2017年10月31日火曜日

ウォーキングコースと自宅外気のイソシアネート・TVOC測定

 昨日に続いて今日は早朝のウォーキング(約5km)時に測定器とGPSロガーを持って広域のイソシアネートやTVOC分布を測ってみます。その後、自宅1階の外気を夜まで連続で測ってみます。

<測定結果>


 ウォーキングのコース上では、2カ所で1ppbと0.5ppbのイソシアネート基を検出した。この2カ所は良く柔軟剤のきつい臭いがする場所である。その他の場所もデジタル値はゼロ(測定下限の0.4ppb未満)であるが、一番下のテープ画像の様にテープは反応しており、住宅街ではイソシアネート基が途切れる事無く存在する事を示している。



 その後の自宅1階の外気では、9時ごろまで0.4~0.7ppbのイソシアネート基が出ていたが、その後測定値はゼロ(測定下限の0.4ppb未満)が続いた。しかし、テープ画像をチェックすると、最初から終りまで途切れる事無く赤い丸の反応跡が認められる。この事は、イソシアネート基がレベルは低いが途切れる事無く我が家を包んでいる事になる。

 また、9時ごろを境として風向きが変わっており、北~北北西の風の朝早い時間に強度が高くなっている。

 なお、2段目のテープで隙間が空いているのは、エラーでテープが空送りされた為である。エラーの内容は光電センサーのレベル異常で、テープが使用できないと判断して空送りされたのであるが、テープの色には異常が無かった。直射日光が差し込んでいたので日光でセンサーが影響を受けたと推定される。以後、この部分を遮光してからはエラーは出ていない。

<テープ画像>




    ↓センサー部に日光が差し込んでテープが空送りされた




 もう少し同様の観測を続けてみる事にします。

2017年10月30日月曜日

住宅が混み合っている所では木枯らし一番の中イソシアネートが検出される

 台風が過ぎ去った北風の強風の中、用事で出掛けるのでイソシアネートとTVOC測定器を持って出かけました。

 自宅→郵便局→ショッピングセンター→コンビニ→自宅の経路で歩きましたが、自宅を出た途端に1.2ppbのイソシアネートが観測されました。この値は米国の工場等の管理値であるACGIH許容限度1ppbを越えています。

 その後、臭いがしてもイソシアネートは検出限度0.4ppb未満でした。郵便局やショッピングセンター内でもTVOCは上昇しましたが、イソシアネートは検出しませんでした。

 ところが、ショッピングセンターの建物を出て駐車場に来た途端に臭いは感じないけど0.7ppbが出ました。ここは後で地図を見ると、風上の北側に住宅が密集していました。

 コンビニ内ではTVOCが高いですが、イソシアネートは検出されませんでした。

 ところが自宅に近づき、いつも柔軟剤の臭いが立ち込めるエリアに入ると、今回は臭いを感じませんがイソシアネートが検出され、自宅の前まで続きました。自宅の玄関を入るとゼロに落ちました。

 臭いの成分とイソシアネートの伝搬特性は異なる様で、臭いの強さとイソシアネートの測定値は一致しません。イソシアネート自体は臭いを感じたら生命の危険が有るレベルなので、臭いはあてになりません。

 このところ雨が続いたり強風が吹いたりして新規に吸い込む量が減って、蓄積した化学物質がだいぶ減った様で、今日は曝露される時間も短くマスク無しで平気でした。

 今日は強風で低湿度という環境で、イソシアネートの場所がはっきりと出ました。

<測定データ>





















<イソシアネート基に反応したテープ>赤い丸の部分