住宅街で大気中に漂っている微粒子を顕微鏡(PCマイクロスコープ)で観察すると、ほとんどマイクロカプセルやその破裂した内容物です。これらのうち破裂する前の大きなカプセルや大きな塊は計測出来ませんが、小さな物はPM10やPM2.5更に小さなPM1.0として計測出来ます。
大きなカプセルが顕微鏡で観察しているうちに破裂した物も有ります。また、一度だけですが外気にさらした両面テープにびっしりと未破裂のマイクロカプセルが付着していて、顕微鏡の調整をしている間にほとんどが破裂してしまった事が有ります。本来洗濯物にくっついて香りを出す目的の物が、条件により剥がれて大量に空気中を漂って別の場所で破裂していることになります。
これらの微粒子は呼吸と共に私たちの呼吸器に入り込み、PM2.5やPM1.0は肺の奥深く入り込むと言われています。
最近では数千円でこれらを計測する物も入手出来ますが、記録機能が有る物は数万円からです。私が最近使っているのはAtmotubePROという米国製の物で輸入品ですが、小型でレーザー拡散方式で微粒子を計測し、スマホで計測値を表示しパソコンでデータを取り込んで処理しています。
詳細は以下に紹介しています。
https://mukouryou.blogspot.com/p/atomotube-pro.html
この測定器をぶら下げて部屋の中や近所を移動しながら測定してみました。
測定結果で明らかなのは、室内より外の方が空気が大量の微粒子(顕微鏡で見るとほとんどがマイクロカプセルやその破片、内容物)で汚染されており、今や窓を開けてきれいな空気を入れようというのは通用しません。
また、洗濯物や布団を外干しすると、大気中に漂っているマイクロカプセルやその破片が付着し、部屋に取り込んで畳んだりするとその刺激でカプセルが飛び散ったりガスを出して部屋中に拡散します。
1.早朝ウォーキング(途中で折り返して往復約5km、往復で一部経路は異なる)
①6/29曇りでスタート時無風
途中でPMの大きなピークが見られるが、これはお寺で野焼きを行っている煙の影響です。
野焼きは市の条例違反のはずです。近所の人は迷惑しているはずですが、誰も文句を言わないのでしょうか?
VOCも高いが煙の影響が広範に拡散していると思われます。大量のHCHO(ホルムアルデヒド)が発生する事を以前別の測定器で確認しています。
上記の野焼きの影響部分を除くと、
極端にPMの高い所は有りませんが、自宅の部屋から外に出ると高くなり、外の空気の方がはるかに汚れている事が分かります。柔軟剤臭のする所は、微粒子は変わりませんがVOCが上昇しています。しかし、野焼きの影響が広範囲なので、この場合は野焼きの影響と思われます。
②6/30曇りでスタート時無風
今朝は野焼きが無かったので極端なピークは無かった。VOCの増加もない。
PMのピークはいやな臭いを出していたF家である。
③7/3晴れスタート時北微風
途中でPMの大きなピークが二つ見られるが、これはお寺で野焼きを行っている煙の影響です。
VOCは風が有るせいか今日は大きな変動はない。
上記の野焼きの影響部分を除くと
極端にPMの高い所は有りませんが、自宅の部屋から外に出ると高くなり、やはり外の空気の方がはるかに汚れている。
PM値のピークはほとんどの時に柔軟剤臭を出しているマンションである。
④7/5曇り雨上りスタート時無風
自宅の外に出るとPMが急増する。いつもいやな臭いを出している最近出来たマンションは相変わらずPM値が高い。
②郵便ポスト往復(直線距離約300m、経路距離約400mを往復)
梅雨の雨止み間で空気がきれいな時
室内から外へ出るとPMは急上昇、VOCは低下する。
自宅室内 玄関内 外でのピーク
PM10 2 3 7 PM10より大きな粒子(マイクロカプセル)は計測不可
PM2.5 1 2 5
PM1.0 1 1 2
2.窓を開けて換気すると
外からPM10,PM2.5,PM1.0が入ってくる。以前何度も計測したが、窓を開けて有毒ガス検知器で測ると米国の工場規制値を越えるイソシアネートが検出された。窓を閉じると数分でイソシアネートは無くなる(別の物質に変化)。窓を閉めて暫くすると部屋に入ったマイクロカプセルがガスを出してVOCが急上昇する。しかし、臭いは感じない。
こちらは別の測定器(エアクオリティモニター)で測定した結果です。
3.布団干しの後で
梅雨の晴れ間に布団を干すと寝た時はふんわり気持ちが良いのですが、夜中に咳で目が覚めたり、トイレが異常に近くなったりします。これは何度も経験している現象です。
こちらの投稿も参照して下さい→https://mukouryou.blogspot.com/2019/11/blog-post.html
→https://mukouryou.blogspot.com/2018/10/blog-post_2.html
二日前に布団を干したのですが、夜中に咳で目が覚めてしまったので布団の上に計測器を置いて測定しました。
1度のみですが、50㎍/㎥を越える大きなピークが見られ、おそらく布団に付いたマイクロカプセルが破裂したものと思われます。その数時間後にはVOCが異常に高くなっています。
4.洗濯物を取り込んで和室に持ってくると
測定器は洗濯物と同じ部屋で3m程離れています。
外干しした洗濯物を持ってきた途端にPMとVOC共に急増しています。PMは1時間~1時間半かけて減少しますが、VOCはだらだらとしか落ちません。解放したふすまの先に空気清浄機が稼働していてもこんな状態です。
外干しした洗濯物を畳んでいると咳が出たり頭痛がしてくるのはこの為と納得がいきます。
洗濯物を最初から部屋干しした時は測定値に変化有りません。外干しで付着したマイクロカプセルが破裂して飛び散っていると思われます。外気を収集して顕微鏡で観察している時にカプセルが破裂した写真を何枚も撮影出来ています。また写真を撮影していると咳が出る時が有ります。
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