2020年12月の我が家の外気で測定したPM2.5微小粒子状物質、TVOCを整理してみました。また、室内にどれ位侵入しているかも見てみました。なお、最近は生活環境から標高2,500m位の山まで微小粒子状物質はマイクロカプセルやその破裂した破片、内容物がほとんどを占める事を度々PCマイクロスコープで確認しています。
1.12月の自宅外気測定結果
クリスマスと年末にピークが有ります。
クリスマス24日~25日のピークは以下リンクの投稿を参照して下さい。(グラフ詳細と微粒子顕微鏡写真)
https://mukouryou.blogspot.com/2020/12/blog-post_29.html
年末の微粒子ピークを詳しく見てみます。
これを見ると、午前と午後に微粒子ピークが有る事が分かります。日ごとにピークを見ると、
午前 午後
28日 8~11時 17~21時
29日 7~10時 16~22時
30日 7~10時 13時頃から風が出てきて低下
31日 15時頃まで強い風で低い
*微粒子は風が吹かないと長時間空気中を漂い、供給源の大きなカプセルが有るのでどんどん溜まっていると思われる。
*午前と午後に上昇が有るのは朝干し、夜干し(自宅の近辺で毎日数軒有り)の影響か?
一方、VOCはこの期間では異常に大きくなる時は出てない。
2.12月の自宅室内測定結果
室内の微粒子は非常に清浄な状態、しかし一部にピークが見られる。
12日の大きなピークはその部分を詳しく下のグラフで見てみると、ちょうど台所のガスレンジでイワシを焼いた煙が換気扇を回しても漏れてきたものだった。
青い線は外気の測定結果だが、換気口を閉じて空気清浄機を使用しているのでわずかな上昇に止まっている。
換気扇を回すと外から汚れた微粒子を含む空気が入ってくる!
下のグラフは外気で異常なPM2.5が記録された24日から25日のデータですが、夕食の支度で台所の換気扇を回した時と入浴が終わって浴室の換気扇を回した2回に渡ってPM2.5の上昇が見られる。
コロナで換気する様に言われているが、我が家の様な住宅密集地ではPM2.5(ほとんどが洗剤や柔軟剤のマイクロカプセル)が大量に入ってきてアレルギー等を引き起こすと思われる。
VOCは屋外(右目盛)は屋内(左目盛)に比べてピークで20倍も高い。この時換気したら大変な事になる。
26日から27日のピークを拡大してみると、ちょうど畳の上に多数のマイクロカプセルが落ちていた時に上昇していた。この時、室外は特別高い値となっていないので外からの混入ではない。マイクロカプセルからのVOC放出が疑われる。
次に29日から31日のピークを見てみると、 外気のVOCが特に高いと言う事はない。
外気のVOC目盛り(右側)を変更して変動を見てみると、
外気(紫色)が室内に漏れてきた訳ではない事が分かる。こちらも室内に洗濯物や人に付いて持ち込まれたマイクロカプセルが出しているか?
この頃体が痒くなったり、咳が出たり、胸が痛い症状が出て、パルスオキシメータで測った血中酸素濃度も低い時は95まで低下していました。この値は日本呼吸器学会によると掛かりつけ医に受診というレベルです。一番ひどかった時は92迄低下した時も有ります。
室内の大気に何らかの異常があると思われます。2019年末に我が家の室内と外気のイソシアネートを分析して貰ったところでは、昼間の12時間のみの測定でTDI、MDIはごく微量で、ICA(イソシアン酸)ガスが主に検出されました。
イソシアン酸は電子不足の求核物質でその害について書かれた文書は日本では見つかりませんが、海外の文献を検索すると。吸い込むと呼吸器刺激やアレルギー、目に入ると損傷、皮膚の腐食を起こすといったイソシアネートの仲間共通の害が書かれています。
そのせいか、2018年の今頃と2020年の今頃は肺炎になり、2018年の炎症の跡は今もCTやレントゲンで異常として報告されます。
大みそかには強い北風が吹いて微粒子・VOCとも吹き飛ばしてくれて、すがすがしい正月が迎えられました。最近は測定器を確認して微粒子やVOCが高い時は外に出ない様にしています。自由に外出できるきれいな空気が欲しい。
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