2021年2月23日火曜日

体調悪い時の人間ドック:複視の見え方とアレルギー抗体検査

  2018年の人間ドックでは、超音波で腎細胞がんが発見され命拾いしました。一番悪性なタイプで、あの時に「まあ今年は遅くなったから1回飛ばしてしまえ」と思っていたら手遅れになっていたかも知れません。関連する投稿へのリンク↓

https://mukouryou.blogspot.com/2018/08/blog-post.html

https://mukouryou.blogspot.com/2018/08/blog-post_15.html

 今年は腎細胞がんのフォローチェックの合間で人間ドックを予約して22日に受けましたが、前日は突然の腹痛と下痢、当日は夜中に3回も起きて咳が出てなかなか寝られませんでした。そのせいかいつもより血圧が高かった。

 その時計測していた我が家の微粒子とVOCは以下のグラフの様に、住宅街にしては異常な値を示しています。特に深夜の活動が止まっている時間帯に微粒子が大量に検出されたり、外に干した洗濯物が乾き始める午前中に大量のVOCが発生しています。































 この影響である証明は簡単では有りませんが、当日朝は複視もひどく、視力検査はピントが合っているのにブレていてヤマ感で読んでやっと0.8と0.9でした。

 もっと驚いたのは、眼底撮影の時の固視灯という目が動かない様に見つめる光の見え具合です。下の図の様に、明るい本物の輝く明かりの左右に薄く偽物が見えた事です。



 検査の人に訴えましたが、検査する方からは正常に見えているそうで、撮り直しは有りましたが無事終了しました。










 次の眼圧測定(非接触で風がぴゅっと出る)の照準は上下にわずかにぶれているだけでひどくは無かった。明るさか光の波長に依存性が有りそうです。実際に文字を見た時に、ブレ具合が照明で大きく変わるのを経験しています。


 上下に少しブレて見えましたが、測定には支障が無いそうです。












 この複視は何人もの医師に診て貰いましたが、網膜迄には異常ないそうです。神経か脳が化学物質の影響を受けている様です。視神経専門の診察できる病院も有りますが、治療法は無く有毒物質を避けるしか無いので診て貰ってはいません。

 我が家の外気では有毒ガス検知器SPM Flexの測定で多い時で2ppbものイソシアネートが検出されます。この値は最新の米国の職業病予防基準の倍にもなります。イソシアネートはNCOという元素を含む物質の総称で、その中でも職業病でIgE抗体検査が出来るのがTDI、MDI、HDIの3種類です。今回、いつも人間ドックを受けている病院で検査可能になったので受けてみました。結果は直ぐ出ないので後日になります。

 以前、有毒ガス検知器SPM Flex(NCOに反応し、ほとんどのイソシアネートの合計を検出)で数ppbの値が出ている時に、同時にTDI、MDIを検出可能なイソシアネートバッジを試してみましたが全く反応は有りませんでした。

 その後、或る研究機関で我が家の室内と外気のイソシアネートを高速液体クロマトグラフで分析して貰う機会が有り、その分析結果でTDI、MDI、HDIはごく僅かで桁違いのICA(イソシアン酸)が検出されました。この詳細については別途紹介しますが、今回のIgE抗体検査では異常は出ない事が予想されます。

2021年2月17日水曜日

11mの差

  今朝は新聞を取りに玄関を開けると薬臭い臭いがしました。ウォーキングで無風状態の自宅の周りを歩くと、柔軟剤を使用している家の近くでは色々な臭いがします。酸っぱい臭い、石鹸の臭い、酸っぱいハッカの様な臭い、甘く焦げた臭い、レ〇〇の臭い、何とも表現しようのない変な臭い・・・。しかし、臭いのする範囲は狭く、少し歩くと感じなくなります。

 そこで、我が家で連続測定をしている玄関外と11m離れた車庫の車のワイパーの部分で微粒子とVOCを同じ機種の測定器AtmotubePROで比べてみました。

 車庫の車のフロントガラスは直射日光が当たるとマイクロカプセルがキラキラ無数に光って見えます。車庫では以前イソシアネートと微量のシアン化水素(青酸ガス)が検出されました















 微粒子PM1.0,PM2.5,PM10は同じ傾向ですが、VOCは3か所(①~③)の違いが有ります。なお、微粒子の計測値でPM2.5はPM1.0をPM10はPM2.5とPM1.0を含んだ値です。

①は玄関前の方ではっきりとピークが出ていますが、車庫では少しレベルが上がる位です。

②は逆に車庫の方で鋭いピークになっています。5分程度で元の大きな変化に戻っています。

③は玄関では全く出ていないのに、車庫では1.5ppmという大きな値が出ています。なお、VOCの値は絶対値の校正が出来ていないので相対値として見て下さい。 

 この様に共通のガスと11m離れただけで局部的に検出されるガスが有る事が分かります。このガスの成分は現在測定器が使用できないですが、以前簡易ガスクロマトグラフで分析した所、ほとんど柔軟剤から出る成分と一致しました。

