2016年12月25日日曜日

臭い回覧板と香りのカプセル

本日町内会の回覧板が回ってきました。
またいつもの様に柔軟剤臭い。

受け取った手が柔軟剤臭くなってしまったので、直ぐに手を洗ったら臭いは取れた。
・回覧板を畳の上に置いておくと、半径2m位は柔軟剤の臭いがする。
・次へ回覧板を回しても直後は臭っていた。

回覧板のルートには判明しているだけで4軒の香り付き柔軟剤使用の家が有ります。回覧板はもちろん洗濯しないので、これらの全部かどこかの家では部屋の中に香りのカプセルが充満してそれが回覧板に付着して回ってくるしか考えられませんね。

香りのカプセルが充満していても、そこの家ではずっとその臭いを嗅ぎ続けているので、鼻は慣れてしまってバカになって感じなくなっているのでしょう。

我が家では今日も16時位から今までずっと、玄関のドアを開けた途端に薬臭いハッカの混じった様な甘い臭いの柔軟剤臭がします。

2016年12月15日木曜日

合成香料の香りを嗅いでみた(つくば蘭展)

 もう終了していますが、筑波実験植物園に「つくば蘭展 12.11~12.18}を見に行った時に花の香り成分を嗅ぐコーナーが有ったので、恐る恐るマスクを外して匂いを嗅いでみました。

 しかし、これらの合成香料の香りを嗅いでも、匂いを感じるだけで、咳が出たり頭痛がしたり、涙が出たりといったその場で出る症状は全く出ませんでした。しかし、蘭を見ている人間の柔軟剤の臭いでは咳が出ました。
スペセリアナム

 左の写真の様な変わった蘭も見られました。

 これは本物の蘭の展示で、もちろん本物の蘭では鼻を近づけて匂いを嗅いでも咳が出たりしません。

 しかし、TVで放送された後で、平日にもかかわらず温室の中はかなりの人出で、柔軟剤臭を辺りに充満させている人が何人も居て咳が出てきました。

 マスクをしてなるべく避けながら見学しました。













<合成香料の香り> 全てその場では匂いしか感じなかった
アングレクムをイメージした香り

左のスイッチを押すと匂いが出る仕組みです。

アングレクムを再現した香料を用いた香りです。
これらの匂いを気体で吸っても匂いしか感じません。また、生きている蘭の匂いを嗅いでも匂いしか感じません。
ところが、次の温室に入ると、柔軟剤臭をプンプンさせている人が居て、活性炭マスクをしていても臭いを感じる強さで咳が出るので、急いで通過しました。














フェニルエチルアルコール


バラの香りの主要成分

華やかなフローラル調の香り

香水、コロン、シャンプー、石けんなど多くの香りに使われている








バラ-クレシルメチルエーテル

イランイランの甘く濃厚な香りを作り出すのに重要な物質

香水ばかりでなく、石けんの香りづけなどにも用いる










ジメチルスルフィド

ショクダイオオコンニャクなど悪臭を出す花に含まれる


腐敗臭のもとになる物質のひとつ













クマリン
インドール
2-メチル酪酸
1-オクテン-3-オール
安息臭酸メチル

シナモンや桜餅に使われる桜の葉の甘い香りの主要成分















ジャスミン、クチナシなどの華やかな香りを生み出す物質です。

1滴で大きな建物が悪臭に満ちる程の強い香り

薄めると良い香りで香水には欠かせない成分








アプリコットやイチゴなどフルーツやチーズ、ウィスキー、ビールに含まれ、酸味と発酵臭を感じさせる。















トクランなどキノコの様なにおいの花が放つ

キノコも同じ物質を作る












鎮静作用のあることが知られている

香水にはかくことのできない成分










 朝10:35植物園に出かける時は、玄関から外に出ると酸っぱい柔軟剤の臭いがしました。そして車庫では気持ちの悪い臭いです。
 16:11自宅に帰って外では喉が痒く咳が出て声がかれました。
 19時頃には玄関の外で酸っぱい臭いがして、21時頃には酸っぱいいやな臭いになってきました。近所を歩き回って臭いの強くなる所を探したが、強い所は分からず目がゴロゴロしてきたので目を洗って寝ました。

柔軟剤からイソシアネートが発生する確認試験:ポリウレタンの紫外線崩壊によると思われる

 今年の4月にキッチンペーパー片全体に希釈した柔軟剤をしみ込ませてそこから出るイソシアネートやその他の揮発性有機化合物を検出しようとしましたが、検出出来ませんでした。その時は近隣からの影響を避ける為に少し薄暗い我が家の玄関下駄箱の上での実験でした。

