先日通販で頼んだ宅急便が2回届いたのですが、1回目はちょうど私が外に出た所だったのでノーマスクで受け取り。配達のお姉さんはすごい強烈な柔軟剤臭で息を止めてサイン。すぐにうがいをして手と顔を洗いました。荷物は玄関に放置しておきましたが数時間経っても臭いので仕方なく開封して中身を確認。中身は臭くなかったので安心しました。
夕方2個目が到着。今度は妻が受け取ったので人は分かりませんが、荷物はやはり臭いけど中身は大丈夫でした。この箱は翌日になっても臭うので、テープを剥がして顕微鏡で見ようとしたけど、テープだけはうまく剥がれないので、簡単に剥がせる伝票の黒い所を切り取って見てみました。
宅急便の柔軟剤臭い伝票(剥がしたところ) |
マイクロカプセルはほぼ透明で、バックが黒くないと良く見えないので、黒く印刷された部分を切り取ります。
この状態では特に異常が有る様には見えません。
黒い部分を切り取って 両面テープに貼り付けて PCマイクロスコープで観察 |
切り取った伝票の黒い部分を両面テープに貼り付けて、できるだけ平面を出します。そうしないと高低差でピントが一部しか合いません。
PCマイクロスコープの照明と感度を調整してコントラストが出る様にして観察します。
最初400倍でずらしながら見ていき、特徴のある所は1,000倍に拡大して撮影したのが下の写真です。場所によって密度の差は有りますが、びっしりと小さな粒々(数㎛~1㎛以下)が沢山見えます。
これらは香料マイクロカプセルが破裂して中から放出されたごく微小のカプセルと思われます。白い塊のような物も見えますが、この中にも粒々が見えます。
20210113111017 1000倍 |
次の写真は破裂していないカプセルが付着してから激しく破裂したものと思われます。この様に破れた方向に中身が飛び散ります。この現象はPCマイクロスコープで観察中にも起きています。
20210113105656 1000倍 |
次の画像中央部には半透明の白い塊の中に粒々が見えるのが有ります。大きなカプセルから放出された中身と思われます。
20210113103648 1000倍 |
ここで問題なのは、この飛び散っている小さな数㎛~1㎛以下のPM2.5呼ばれる粒です。これは宅急便配達員の衣類の香りを出している柔軟剤のマイクロカプセルから放出された物の可能性が高いです。
必ずしも配達員の人だけのマイクロカプセルとは言えませんが、仮にそうだとすると私の肺の中はこんな状態になっているものと思われます。PM10と呼ばれる10㎛以下2.5㎛以上の粒子は上気道でほとんど捕捉されるが、PM2.5は吸気に乗って肺の奥深く迄効率良く運ばれるそうです。
およそ5~10㎛以上の大きな粒子
→鼻や喉の粘膜に衝突して沈着し気管・肺の奥に達しない
→沈着した粒子は繊毛運動で頭の方に戻され通常数時間以内にのどから胃に飲み込まれたり、咳と共に排出される
5~10㎛より小さな粒子
→空気の流れに乗って鼻や喉の壁に衝突しないで肺胞まで達してそこに沈着する割合が高くなる
参照資料:国立環境研究所「大気中微小粒子は人々にどんな影響を与えるか」
<肺まで達したPM2.5はどうなるか>
1)肺胞マクロファージが微細粒子を貧食し、細胞死が生じる。
2)死細胞からiL-1α(感染や疾患に対する身体の反応を改善することができる物質の一種)が放出
3)様々な炎症性細胞が肺に湿潤、活性化
4)肺に異所性リンパ節ができる
5)アレルゲンに反応するIgEがつくられる
6)アレルギー性炎症発症
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