、5分ぐらいすると喉が痒くなって咳が出始め、急いで窓を閉めました。

 2階ベランダでエアクオリティモニター2台で微粒子(PM2.5,PM10)とTVOCをモニターしていたので、早速データをダウンロードしてグラフにしてみると、しっかり記録されていました。


 ウオーキングから自宅に帰ったころに、PM2.5とPM10が2台の測定器共に急上昇し、大量の微粒子が飛んで来たのを検知していました。TVOCは2台共全く変化ありませんでした。今朝は北風で測定器は南側に設置しているので、北側に設置して有ればもっと大きな値を記録したと思われます。

 なお、TVOCの値が2台で大きく異なるのは現在検討中ですが、どうも測定器内部に吸い込んだマイクロカプセルがガスを出している事が推測され、検討している所です。1号機は連続して外に置いて有り、ほとんど毎日マイクロカプセルを吸い込んでいます。2号機は普段は室内をモニターし、非常に低レベルで汚染は少ないですが、37℃を越えると不思議な現象が出てきます。

 微粒子の内容については、別の日ですが観察した物をYouTubeで公開していますので、一番下の動画を参照して下さい。





























































 以下は我が家の庭に有る物干し竿に飛んで来た微粒子を顕微鏡で観察した結果です。
 一部鉱物のかけらや繊維くずも見られましたが、ほとんどがマイクロカプセルやそのかけらと思われる物でした。また、以前見られていた、観察中に破裂する様な物は見当たらず、中身を放出した残骸やその内容物と思われます。

 問題は、中から放出されたPM2.5となる数㎛~1㎛以下の微小なカプセルと思われる物で、肺の奥深く入り込むと言われています。観察に使用した光学顕微鏡では限界で、1,000倍の倍率で点にしか見えません。(小さくなるに従い光の波長に近づくため)

調査日:2020年4月19日(日)
前日の激しい雨・強い南風の後、当日は晴れて近所では洗濯物や布団干しが賑やかです。








2020年4月9日木曜日

コロナは見えないが微粒子(PM2.5,PM10)を測定、観察してみる

 新型コロナウィルスで三密は避けろと言われていますが、我々柔軟剤等で気分が悪くなる者にとってはもう何年も行っている事です。専門医からは避けるしかないと言われているので。

 ただ一つ違うのは換気です。自宅の窓を開けて換気はできません。窓を開けると部屋の中は近所から飛んで来た香料マイクロカプセルが畳の上でキラキラ光り、咳や頭痛になります。また、洗濯物も外に干すと汚染され夜寝ると激しい咳に見舞われるので部屋干しで風乾燥です。

 こんなご時世で電車に乗っての外出は危険ですが、がんの再発チェックも重要なので電車に乗って通院しなければなりません。2月中旬には電車に乗って昔勤務していた近くの歯医者へDS2というN95相当のマスク(下の写真)をして行きました。このマスクは微粒子をウィルスもほとんど通さないという国家検定を通った物ですが、次の日に38度5分の発熱をしてどうもガスにやられた様です。

 このマスクはウィルスには効果有りますが、イソシアネート等の有害なガスには効果有りません。そこで、今回は活性炭のマスクを漏れが少なくなるようにワイヤーを入れ改造した物を使用しました。その結果、少し症状は出ましたが、直ぐに回復する事が出来ました。これを機会に、電車に乗って通院する時に浴びる微粒子PM2.5,PM10を計測し、その内容を顕微鏡で観察してみました。


1.電車に乗る為の装備
(注)現在はこれらのマスクは入手できず、在庫で何とかつないでいます。
以前改造して使用していたクラレフレックスのCS5Aという防臭マスクは製造終了になっています。
DS2マスク(米国規格N95相当
国家検定マーク
DS2マスク(米国規格N95相当)












 このマスクは国家検定品で粉塵の発生する危険な作業で使用する物です。
 微粒子対応でウィルスにも効果有る様です。しかし、防毒マスクでは有りませんと注意書きが有りますので、ガスには効果が薄いと思われます。

活性炭防臭マスク(活性炭シート部の漏れ改造

活性炭シートの裏側に
ビニタイ(横は2本、縦は折り返しで2重)
活性炭(顔に接する側)












 臭いと粉塵に効果が有りますが、国家検定品ではなく、有害な粉塵、ガスの発生する所では使用できない注意書きが有ります。

 そのままでは活性炭シートが固く、特に
鼻の部分が浮いてしまい効果が出ない。
この為、鼻の部分と両脇にワイヤーを
入れて顔にフィットさせる改造をしています。また、耳に掛けるゴムが緩いので、途中で縛ってぎりぎり痛くならない所に調整していますが、長時間の装着ではたまに当たる位置を動かさないと痛くなります。正しく装着すると空気抵抗を感じます。


2.電車内・病院内の微粒子を5分間隔で測定
 測定器の最小検出粒子径は0.5㎛なので0.02~0.2㎛と言われているウィルスは残念ながら検出出来ません。カバンにぶら下げたエアクオリティモニター ラトックシステム(株)製 REX-BTPM25Vで測定しています。この測定器はSHARP製PM2.5センサモジュールを使用しています。