 一部検出した時も有りましたが、その時は妻が外で貰った柔軟剤臭を放ちながら玄関ドアを開けて計器の前を通過したので、外部からの影響が濃厚でした。

 この度VOC研究会から借用した計測器をこの実験で2日間使用出来る機会が有りましたので、実際の柔軟剤使用に近い状態(布にしみ込ませて天日に干す)でテストしてみる事にしました。
 今回、時間が無かったのと実際の屋外での状態(隣同士別々の柔軟剤使用)を考慮して、3社の香りの強い柔軟剤を使用した布を一緒に干して試験しています。

試験期間:2016年10月11日~12日の2日間

<試験結果>
有毒ガス検知器(ChemKey TLD Honeywell社製)で猛毒のイソシアネートを検出
 我が家はほとんど常時近隣からイソシアネートが流れて来ている環境です。それでも香りの強い柔軟剤処理をした布を干した時は、太陽の直射日光が当たり紫外線が強くなった時は、計測器のデジタル表示下限2PPBを超える2PPB~3PPBが表示された。表示は2PPBだが、感度を上げる為に暴露時間を長くしているので、実際にはこの1/5~1/15が真の値となる。

 下の黄色いテープに赤い丸が出ている部分がイソシアネートを検出した部分で、濃い部分は濃度が高い時を示す。テープを切断しないで各行毎にテープを撮影したので、行毎の色のマッチングは正確では有りません。






























・VOCモニターのTVOCとイソシアネート計測値、紫外線強度変化を重ねたグラフ
 紫外線強度は気象庁のつくば10月の累年平均値データを使用→リンク
 但し、11日は測定地点では晴れなかったのでデータは入れていない



 香料成分の放出と思われるTCOCのピークはサンプル布を干して12時間後位の深夜にピークとなっている。
 イソシアネートについては、10/11(サンプル布を干した日)は曇りで直射日光が当たらず、強い値の観測は無く通常程度の検出だった。ところが、10/12は朝から晴れて直射日光が当たり、紫外線の強度に比例しイソシアネート値が大きくなって昼前にピークとなりその後は減少した。13:03にサンプルを遠ざけたら14:24にはケムキーの表示はゼロとなった。しかし、テープには読取限界以下の値が検出されたままである。これは近隣からの影響と思われる。

クロマトグラフによる成分分析


























柔軟剤布を干している時の成分]-[取り除いた時の成分]の差分


















 イソシアネートが強く検出された時間帯にRT(リテンションタイム)が3,100のあたりにピークを持つ物質が検出されている。


イソシアネート検出バッジでの結果









←イソシアネートバッジは検出できなかった。
 検出した場合は、三角の中のビックリマークがピンクから赤に変色する。





←こちらは変色した場合の色見本





<お断り>
 今回は常にイソシアネートが検出される(臭いの強い柔軟剤を使用する家に取り囲まれて、洗濯物が出ていなくても、家の常時換気システムから排気されている)環境で行ったので、100%の信頼度ではありません。しかし今回の実験でかなり自信を深めました。イソシアネートの発生強度と紫外線強度が一致し、洗濯物を取り除くとイソシアネート検出装置の表示がゼロに落ちている。(但し、テープは化学反応しており、光学的読取の限界以下でイソシアネートは存在している)。

 次回、機会が有ればブラックライト(紫外線を発生するライト)で純粋に紫外線だけを作用させてイソシアネートが激しく出るか、また山中等のきれいな空気のイソシアネートが無い所で試験してみたいと思います。

<イソシアネートが発生するメカニズムの推定>
 柔軟剤の合成香料を包んでいるポリウレタン製マイクロカプセルが紫外線により光分解を起こし、通常の分解よりはるかに多いイソシアネートが発生していると思われる。実際の現象としては、天気の良い日(紫外線の強度に依存するので季節変動も有る)の正午ごろをピークとしてイソシアネートが発生すると思われる。これは、洗濯物を干すタイミングにもよるが、必ずしも香り成分のピークと一致しない。

 私の症状からしても、晴れた日は昼前頃から目が痛くなり、咳込んだり、頭痛がひどくなる現象と一致する。そして午後3時ごろになると、自然と忘れた様に治ってしまう。

 以前、3回柔軟剤からイソシアネートが発生することを確認する試験を行ったが、3回目は再現できなかった。これは、室内の薄暗い所で測定を行ったので、この条件から紫外線のほとんどない所では容易に測定できる量のイソシアネートが発生しなかったと思われる。

