2019年4月2日火曜日

安価なUSBデジタルマイクロスコープでマイクロカプセルを見てみる

  以前、学習用の光学顕微鏡500倍でマイクロカプセルを見てみましたが、厳しい状況でした。
 そこで今回は1,600倍を謳うUSBマイクロスコープを試してみました。中国製で値段は2千円ちょっとと、これでほんとに見えるのか?おもちゃではないか?という状況でしたが、値段の割には意外と見えました。

 但し、相手がほぼ透明なので照明や感度設定を調節しないと見つかりません。内蔵のLED照明を細かく調整すると共に、横から別の照明も当てています。

<使用したマイクロスコープ>

UMTELE社 YPC-X02
拡大倍率:50~1,600倍
写真の解像度:1,920X1080P(max)
焦点距離:3-60mm(手動)
対応システム:Android 4.2以上
       Windows vista,7,8,10
       MacOSX 10.8以降
*詳細はメーカーの資料を参照して下さい。

 私のスマホにはコネクタが固くて途中までしか入りませんでした。
 全てPCで撮影しました。






<撮影サンプルの採り方>
 黒いアート紙に両面テープを貼って準備しておきます。捕集を開始する時に両面テープの剥離紙を剥がします。捕集を終える時は、これ以上の汚染を避けるために科学実験用のサンプル管に入れて保管します。

 この方法は、両面テープの接着剤が見えて邪魔ですが、確実な捕集が出来ると思います。なお、今回捕集したのは、道路工事や塗装工事、柔軟剤で悩むお宅の周辺をイソシアネートを測定しながら回った時に、同時に捕集した物です。

<上記マイクロスコープでの撮影画像>
 設定は1,600倍ですが、とてもそこまでの倍率が出ているとは思えません。
 ピントは距離で調節するタイプなので、ピント合わせにこつが要ります。うまくピントを合わせれば、ノイズが多いですが意外と見えます。
 また、親カプセルが崩壊して放出された子カプセルが点々と見えるのにも感心しました。
中央部に透明な斜めのだるまの様なカプセルと内容物(子カプセル)が見える

















ほとんど透明な小さなマイクロカプセルが見える
中心部が光っている


















中央部に形の崩れたカプセルと黄色い不明の異物
中にまだ粒々(子カプセル)が残っている


















中央部に透明なカプセル
内容物が見える
繊維くずに付着したカプセル


<いつも使用している顕微鏡での写真>・・・比較用です
1,000倍
親カプセルが壊れて中の液や子カプセルが出ている























3,000倍
親カプセルから大量の子カプセルが放出されている























2019年3月22日金曜日

自宅と山の中でPM2.5,PM10(マイクロカプセル)比較:山でも汚染されている


 人家の無い、たまにしか車も通らない峠道から沢沿いの登山道を登るのを機会に、PM2.5とPM10を測ってみることにしました。同時に測定器の上に落ちてくる微粒子を捕集して、顕微鏡で観察してみます。

 場所は筑波山の裏側で、湯袋峠と言う所です。マイカーしか交通手段がなく、きちんとした駐車場も無い所です。関東ふれあいの道として整備されており、自然が豊かな所をまだ冬季閉鎖中の筑波高原キャンプ場まで往復します。
関東ふれあいの道 道標

天候:晴れのち曇り
風向:北北東→北西→西北西と変化

環境:一番近い集落まで約3.5km

登山道で会った人:追い越されたのは2組で2名と1名のみ。但し、最初に会った2名は強烈なレノア臭で直ちにマスクを着用した。登山道の臭いがなかなか消えず暫く消えるまで待つ。
もう1名も柔軟剤臭が強く道路反対側でも臭った。

キャンプ場で数十m離れた所に1名居たが臭いは感じなかった。あと2名話し声のみ聞こえるが姿や臭いは確認できなかった。







<測定器>
ラトックシステム株式会社
Bluetooth エアクオリティモニター REX-BTPM25V
メーカーHP→http://www.ratocsystems.com/products/subpage/btpm25v.html

前回の投稿に写真等有ります。
https://mukouryou.blogspot.com/2019/03/pm25pm10.html

 リュックの後ろに紐でくくりつけた状態です。倒木をくぐる時にぶつけない様に注意が必要でした。また、排気口を塞がない様にリュックの窪みにうまく乗るようにしました。

<PM2.5とPM10測定結果/登山道・・・1号機>
PM2.5,PM10共に思ったほど下がりませんでした。キャンプ場で1か所低い所が有りますが、キャンプ場のテントサイト(開けた風通しの良い所)でリュックを下ろした休憩時です。





















<PM2.5とPM10測定結果/自宅玄関外・・・2号機>
比較の為に同じ時刻に自宅の玄関外で測定したデータを掲載します。
PM2.5,PM10共に特定の時刻に大きなピークの出現が有ります。





















<捕集した微粒子>
 PM測定値が示す様に多数の種々マイクロカプセルが観察された。
 もともと山の中でも大気が汚染されているのか、すれ違った柔軟剤の臭いが強い登山者から発せられた物か、汚染された環境に住まざるを得ない私たち夫婦の汚染された体から出た物かははっきりしないが、このような物を呼吸と共に吸い込んでいる事は確かである。

①外形を保っている物
良く見る典型的な形 3,000倍
外径47μ

















細長い形
長径36μ



























新しいタイプ 3,000倍
長径39μ
















上半分が崩壊して子カプセルを放出 3,000倍
親カプセル外径48μ
子カプセルの小さい物は1μ以下



































②崩壊してバラバラ
1,000倍























3,000倍























穴が開いてしぼんでしまった 3,000倍























③崩壊中
3,000倍
























3,000倍























3,000倍























割れて中身が出た 3,000倍
























④繊維くずに付着
3,000倍
















無数の子カプセルが積み重なっている様に見える
3,000倍
何度も洗濯するとこの様になるのだろうか?