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2021年2月3日水曜日

町からの風が吹きつける尾根道は微粒子(柔軟剤)が多い

 2021年1月31日(日)

 筑波山へ登山に出掛ける時に、微粒子とVOCの測定器(AtmotubePRO)をリュックにぶら下げてGPSで位置を割り出しながら測定してみました。

 往路は沢沿いの谷間を下り、復路は尾根を登って駐車場に戻るコースです。

 往路では風も無く残雪が有る状態でしたが下るにつれ雪は無くなり、復路は北北西~西北西の風が強くなり逆に最後の方で残雪が有る状態でした。風は町の方から吹いてくる事になります。















<筑波山での測定結果>















 沢沿いのPM値は風が無いにもかかわらず良好で、我が家の室内並みです。但し柔軟剤臭い4人とすれ違った時は瞬間的に急上昇している。テレビの柔軟剤の宣伝で花びら等が散っている様に表現されていますが、実態はPM2.5やPM1.0といったマイクロカプセルが破裂してそこから放出されたかけらや更に小さなカプセルです。これらは効率よく肺の奥深く入り込むと言われています。測定は1分間隔なので、この値がすれ違った瞬間でピーク値を表しているかどうかは不明です。

 尾根道に入ると北北西~西北西の風で、町の方から風が吹いてきてPMの値が上昇しました。森の中を歩いていて臭いも無く爽やかな感じですが、実際には大量の微粒子が町から吹き付けている状態です。大陸からPM2.5が飛んで来ている可能性も有るので、自宅外気と自宅近くのそらまめ君(大気汚染物質広域監視システム)データも見てみます。


<同じ時刻の自宅での測定値>
















  自排局PM10の破線が自宅から約1km離れたそらまめ君の測定値で、1時間おきの測定なので階段状になっています。9時台は自宅と近い値ですが、10時以降は少し上昇しています。そらまめ君は図書館に設置されているので、人の動きに伴って上昇している事が推測されます。

 自宅外気の測定値は当初筑波山の沢に比べて4倍程度有りますが、10時台に筑波山の沢と同じ程度まで下がり、11時台にまた元の値に戻っていますが、その後筑波山と同じ様に下がっています。これは風が強くなり微粒子が吹き飛ばされたのかも知れません。これを見ると大陸からのPM2.5の影響は無さそうです。

 なお、以前に撮影した写真ですが、筑波山で収集した微粒子はほとんどがマイクロカプセルでした。

以下のリンクに画像を載せています。

2020.08.21 筑波山のマイクロカプセル

2020.07.02 登山中に吸うマイクロカプセル(筑波山)

2019.09.20 筑波山で遠足の小学生達が吸う空気

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