2015年9月30日水曜日

筑波山は森の香りどころか強烈な柔軟剤臭に包まれて

ダイモンジソウ
筑波山にダイモンジソウを見に行ったのですが、咲いている所は一番ハイキングで訪れる人が多い白雲橋コースです。

 強烈な柔軟剤臭(揮発性有機化合物のガス)を周りにばらまいている人が多く合成香料アレルギー(化学物質過敏症の一種)の私にとっては一番危険な所です。

 自宅でも、我が家を取り囲む家ではなくもっと先ですが、判明しているだけでも南に2軒、東に2軒、北東に1軒と発生源があり、中でも東の1軒は天気が良ければ(多少悪くても)24時間洗濯物が出ている家なので、風向きが悪いと一日中柔軟剤の香り成分を吸わされ続けていることになります。

 そんな訳で、一日中家にいる時は近所のガスを強制的に吸わされて、筑波山では登山道で会う人から至近距離でガスを吸わされて、有毒な物質が溜まり続けて抜ける暇が無いほどです。

 以下は、筑波山に行く前後の柔軟剤の香り成分からの暴露と症状の記録です。

 原因不明のこれらの症状に悩んでいる人は、私と同じ合成香料アレルギー(化学物質過敏症の一種)かもしれません。

 今回はいつもと症状の出方が少し異なる。いつもは寒気や腸の運動が弱る方向だったのが、今回は暑く感じて下痢を起こしている。それにしても、原因物質から遠ざかれば(近所の洗濯物からは完全には無理だが)数日でいつも症状は改善している。

9/27 雨後曇り。北風(洗濯物の柔軟剤臭が来ない)
    早朝ウォーキング。複視(物が二重に見える)はかなり良好で、体のだるさ無し。
    午後から庭の芝刈り。しかし、途中で風向きが変わったのか、少し臭いがした。

9/28 6:30 筑波山へ出かける。自宅前の道路は柔軟剤臭が充満して臭い。
        登山を始めるが、トイレが異常に近く30分毎位にお花摘み状態。
        人に会わないコースを歩く

    10:26 白雲橋コースに合流。活性炭マスクを着用。
         直ぐに2組が追い抜いて行くが、マスクをしていても臭いを感じる強さ。
         その後も何組か臭いを感じた。

    11:12 山頂連絡路のテーブルが空いていたのでマスク外し昼食のおにぎりを食べ始める。
         直ぐに7m離れた(航空写真で距離が分かる)テーブルに2人連れが座る。
         移動中かなりの臭いを感じたが、座るとわずかな臭いになったので、そのまま。
         2人が近くを散策始めると臭いが強烈になったので、別の斜め横7m離れた
         テーブルにおにぎりとお茶だけ持って逃げたが、こちらも直ぐに臭って来た。
         9m横方向の岩に逃げてやっと臭わなくなったので、そこで過ごす。
         2人が出かけたので元の席に戻ったが、まだ強い臭いが残っているので逃げる。
         暫くしてやっと臭わなくなったので、元の席に戻る。

    その後 男体山の山頂を過ぎるまでマスクをしていたが、マスクをしていても臭う人に
         何度も遭遇した。

    20:00頃 今日の写真の整理をPCで行っていると、猛烈な体のだるさで入力ミス多発
          そのまま畳に横になると、指が勝手にピクピク動く状態。おなかもすっきりしない。
          2時間位横になっていたが直らないので寝る事にする。

9/29 5:00  朝起きると頭痛がして、複視がひどい。目がおかしいので鏡を見ると、目の周りや
         まつ毛に目やにがべっとり付いている。目は保護してなかったので、目から
         有毒ガスが吸収されたか。

    10:00 だるさと眠気ひどい

    11:00 来客で玄関ドアを開くと、強い柔軟剤臭がした。
         後から確認すると、来客の人ではなかったので近隣の洗濯物から来ていた。

    13:30 昼寝をする。起きたのは16時頃で、まだ少し頭痛がするが、複視は少し良くなった。

    17:30 下痢をする

    22:00 就寝

9/30  3:30 夜中に目が覚めて、下痢。身体が熱い。

     4:00 人に会わないうちにウォーキング。途中、柔軟剤臭のする家の前を数ヶ所通過

     5:30 腹痛。下痢

    10:00 自宅周辺臭い無し。だるさも直った。

    11:30 開いていた窓から自宅の部屋に臭いが入ってきた。眼がおかしい。腹痛(腸の辺り)
         二重窓を両方とも閉め切る。

    19:00 夕食を食べ始めると、腸の辺りに刺す様な痛みが走ったが直ぐに直った。

    その後 複視はまだ完全に直らないが、お腹はすっきりしてきた。だるさ無し。

10/1 1:30 暑さの為に目覚め。

    3:55 目覚め。目やに少しあり。
        体は軽くなったのでウォーキング。1ヶ所酸っぱい柔軟剤臭が道路に充満。洗濯物は
        出てないので、家の中から換気で出ている。