<往路:自宅→つくばエクスプレス→地下鉄日比谷線→病院>





























 自宅の室内ではPM2.5,PM10共に20㎍/㎥以下の良好な値でしたが、外へ出た途端にPM2.5が37まで跳ね上がった。我が家の外気は汚染されています。

 往路の電車の中では、つくばエクスプレス、地下区間の青井でPM10が40㎍/㎥と高くなり、北千住の日比谷線への乗換通路でPM2.5が35とやや高くなった。

 地下鉄日比谷線では、コロナ対策の為に換気して窓も一部開いていましたが、それでも茅場町手前で悪臭がした時にPM2.5が40、PM10が41とピークになりました。

 地下鉄の駅から地上に出て病院までの歩道歩きでは、距離が短いですが調剤薬局前が一番高くPM2.5が40となりました。人が集まる所では、人が居ない時でも値が高くなる様です。


<病院内>






























 コロナの影響か、珍しくすいている病院内に入るとPM2.5,PM10共に20㎍/㎥台に下がり、外来やすいているCTの待合場所でも低い値で良好でした。

 CTが終わり外来に戻ると少し混んできて、途中でいやな柔軟剤臭がしてだんだんと目にしみてきたので席を移動しました。この時PM10やPM2.5が31を記録しています。診察室の中はやや低く、診察が終わって会計へ行くと、人が集中する会計機の所が病院内のPM2.5ピークで32㎍/㎥でした。


<復路:病院→昼食の蕎麦屋→地下鉄日比谷線→つくばエクスプレス→自宅>





























 帰りは病院を出て、ビル地下の開店したばかりの蕎麦屋で早い昼食を食べましたが、一番乗りの客という事も有り店の中は20台で良好でした。地下鉄のホームや乗車して直ぐは40台でしたが、途中上野で乗車してくるとPM2.5が51㎍/㎥を記録しました。

つくばエクスプレスに乗ると、八潮の地下区間から途上へ出る所でPM2.5が65㎍/㎥、PM10が68のピークとなりました。行きの時に比べて1.5倍位になっていますが、電車の込み具合は行きの時が混んでいました。

 それでは次に、行きの電車の中と病院内でPM2.5やPM10がどの様な物かSEM用両面テープで収集したのを顕微鏡で観察してみます。


3.微粒子を顕微鏡で観察
<ブランクチェック>
 家を出る時に捕集用のSEM用両面テープの保護紙を剥がしてガラス製のサンプル管に保管し、帰ってきてから顕微鏡で観察した物です。

 下に有る様なタイプの物で少し汚染されています。両面テープの汚染が無い事は以前確認していますが、サンプル保管用のガラス管が汚染されているか、観察中に落ちてきた物かも知れません。

 身の回りのほとんどの物がこの様にマイクロカプセルで汚染されている深刻な状況です。
20200402181149 1000倍
破れたマイクロカプセル

































20200402182420 1000倍
破片から小さなカプセル(数㎛~1㎛以下)が放出されている



































<往路の電車車中>
SEM(電子顕微鏡)用両面テープに付着した微粒子を顕微鏡1,000倍で観察
20200402212839 1000
未崩壊のカプセルか?


































20200402205000 1000
崩壊を始めたカプセル
極小(数㎛~1㎛以下)のカプセルも放出されている

20200403094904 1000
更に崩壊が進んだと思われるカプセル
大量の極小(数㎛~1㎛以下)のカプセルが放出されている





































20200402210657 1000
カプセルが破裂して激しく飛び散った跡



































20200402185134 1000
バラバラになったカプセルの一部
透明で光が当たると反射して光り輝くのが特徴



































20200403095819 1000
固形物が溶けて極微小(数㎛~1㎛以下)カプセルを放出している様に見える



































20200403100555 1000
バラバラになったカプセルか

































20200402184426 1000
カプセル内容物の塊と思われる
電車で臭くなったズボンを観察するとこの様な塊が多数付着している



































20200402211744 1000
これもカプセル内容物の塊と思われる
良く見ると周りに1㎛以下の点にしか見えないカプセルが散らばっている




































20200402213330 1000
カプセルの内容物と思われる
極小カプセル(数㎛~1㎛以下)の塊に見える




































<病院内>
 病院の建物に入ってから外へ出るまでにSEM用両面テープに付着した微粒子を1,000倍の顕微鏡で観察
20200403134602 1000倍
いろいろなカプセルの残骸が見られる


































20200403103339 1000
ばらばらに崩壊中で極微小(数㎛~1㎛以下)のカプセルが放出されている


20200403104520 1000
破裂で飛び散ったカプセル内容物か



































20200403104628 1000
中から内容物が放出されている様に見える


20200403104256 1000
溶けてしまって外周部だけ残ったカプセルか
極微小(数㎛~1㎛以下)のカプセルが放出されている

20200403104936 1000
左は最近よく見かけるようになった溶けながら極微小カプセルを放出するタイプ


































20200403105225 1000
繊維くずにびっしりと付着した極微小カプセル




































<2019年8月1日に同じ病院内で見られたマイクロカプセル>
20190802105143 1000
このタイプは今回は一つも見つからなかった



































 今回も収集された微粒子はほとんどが柔軟剤等の香料マイクロカプセルと思われる。そして、以前は大きなカプセルの中に極微小のカプセルを入れた物が多かったが、最近は溶けながら極微小のカプセル(数㎛~1㎛以下)を放出する物が主流になってきている。

 そして、これらの極微小(数㎛~1㎛以下)微粒子はPM2.5と呼ばれ、長い間空気中を漂い人が居なくなった後も人が多かった所で検出される。これらの香料を入れるカプセル材がプラスチックだと、新型コロナウィルスが付着していると3日間程度生き延びるデータが発表されているし、直接肺の奥深くまで入ってしまう。私は素人なので、専門家の研究を待ちたい。