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2020年7月12日日曜日

外干しした洗濯物を取り込むと

2020.07.12(日)測定

 洗濯物は暫く外で干さずに部屋干しを続けていたら体調が悪くなることもなく普通に暮らしていました。ところが梅雨時に窓を完全に閉め切って部屋干しを続けていると部屋の湿度が上がり、押入等にどうしてもカビが生えてしまいます。

 そこで梅雨の晴れ間に布団を干したり洗濯物を外干ししたり、窓を開けたりするようになりました。そうしたら、体調の悪い日が続いています。具体的には、胸の痛み(神経から来ている感じ)だったり、体がだるく(血中酸素濃度SpO2が95に低下)、目も複視がひどく文字が読みづらい日が続いています。

 洗濯物を取り込んで畳んでいる時に咳が出たりしますので、洗濯物を取り込んで畳んでいる和室の状態をモニターしてグラフにしてみました。

 

 結果は上のグラフの様に、外干しした洗濯物を和室に取り込むと、途端に微粒子とVOCが急増し、時間が経つと徐々に下がっていきます。

 微粒子は2時間弱で元に戻りますが、こんなに長い間空中を漂っていることになります。今回は実験しませんでしたが、洗濯物を動かすとまた急増するので要注意です。空気清浄機が3m位離れた所に有るのでその効果が無いともっと長く続くかも知れません。

 一方、VOCはゆっくりしか下がりません。窓が閉まった状態では8時間位掛けて次の日まで続いています。

 以前から夜間のVOCが高く35℃に室温を上げてベーキングを行った事も有りますが全く効果有りませんでした。VOCが高くなっても臭いは感じず計測しないと分かりません。


 室内外の汚染状態を比べる為に、同じ日早朝ウォーキングに出た時に計測した結果です。































 外に出るとVOCは下がりますが、微粒子は室内の3倍位飛んでいます。

 この微粒子を収集して顕微鏡で見ると、下の写真の様に全てマイクロカプセルやそのかけらでした。今回は雨が続いた後で全体的にきれいでしたが、形が崩れてしまったカプセルが見られました。形が崩れていてそこから放出される非常に小さな数㎛から1㎛以下のPM2.5やPM1.0は肺の奥深く入り込むと言われているので問題です。

 なお、今回の収集は我が家の近くでほぼ毎日気持ちの悪い臭いを出している家の敷地境界線の所で1時間5分の間収集したものです。
20200712104930 1000倍 NPO VOC研究会
2重のカプセルの中に更に小さな粒々が入っている?


































20200712103358 1000倍 NPO VOC研究会
形が崩れてしまったマイクロカプセル


































20200712103950 1000倍 NPO VOC研究会
ばらばらになったマイクロカプセル































20200712103536 1000倍 NPO VOC研究会
破裂して飛び散ったマイクロカプセル




































20200712103736 1000倍 NPO VOC研究会
外側がばらばらになったマイクロカプセル


































 テレビ等で化学物質過敏症の方の紹介を見ると、洗濯物が外に干されているのを見ます。しかし以上の様に外に干すと大量の化学物質を部屋に持ち込み、また身に着ける事になってしまいますので注意が必要です。

 以前、布巾を柔軟剤処理してイソシアネートが出るか試験した事がありますが、ブランクチェックで失敗しました。石鹸洗剤で洗濯して外に干したブランク品からもイソシアネートが検出されました。外に干している間に汚染されてしまったのです。

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