 但し、ポリウレタンは自然崩壊もしており、常にごく微量の測定限界以下の分解産物であるイソシアネートが発生していると思われる。また、この崩壊は水分(汗や湿度)によっても加速されたり、機械的な力(繊維がこすられる)によっても加速され、香りを強く出す仕組みと一致する。

ポリウレタン崩壊の解説資料
ポリウレタンの光分解機構の解析(香料カプセルの殻に使われている物が有る)
高分子論文集 Vol.51, No.9, pp, 612-618 (sep., 1994)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/koron1974/51/9/51_9_612/_pdf

ポリウレタンの劣化
長崎大学学術研究成果リポジトリ
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/6901/4/sk08_04_t.pdf#search='%E7%AC%AC%EF%BC%93%E7%AB%A0+%EF%BC%B0%EF%BC%B0%EF%BC%A4%EF%BC%A9%E8%A8%88%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%86%B1%E5%8A%A3%E5%8C%96%E6%8C%99%E5%8B%95'


<試験方法>
1.布サンプル
①10cm四方の綿100%布
②10cm四方のウール100%布
③10cm四方のアクリル90%、ウール10%布(1社のみ10cmX20cm布追加)

2.香り付き洗剤と香りの一番強いランクの柔軟剤を使用
 ・香り付き洗剤と柔軟剤の組み合わせ 1社
 ・香りの強いランクの柔軟剤 2社

3.使用測定器
①有毒ガス検知器 ChemKey TLD Honeywell社製
 (半導体製造工場等の有毒ガスを扱う職場で、事故でガスが漏れた時に警報を鳴らして従業員を保護する装置です。これと同じ原理の国産の装置が、警視庁のテロ対策で使用されています)
 古くから有る確立された技術で、機器の取り扱いも容易ですが、欠点は検出するガスの種類(グループ)毎にテープを変えなければならず、また化学変化を使用するので、テープに使用期限が有る事です。測定にテープを消費し、高価な事も有ります。また、反応性の高いイソシアネート用テープ等では、保管には冷凍保管が必要です。干渉ガスと直射日光を避ける事にも注意が必要です。

②ポータブルVOCモニター JHV-1000  株式会社ジェイエムエス製
 簡易ガスクロマトグラフで空気を媒体ガスとして使用しているので管理が容易です。しかし、簡易と言えどもガスクロマトグラフ装置ですのでメンテナンスが必要です。今回は、使用前にシリカゲルが変色しているのに気が付いたので、急遽再生品と入れ替えて貰いました。。

③ガス検知バッジ SAFEAIR 芳香族イソシアネート(TDI/MDI) 但し、エアロゾルは推奨されない
                             (干渉により他の芳香族イソシアネートにも反応)
 最小検知濃度/時 TDI:5.0ppb/1時間   MDI:3.5ppb/1時間


4.実験場所:自宅和室のガラス窓内側に測定器を置き、外側に柔軟剤布を干す。
家の中の測定器






←ChemKey TLD
直射日光禁止なので、厚いカーテンを閉めている。




←青い箱型の装置がVOCモニターで、左のノートPCのExcelマクロにより制御される。





香り付き洗剤(1社)と柔軟剤(3社)を用意


外の流しで洗濯とすすぎを行う。
















洗い




















流水すすぎ・・・写真無し(水道を出しっぱなしにしてこのまますすぐ)



溜めすすぎ





















外に干す







←短い方がケムキーのサンプリングチューブ
←長い方がVOCモニターのサンプリングチューブ










ビニール袋をかける

VOC値が一向に上昇しなかったので、風に流されている事を考慮し、ビニール袋を掛けてみた。













2016年11月18日金曜日

超小型VOC(揮発性有機化合物)測定器で電車内のVOCを測定してみる

 合成香料アレルギー(化学物質過敏の一種)の私にとっては、柔軟剤臭が充満した満員電車に乗るのは拷問みたいなものです。息苦しい活性炭のマスクをしていても、通り抜けてくるほど臭いのきつい人が居て咳が出たり頭痛がしたりします。

 このたび我が家で愛用している洗濯石鹸「パックスナチュロン」の会社の工場見学をする為に電車で出かける機会が有りましたので、先日クラウドファンディングで入手した超小型のVOC(揮発性有機化合物)測定器を首からぶら下げて電車の中の環境を測定してみました。

<訂正記事>
2016.11.26 英文の訳を一部意訳に変更

<使用測定器>Atmotube INDIEGOGO

 右側の筒状の物がAtmotubeというVOC測定器で、単独でも動作すします。黒く見えるボタンを押すと、その上のLEDの色が空気の汚染状況によって変わり、汚染の概略が分かります。但し、LEDを頻繁に作動させるとバッテリーを多く消費し、動作可能時間がかなり短くなりました。

