私の対策

 できるだけ体に入る化学物質(危険な麻酔薬クロロホルム等により作られる)を少なくする。

 我々揮発性有機化合物に弱い人たちは、それらが体に入ったときに分解するのに時間が掛かる。そして、それらが体に入った時に症状が出始めるレベル(医学用語で閾値:いきちと言う)も低い。このため、まだ十分に分解が終わらないうちにまた体に入ってくると、閾値を越えて突然色々な症状が出て来る。 2015.07.05追記

 ビールをコップ一杯飲んだだけで酔っ払って立てなくなる人が居ると思えば、一升酒を飲んでも平気な人も居ます。アルコールに対する耐性は人により大きくばらつきます。

 私は生ビールはジョッキ2杯位が限界と心得ていますが、息子と一緒に飲むと、彼は顔色ひとつ変わらなく平気で、一緒に飲んだ後にまた友達と飲むと言って出かけたことがあります。父も元気な時は一升位は飲めた様です。この様に、家族でも大きなばらつきが有り、これはアルコールの分解能力と関連があると思います。

 同じことが、合成香料の原料である揮発性の化学物質にも言えるのではないでしょうか?
 昔の合成香料はわずかな材料で、分解も早く、この頃検討された時は微量で規制は不要だろうという事で規制は設けられませんでした。ところが、最近は大量に材料を使用し、香りを強くしたり、分解されにくくして香りが長持ちする様に設計されています。このため、化学物質に弱い体質(分解が遅い体質の人)は、体内に溜まる一方だと想像できます。

前置きが長くなりましたが、その対策として・・・
1.自宅で使用する物(自分ばかりでなく家族の物も含めて)はなるべく無香料にする。
  これは何の制約も無く実施できます。但し、無香料をうたっているのは意外と高価なので、
 安価なのを探す必要が有ります。
  香料以外の揮発性有機化合物を使用している製品でも症状(咳、頭痛等)が出ます。詳細は「症状の出る物、出ない物」を参照して下さい。2015.09.17追記

2.食べ物、飲物の合成香料にも気をつける。
  これも買わなければ良いので直ぐに実施できます。成分表示に「香料」と書かれているのは避ける。
  例1:缶チューハイ
     色々な味の缶チューハイが出ていますが、ほとんどの物は合成香料がたっぷり入って、
   果汁はほんの僅かしか入っていません。これを飲んだ次の日は、350ml1本しか飲んでない
   のに、二日酔いの様に頭痛がひどくて、一日体調がすぐれないことが有りました。
    合成香料の全く入っていない果汁数十%のに変えたら、頭痛は無くなりました。
    缶コーヒーも要注意です。

  例2.大麦クッキー
     新聞に美味しそうな大麦クッキーの宣伝が出ていたので通販で購入しました。
     ところが、食べてみると明らかに合成香料で強い香りが付けてあり、気持ちが悪くなり
    ました。私は食べるのを止めて、もう二度と購入しません。

3.できるだけ人に会わない様に人混みは避けるか特殊マスクを使用する。
  これは、今の時代は難しいが理想は仙人の様な生活です。やむなく人が多い所へ
 出掛ける時は、化学物質過敏症対応のマスクを使用する。
 すれ違い時には、臭いがしたら息を止めてできるだけ吸わない様にする。50m位は臭い人が
 歩いた跡に臭いが残っているので、この間息を止めているか、横に逃げる。匂いは歩いた後に帯状に分布しています。できるだけ風上側を歩くのも手です。

  直接目に入るガスは防げないですが、今の所ゴーグルは使用していない。ひどい時は即目を水で洗う。一番ひどかった時は、一日中眼のピント合わせが働かない様な状態になりました。

 但し、マスクが通してしまう合成香料の種類も有る様である。→汗拭きシート
 また、余りにも強いとマスクでも防ぎきれない時が有った。

<化学物質過敏症対応のマスク>

クラレフレックス(株)
キーメイトマスク
ホルムアルデヒド吸着タイプ
CS-5A

ガーゼを洗濯しながら繰り返し使えますが、そのうち臭いが気になって処分しました。

値段は通販で1枚当たり¥250位(送料込み)です。最小単位は5枚です(一袋5枚入り)
*まとめて購入すると送料無料で1枚当たり170円位になるので、まとめて購入しています。

一部のホームセンターで販売しているらしいですが、未確認です。


 私の使用した感想です
 柔軟剤に対してはかなり効果が有る。満員電車でも平気だった。
 但し、空いている電車でもダメな時があった。その時は離れた席に逃げた。
 汗拭きシートのツーンときつい臭いがするものには効果が無い様である。
 正しく装着した状態だと、ウォーキング程度の運動でも息苦しい程の空気抵抗が有り、登山の登りでは、鼻呼吸では間に合わなくなります。

・鎌倉へ台湾の人を電車で案内した
 朝のラッシュ時の使用では咳き込むことは無かった。
・筑波山の観光登山コースでの下山に使用
 冬でも顔に汗をかいてしまう。呼吸が激しくなる時の使用は厳しい。

・ホームセンターにて
 灯油を買いに行って車に積んでいると、隣に車が停まり女性が降りると途端にすごい柔軟剤の臭いがして喉が痒くなった。息を止めて急いでマスクをしたら、臭いは感じなくなり、喉の痒みもひどくならなかった。

使用上注意していること
・プラスチックのチューブから耳掛け紐が抜けない様に、端末にコブを作っておく
・上や横から空気が入らない様に気をつける。
・鼻や顔のカーブに合わせて形を整えて、紐を引いて隙間が出来ない様にする。この時、プラスチックのチューブ(ストッパー)が耳裏の上の方に来るようにすると安定する。
 あまり強く紐を締めると、時間が経つと耳が痛くなってくる。
・きちんと隙間無く装着すればメガネは意外と曇らなかった。
・紐の形状がストッパーになじんでしまうと直ぐに緩んで隙間が出来てしまう。そうなると効果が有りません。以前TVで実験していましたが、普通のマスクでもかなり注意しないと、ほとんどフィルターを通さない空気を吸って効果がほとんど有りませんでした。

4.洗濯物の柔軟剤対策で窓や換気口を閉める
 自宅には北、東、南には強烈な柔軟剤を使用した洗濯物が干されているので、そちらから風が吹いてくる時はその方向の窓を閉める。それでも駄目な時は家の中でもマスクをします。
 換気口は全部閉めて臭いの侵入を防いでいます。

5.運動をして汗をかく・・・解毒
 朝晩ウォーキングと階段登りをしています。なるべく人に会わない時間を選び一回往復4.5km位。
 運動を休んだ後は眼の調子が悪いことが多いです。

6.運悪くひどい症状が出た時・・・現役の方は難しいですが
 とにかく寝る様にしています。軽い症状だと昼寝すればかなりすっきりします。
 ひどい時は4日位寝たり起きたりの生活でした。



1 件のコメント:

  1. 同様の体質で苦しんでます。
    マスクの情報、大変助かりました。試してみます。

    「源流きらり」という製品、体調よくなります。
    http://www.inochi.co.jp/goods-00061.html
    食べ物から作る環境浄化剤です。
    洗濯~炊事~キッチンシンクやガス台の掃除~トイレ掃除~入浴剤~畑の野菜の虫よけなど、用途多数。スーパーで手に入る材料だけで自作可能で、レシピが公開されています。http://ikuji-no-blog.seesaa.net/article/154507117.html
    外出のあとのオフロに入浴剤として使うと、倦怠感がとれる感じがします。
    回し者ではないのですが、同じお悩みを抱える方にお伝えしたくなりました。
    よろしければ、お試しください。

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