 やっと有毒成分が分解されて抜けてきたか?しかしまだ目は少しおかしい。目が有毒物質に一番弱い様だ。

2015年9月24日木曜日

キンモクセイの花と柔軟剤の有毒な香り成分

 22日からキンモクセイの良い香りが庭に漂い始めました。今までは玄関のドアを開けると近所の(と言っても数十m先?)からの石鹸に薬臭い酸っぱいのが混ざった様な臭いの柔軟剤臭がしましたが、匂いのマスキング効果で、キンモクセイしか分からなくなりました。

キンモクセイの花

キンモクセイの香りの主成分は、Wikipediaによると、

β-イオノン
リナロール
γ-デカラクトン
リナロールオキシド
cis-3-ヘキセノール
など。このうち、γ-デカラクトンなどはモンシロチョウなどへの忌避作用があることが判明している


とあります。
天然のこれらの成分は、合成香料アレルギーの私が近くで嗅いでも咳が出たりせず、良い香りと感じます。


 また、昔ながらの芳香剤、コンビニ等の男子トイレで目の前にドーンと置いてある液体の物でも、強い匂いですが良い香りと感じて咳が出たりする事は有りません。

 一方、柔軟剤の香り、近所の洗濯物から我が家に流れてくる独特の臭いは、喉が痒くなり咳が出たり、強いと頭痛やひどいだるさ、胸の痛み等になります。また、一番敏感なのは視神経のようで、複視と言って上下にダブって見える症状で、これは直るのに時間が掛かります。眼科の色々なテストや診察では症状は確認できるが、原因は見つからず神経内科やアレルギー科に行くように言われました。

 我が家の前の道路や庭は吹き溜まりになっていて、強風が吹くと近所から色々なゴミや枯葉ヶが飛んできて良く溜まります。臭いも同様に臭いだまりというか、包み込む様な感じで我が家が包み込まれてしまい、長時間臭い成分が漂い濃縮されて放射線のホットスポットの様になります。

 天然の香り、昔ながらの芳香剤と最近の柔軟剤や洗剤の香り成分はどこが違うのでしょうか?

 この臭い成分を分析できないかと専門業者に相談しましたが、成分分析はベテランが行う必要が有るのと機械も高価で数百万からもう一桁上位の費用か掛かり個人では夢の様な話でした。最近のコマーシャルでは50種類の香り成分を使ったとか言っていますので、これを確実に分析するのは素人でも大変な事は分かります。ガスの種類が分かっていて1種類だけの測定なら私のポケットマネーで何とかなりそうですが。

 また、色々調べたら柔軟剤から発生する香り成分は洗濯物を干してから時間と共に成分や強さが変化したり、空気中で酸化されてより毒性の強い物質に変化する事が実験でも確かめられていました。

①香り付き柔軟剤を使用した洗濯物から発生する香り成分の時間変化
 「市販洗濯用仕上げ剤の香りの質の変化と持続性
実践女子大学 生活環境学科 アパレル管理研究室

<結果の抜粋>
 洗濯後4時間で香りがピークに達する物が有る・・・我が家に押し寄せる外に干した洗濯物の柔軟剤臭が10時半から昼頃にピークになるのと一致している。
 →リンク(データをダウンロードして表示するか、保存して見ることになる)


②香り付き柔軟剤から発生する成分の酸化による変化
 「室内環境における有機化合物のオゾン酸化反応と粒子生成」→リンク
 東京大学大学院 環境プロセス工学分野研究室 石塚氏

<結論の一部>
 αピネンとリモネン(共に国民生活センターの柔軟剤の香り成分分析結果で検出されている)のオゾン酸化反応により、酸化反応60分後には、それぞれの場合で150μg/立方m以上および300/立方m以上の二次生成粒子が生じていた。そして生じた二次生成粒子の粒子径は50-200nmの範囲に渡っており、平均粒子径としては120nm程度であった。
 ここでPM2.5の環境基準値は年平均15μg/立方m、日平均35μg/立方mであるため、環境基準値と比べて非常に高い・・・

 この実験と同じようなことが、世界保健期間 国際化学物質安全計画 からも報告されています。
9ページ参照→リンク

 国民生活センターでもこれらの条件を考慮して、実環境に近い条件で実験したら恐ろしい結果が出るのではないでしょうか?