 左は市販のスマホに専用アプリを入れて動作させた状態で、ブルートゥースでAtmotubeと通信し、測定データを取得して表示します。
 上の大きな数字はAIR QUALITY SCOREを、下には左から順に、VOC,湿度,温度が表示されています。

 



以下メーカー資料(英文)より          右側は機械翻訳の結果
DETECTED AIR POLLUTANTS             検出された空気汚染物質

Carbon Monoxide                                 一酸化炭素                                  
Formaldehyde                                      ホルムアルデヒド
Benzene                                             ベンゼン
D-Limonene                                        D-リモネン
a-Pinene                                            α-ピネン
Acetaldehyde                                      アセトアルデヒド
Hexanal                                              ヘキサナール
Ethylene glycol                                    エチレングリコール
Acetone                                             アセトン
Propane                                            プロパン
Toluene                                             トルエン
Methylene chloride                               塩化メチレ

1,3-butadiene                                      1,3-ブタジエン
Vinyl acetate                                       酢酸ビニル
Acetylene dichloride                             アセチレン二塩化物
Xylene                                                キシレン
VOCs in Smoke                                    煙中のVOC
Acrylyl chloride                                    塩化アクリリール 
Methyl chloroform                               メチルクロロホルム
  
VOC値が0.7ppmになると以下のメッセージが表示されます。
Air quality is acceptable , however for some pollutants there may be a moderate concern for a small number of people who are very sensitive to air pollution.

現在の空気質は許容できるものですが、一部の汚染物質については、空気汚染に非常に敏感な少数の人々に対して中程度の懸念があるかもしれません。(意訳)

我々柔軟剤臭等に弱い者は、まさにこの少数のグループに入ると思われます。

<測定値>
出発前自宅室内 0.8ppm・・・満員電車並みのVOC
朝起きて新聞を取りに行くと、外は薬臭い柔軟剤臭が漂っている状態でした。

<以下つくばエキスプレス車内>駅に着いてドアが開く直前に測定、私と妻は活性炭マスクで防御したが、私はたまに咳が出る状態。近くで盛んに咳き込んでいる人が居ました。
 ↓
7:52 南流山 0.5ppm
 ↓
7:57 八潮 0.6
 ↓
8:01 六町 0.6
 ↓
8:07 北千住 0.8・・・普段感じている車内の空気が悪い事が数値で証明されました
 ↓
8:10 南千住 0.6
 ↓
8:13 浅草   0.7
 ↓
8:16 新御徒町 0.7
 ↓
8:19 秋葉原 0.7

<以下京浜東北線>こちらはレベルが低いので楽でした
8:35 東京 0.5
 ↓
8:48 品川 0.42
 ↓
8:58 蒲田 0.47
 ↓
9:04 川崎 0.4
 ↓
9:08 鶴見 0.46

<子安駅近くの洗剤等のメーカー太陽油脂(株)を見学>
太陽油脂(株)

 石油化学物質ゼロをうたうメーカーです。
メーカーHPへのリン



 製造工程は撮影禁止の為に写真は有りません。特に印象に残った項目は、






1.石けんは天然物からのみ作られているので、細菌が繁殖しないように工程が管理されています。また製品は完成後に倉庫で1週間寝かせて細菌検査が行われるそうです。

2.左の写真手前右のコップは、石けん排水が自然に戻る実験

排水中の石けん
    ↓
河川、海水中のカルシウムと結合
    ↓
カルシウム石けん(食用石けん)
魚や微生物の餌となり自然に戻る
              


3.自然界に有る原料だけで作られた物の見分け方

石けん
脂肪酸ナトリウム(固形、粉)
脂肪酸カリウム(液体)

シャンプーやボディソープ、化粧品
(カリ)石ケン素地他社の物ですが今使用しているボディソープにはこの様に書いて有りました


<工場見学後>
 
皇居側から東京駅を臨む


工場見学メンバーと昼食を共にした後で、都内の紅葉見物に行ってみました。皇居東御苑に行ったら、あいにく金曜日は休園日でした。そのまま皇居をぐるっと歩いて靖国神社まで行ってみました。
 








靖国神社の黄葉






 銀杏の黄葉は全体としてはまだ少し早かったけど、色づいている木も有りました。












<夜の部>Tapas Blamco en Akiba
 以前都合で行けなかったスペイン料理を妻と食べに行くことに。
Vino tinto y aceituna
赤ワインとオリーブ
Cebiche
セビーチェ













 オリーブはスペインのバルで食べた時は癖が有って合いませんでしたが、今回は沢山食べてしまいました。ワインも飲みやすかったが、柔軟剤臭を吸ってしまって何度か意識を失いそうになったので、グラス1杯に止めておきます。



Ajillo de gambas y setas
エビとキノコのアヒージョ
Estofado de vino tinto de la cola de la vaca
牛テールの赤ワイン煮込み


Paella de mariscos
魚介のパエリア
アヒージョはもう少しニンニクが効いていたいた方が美味しいかな?ちょっと物足りなかった。















 肉が柔らかくて美味しかった。


















 二人でおなか一杯全部食べてしまいました。

 久しぶりのスペイン料理で美味しかったけど、その夜悲劇が起こりました。

 途中で隣の席に案内されて来た二人連れが物凄い柔軟剤臭で、料理の匂いが分からなくなる程でした。私は何とか最後まで我慢して食べ終わって早々逃げ出しました。

 家に帰るまでは無事でしたが、夜中に1時間おき位に激しい咳で目が覚めてしまいました。後から遅れて症状が出ることも有るので要注意です。事情を話して席を移動して貰えば良かった。

2016年11月10日木曜日

血尿:薬剤アレルギー(イソシアネートか合成香料)か?

 2か月ほど前に体調が悪い時に突然血尿が出ました。痛みは無いが、便器が鮮血で真っ赤になる位の量でしたが、痛みは有りませんでした。ちょうど病院が休みの時で、様子を見る事にしたら、目に見える程のものはこの1回限りでした。

 その後やはり調子が良くない時に人間ドックを受けたら、尿に血液が出ていて腎臓の機能も低下しているので、要再検査の通知が来ました。

 気になるので、人間ドックを受けた病院の泌尿器科に行きましたが、1回目は尿検査で異常が無く、血液検査を行いました。

 血液検査の結果はその場では分からないので、1週間後(休みが入ったので2週間後)ということで、今日行ってきました。今日は体調は良好でした。結果は今日の尿検査も含めて異常無し。腫瘍や細菌感染も無いとのことでした。

 やはり柔軟剤の香りをひどく浴びて体調をくずしている時に、尿に血液が出るのか?
 イソシアネートが体に入って水分と反応すると、アミンという物質になって尿から排泄されるとあり、アミンは腎臓を侵すともあります。最近また貧血気味になってきたのも気になります。

化学物質評価研究機構 CERI の有害性評価書というのを見ると、12ページの7.1に生体内運命という項目が有ってここに書かれています。

 また、39ページの7.4 ヒト健康への影響(まとめ)に、「反復投与毒性に関してTDIはマウス雄に腎尿細管の巨細胞化の顕著な増加」という項目が有り、気になります。

 この「腎尿細管の巨細胞化」を調べると、日本内科学会誌に以下の記載が有ります。
(1)薬剤過敏性間質性腎炎
 臨床的には急性に発症し,血尿や尿細管機能障害を伴い腎不全状態を呈する.急性間質性腎炎の大部分は薬剤に対するアレルギー反応と考えられている.腎は浮腫性で腫大し,蒼白となる.組織的には間質の浮腫とリンパ球,形質細胞を主体とした炎症細胞浸潤を認める2}.好酸球浸潤を見ることもある.間質反応の強い部では尿細管は破壊され,基底膜の断裂や尿細管の消失を示す(図3).糸球体には特徴的変化はみない.。

 以前、やはり血尿で東京の大学病院で検査を受けた時、担当医がアレルギーでも起きる事が有ると言っていたのを思い出しました。

今日の診察の結論としては様子見で、また出たら内視鏡で調べるしかないとの事でした。

2016年10月17日月曜日

柔軟剤香料マイクロカプセルの正体(臭いの正体)その2

 香りの強い主要な柔軟剤3種類について、発生する成分の観測を行いました。データの整理に時間が掛かるので、それらの画像を先に公開します。

 アクリル90%とウール10%の混紡布で、アクリル繊維の表面に付着した香りのカプセルを1,000倍maxのデジタル顕微鏡を借用して撮影しました。化繊の方がカプセルがくっつき易いそうです。

 解像度を上げようとしましたが、スピードが遅くなりピント調節や位置合わせに遅れが出てうまく撮影出来ませんでしたので、低解像度VGAでの撮影です。


<PBR>・・・香り付き洗剤で手洗いの後に柔軟剤処理した布
アクリル繊維にくっついた合成香料のカプセル(X1,000)

カプセルが破壊された跡と思われる(X1,000)

合成香料カプセルを真上から見たところ(X1,000)右上の光っている結晶の様な物

上の写真の右上の光っている部分をデジタル処理で拡大
中に大きな粒や小さな粒らしき物が見える


<KF>・・・柔軟剤処理のみ
アクリル繊維にくっついた合成香料のカプセル(X400)
アクリル繊維にくっついた合成香料のカプセル(X1,000)

<LS>
アクリル繊維にくっついた合成香料のカプセル(X400)

アクリル繊維にくっついた合成香料のカプセル(X1,000)

上記写真をデジタル処理で拡大
中に小さな粒が見える

 電子顕微鏡だと鮮明に撮影できるそうですが、表面しか見えないそうで、この様に中を見る事は出来ないそうです。それに価格が・・・ピンキリだそうですが、車が1台、良いのになるとベンツが買える位になってしまうので遠い世界ですね。借用できる機会でもあれば、お見せしたいと思いますが。

 これらの大きな粒がはじけた時に、外側の殻の成分が分解されて有毒成分が出るのか、それとも中の小さなカプセルがPM2.5となり空中を漂って、我々の肺に入り香料やカプセルの成分が血液に効率よく取り込まれて、分解の苦手な人々に色々な症状をもたらしているのでは?と疑っています。

2016年10月14日金曜日

国立劇場で歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」鑑賞:柔軟剤にやられて最後尾に逃げる

 昨年12月は大丈夫だったので、今年も会社のOB会で国立劇場の歌舞伎鑑賞会に参加しました。今年は1等A席で舞台に近く迫力の演技が楽しめそうです。

 早めに到着し、幕間の休憩に食べる弁当を買って、余り席が埋まっていない時間に席に着きましたがこの時は問題無し。ところが始まって暫くすると、活性炭のマスクをしていても、左側から換気の緩い風に乗って嫌な柔軟剤臭が流れてきて、だんだんと強くなってきました。その方向では激しく咳き込んでいる人も居ます。

 時間が経過するにつれ、あちこちで咳をする人が増えてきました。私も我慢をして見ていましたが、三段目の終わり頃には頭がズキンズキンと痛み、心臓が激しくドキドキしてきて我慢できなくなりました。

 四段目は一番の見せ場で、扉が閉じられ途中で退席が出来ないので、始まる前に他の空いた席へ移動できないか係りの人に相談し、良い席なのにもったいないですねと言われましたが、最後尾の周りに人が居ない空席に座る了承を得ました。最後尾は迫力が無く、演者の細かい表情も見えず台詞も聞き取りにくい場面も有りましたが、近くに人が居なくて空気は綺麗で徐々に頭痛は軽くなりましたが、終演までには治りませんでした。

 その後地下鉄に乗って、妻の登山靴修理を依頼する為に登山用品店に妻と向かいましたが、体が異常にだるく、全身の力が抜けて階段を登るのがきつい。地下鉄の中では立っていたら、近くの女性が雰囲気を察して席を譲ってくれましたが、あと1駅なのでお礼を言って遠慮しました。

 店を出てからも歩くのがつらいので、近くで早めの夕食を食べて休憩することにしました。本当は妻の誕生祝をしてなかったので、遅ればせながらスペイン料理店に行って、美味しいアヒージョを食べてワインで乾杯する予定だったのですが残念です。

 ゆっくり軽い夕食を食べて休憩したら、だるいのも直ってきて、普通に歩ける状態になって無事帰りました。自宅近くの民家が無い所でマスクを外すと、空気がさわやかで美味しいこと。これが本当の空気なんだ!



2016年9月29日木曜日

柔軟剤香料マイクロカプセルの正体(臭いの正体)その1

キンモクセイの花
朝玄関の扉を開くとキンモクセイの良い匂いがします。この匂いでは咳が出たり頭痛がしたりする事は有りません。我が家の庭にはキンモクセイの木が4本有り一斉に咲いて匂いに包まれています。

 この匂い(気体)はせいぜい隣家の途中位までしか感じませんが、柔軟剤の臭いは数十メートルから百メートル近くも感じます。

 また、キンモクセイの匂い(気体)はそこを通ってもずっと体に付いてくる事はありませんが、柔軟剤の臭いは保育園から帰ってきた孫やスポーツジムから帰った妻にくっついてきます。


 この秘密を知りたくて、柔軟剤をしみ込ませた布を以前デジカメで撮影して拡大し、何かキラキラ光る物が付いているのを見つけました。









アクリル繊維に付いた柔軟剤の香料カプセル

 今日はデジタル顕微鏡を借用する機会がありましたので、前回デジカメで光る点にしか見えなかったのを千倍で見てみました。

 左の写真の様に丸い粒の中に更に小さなつぶつぶが沢山入っているのが見えます。

 千倍でも小さいので、ここでは画像処理で拡大しています。








                 ↓香料カプセルがはじけると


香料カプセルがはじけた残骸と思われる


 また、こちらの様に破裂した風船の様な物も見られます。これは上の香料カプセルがはじけた残骸ではないかと推定されます。中の小さなつぶつぶは飛び散って空中を飛んで行ったのでしょうか?

 そして、誰かにこの沢山の粒を吸わせて匂いを感じさせたのでしょうか?

 これだけ小さいとPM2.5として肺の奥深くに入って効率よく(何かの文献で見た記憶だと85%位の効率で)吸収され血液に香料やカプセル剤が入り込む可能性は無いのでしょうか?

 化学物質の分解が得意な人は大丈夫かもしれませんが、一部の分解が遅い人は、香料成分やカプセル成分が体に溜まり、色々な症状が出るのではないでしょうか?受動喫煙よりもっとひどい状況だと思いませんか?

2016年9月25日日曜日

ファミレスでやられました:咳、頭痛、複視、だるさ

 今日は妻の実家の墓参りに行ってきました。お寺では他の墓参りする人の柔軟剤臭もそんなにひどくなく、最近の香料入り線香も気になる程ではなく、無事に墓参りを済ませました。

 ところが、悲劇はその後昼食で寄ったファミレスで起こりました。最初は空いていて近くに人が居なくて、空調の吹き出し口が真上に有って寒いくらいで快適でしたが、途中で私の背中位置に案内されてきた二人連れが物凄い柔軟剤臭です。

 やばいと思って妻に席を交換してもらい反対側でその時は臭いを感じなくなりましたが、食べているうちにだんだん臭くなってきました。さらに、そこに後から来た家族の人が増えたら、ますます臭いがひどくなり、ゆっくりする暇もなく食事が終わり次第店を出ました。

 車に戻ると咳こむ様になり、頭痛もしてきました。まだ運転に支障がある程ではありませんでしたが、家に着くと体がだるく昼寝をすると、2時間も寝てしまいました。そして、PCでメールを見ようとすると、ひどい複視(文字がダブって見える)状態で、運転中にこの状態にならなくて良かった。この状態だと、標識の文字がほとんど判読できなくなります。

 合成香料アレルギー(化学物質過敏)の症状は、何ともない人には理解できないでしょうが、下のキーボードの画像を見て下さい。私が今見ているキーボードはこの様な状態です。

←現在のキーボードの見え方









 もちろん、画面も同様な状態です。

2016年9月19日月曜日

繊維にくっついた柔軟剤のマイクロカプセル観察と色々な疑問

柔軟剤の香りを長持ちさせる為の香料カプセルが繊維にくっついた所を撮影してみました。

 デジタル顕微鏡等が有ると綺麗に撮影出来ますが、我が家には無いので、デジカメに等倍のマクロレンズを付けて限界まで近づき、レンズの一番解像度が良い点で撮影しました。

 画像を拡大して、何とか点として見える所まで出来ました。良く見ると、右側の画像にはマイクロカプセルが小さな点としてくっついているのが見えると思います。


       柔軟剤使用前                 柔軟剤使用後















 布は綿100%、ウール100%、アクリル90%とウール10%の混紡の3種類をやってみましたが、なぜかウール100%のが良く見えます。

 このカプセルがはじけて中から合成香料が出て、あの強烈な臭いが出てきますが、はじけた殻はどうなっちゃうんでしょうか?

 また、しっかり繊維にくっつけなかったPM2.5並みの大きさのカプセルは、風とかでシャボン玉の様に空中をさまよい、我々はカプセル毎吸い込んで、肺の中でカプセルの色々な化学成分が効率よく血液の中に取り込まれて色々困った症状が出るのでは?

2016年9月14日水曜日

トルエン・ジイソシアネート(TDI)とToluenediamine(TDA):発癌性の証拠(NIOSH)

たまたまこの様な怖い資料を見つけました。

出所は国立労働安全衛生研究所(米国)
The National Institute for Occupational Safety and Health (NIOSH)
原文ページ↓
https://www.cdc.gov/niosh/docs/90-101/

以下は要約を機械翻訳したものです。

Abstract
要約

Experimental studies in animals have demonstrated that toluene diisocyanate (TDI) is a carcinogen. When rats and mice were exposed orally to commercial-grade TDI (an 80:20 mixture of 2,4- and 2,6-TDI), tumors were induced in both species. The systemic nature of TDI carcinogenicity was demonstrated by the appearance of tumors at multiple sites (pancreas, liver, skin, mammary glands, and circulatory system). Although not statistically significant, rare brain tumors were found in rats exposed to TDI (two gliomas and one pinealoma). Historical controls have a low incidence of gliomas and no reported incidence of pinealomas.
動物の実験的研究は、トルエン・ジイソシアネート(TDI)が発がん物質であることを証明しました。ネズミとマウスが口で商業レベルTDI(2,4-と2,6-TDIの80:20の混成)にさらされたとき、腫瘍は両方の種で誘発されました。TDI発癌性の全体的な性質は、多部位(すい臓、肝臓、皮膚、乳腺と循環系)で、腫瘍の外見によって示されました。統計的に有意な、まれな脳腫瘍がTDI(2つの神経膠腫と1人の松果体ママ)にさらされるネズミで見つからなかった。歴史の規制は、神経膠腫とpinealomasの報告された発生率でないことの低い発生率を持っています。

Experimental studies in animals have also demonstrated that 2,4-toluenediamine (TDA), a hydrolysis product of 2,4-TDI, is a carcinogen. When rats and mice were exposed orally to TDA, tumors were induced in the livers, skin, and mammary glands of both species. The National Institute for Occupational Safety and Health (NIOSH) concludes that the data on carcinogenicity provide sufficient evidence to warrant concern about the potential consequences of occupational exposure to TDI and TDA. The tumorigenic responses observed in both rats and mice treated with either TDI or TDA meet the criteria of the Occupational Safety and Health Administration (OSHA) Cancer Policy for classifying a substance as a potential occupational carcinogen [29 CFR 1990]. Although the carcinogenic potential of the other TDI and TDA isomers has not been adequately determined, exposure to all TDI and TDA isomers should be reduced. NIOSH therefore recommends that all the isomers of TDI and TDA be regarded as potential occupational carcinogens and that occupational exposures to TDI and TDA be limited to the lowest feasible concentrations. The potential for TDI- or TDA-induced cancer in humans has not been determined, but the risk of developing cancer should be decreased by reducing exposure to TDI and TDA in the workplace.
動物の実験的研究は、2,4-toluenediamine(TDA)(2,4-TDIの加水分解製品)が発がん物質であることをも証明しました。ネズミとマウスが口でTDAにさらされたとき、腫瘍は両方の種の肝臓、皮膚と乳腺で誘発されました。国立職業保安・健康協会(NIOSH)は、発癌性に関するデータがTDIとTDAへの職業的な露出の潜在的結果に対する懸念を正当化する十分な証拠を提供すると結論します。TDIかTDAで扱われるネズミとマウスで観察される腫瘍形成性の反応は、物質を潜在的職業的な発がん物質[29のCFR 1990]と分類するために、職業安全衛生管理局(OSHA)蟹座方針の基準を満たします。他のTDIとTDA異性体の発癌の可能性が十分に決定されなかったが、すべてのTDIとTDA異性体への暴露は減らされなければなりません。したがって、NIOSHはTDIのすべての異性体とTDAが潜在的職業的な発がん物質とTDIとTDAへのその職業的な露出時間と考えられているよう勧めます。そして、最も低い可能な集中に限られていてください。人間のTDIまたはTDAによって誘発されたガンへの可能性は決定されませんでした、しかし、ガンになる危険は職場で露出をTDIとTDAに下げることによって減少しなければなりません。

2016年9月13日火曜日

香りが強く長続きする柔軟剤のマイクロカプセル撮影(原液)

 顕微鏡は持っていませんが、デジカメ+マクロレンズ(等倍撮影)で柔軟剤のマイクロカプセルが見えないか試してみました。

 先ずは原液の中につぶつぶが無いのか、爪楊枝の先に原液を付けてプレパラートに垂らして撮影してみます。画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。

14:22スタート
14:26(4分後)

最初の頃はただの水滴の様です。

乾燥してこないとつぶつぶは見えません。










14:27(5分後)

乾燥してくると、徐々に何かが浮き出て来る様です。















14:28(6分後)


徐々にはっきりしてきます。
















14:29(7分後)
















14:31(9分後)
















14:34(12分後)






小さな黒い点が沢山浮き出てきます。














以下は16:00(1時間38分後)に焦点を向う側から手前側にずらしながら撮影



小さな細かい点がマイクロカプセルと思われますが、個々の形を見るのは高倍率の顕微鏡でないと無理の様です。





































←爪楊枝でなぞった跡と思われる




←一番細かい点がカプセルか?




 今回は原液をそのまま観察しましたが、次回は規定の希釈率で薄めた物や繊維にくっついた状態で観察してみたいと思います。