2021年2月13日土曜日

人通りと洗濯物、長い周期で発生すると思われるマイクロカプセルPM1.0

  今朝のウォーキング時のVOCとPM測定グラフです。往路は駅の改札前あたりでVOCがピークとなっていますがPMは変化有りません。

 駅を通り過ぎた後で徐々にPMが上昇しています。風下とマイクロカプセルの破裂する条件が揃った状態になってきた為かもしれません。そらまめ君の風向・風速は4時の計測では北西の風1.2m、5時では西北西の風1.4mですのでこの辺りは駅の風下にあたります。

 折り返して駅の風上になると自宅まで徐々に低下していきます。

<2021.02.13 ウォーキング時の計測>


















 次は自宅車庫で車のワイパー上で計測した結果です。車のフロントガラスには光の当たり具合でキラキラ光るマイクロカプセルが多数見られます。午前1時台と9時から10時にかけてVOCのピークが見られます。9時から10時にかけてはセンサーが異常発熱して記録されていない所が有ります。これはセンサー表面にマイクロカプセルがくっついて放熱がうまくいかなかった可能性があります。

 また、PMは午前3時台と8時台に幅の広いピーク、7時頃に急峻なピークが有ります。

 この場所の微粒子を収集して顕微鏡で観察するとほとんどが柔軟剤や洗剤のマイクロカプセルです。また、車のフロントガラスを一眼レフでマクロ撮影してもマイクロカプセルだらけである事が確認されています。飛んで来た大きなマイクロカプセルが破裂して微小粒子を放出したり、極小のマイクロカプセルが飛んで来たものと思われます。

<自宅車庫で車のワーパー上にて測定>

フロントガラスにマイクロカプセル付着が著しい


















<自宅玄関前外気連続測定>

















 深夜にVOCが異常発生する時間帯が有ります。

 また、微粒子は夜間増加し、昼間日が照っていると減少していますが、10時頃に短時間ですがピークが出ています。これは大きなマイクロカプセルが破裂して微小粒子が放出されたのだろうか?直射日光で極小のマイクロカプセルは分解されるのだろうか?夜間に微粒子が増加するのは、夜干しの洗濯物から剝れてマイクロカプセルが飛ぶのだろうか?それとも地面や植木等に堆積しているマイクロカプセルが気温の変化で破裂しているのだろうか?

 まだ分からない事が沢山有ります。分からない事が分かってきました。

2021年2月12日金曜日

駅前で人が動くと大量に発生するPM1.0:花びらでは無くマイクロカプセル 

  私は香りのする柔軟剤や洗剤を使用している人に近づくと咳が出たり頭痛になったりするので、早朝の人がほとんど居ない4時から5時台にウォーキングをしています。この時間帯は出かける時は風が吹くことはあまり無く、折り返して帰る頃には風が出てくる事が多いです。

 途中で駅前を通りますが、行きはまだシャッターが閉まっていたり、開いて直ぐの時間で、新聞配達と始発に乗る数人しか居ませんが、帰りに通る時はちょうど乗換電車が到着して一団が通る状態です。

 帰りに駅を通過すると、乗り換えの人たちに出合わせたり直後だと人が居なくてもきつい柔軟剤の臭いが立ち込めている事が多いです。家を出る時に微粒子とVOCを1分間隔で計測してくれるAtmotubePROと地図上の位置を時刻から割り出すための登山用のGPSロガーを持って出かけました。

 その結果をクラフにしたのが下の図です。

 往路は乗換電車到着前の静かな駅前で大きな変化は有りませんが、帰りに通る時は駅前で微粒子の急激な上昇が見られます。この微粒子の大きさは、PM1.0と呼ばれる1㎛以下の粒子がほとんどを占めています。この大きさだと肺の奥深く肺胞まで効率よく入ると言われています。テレビで柔軟剤や洗剤のコマーシャルで花びらが人から出る様に表現されていますが、顕微鏡で見るとマイクロカプセルの中身やかけらです。

 この日は帰る頃には風が出てきてピークはあまり多くは有りませんが、風が無いともっと大きなピークになると思われます。
















 こちらはウォーキングに出ている時の自宅の外気で、もう1台の同じタイプの測定器で記録したものです。合わせて約1kmの距離にある「そらまめ君」という大気汚染物質広域監視システムのPM10のデータも破線で表示しています。私はレーザー散乱方式で計測していますが、そらまめ君はベータ線減衰方式と言って測定方式は異なります。また、1時間間隔での計測なので階段状の表示になっています。

 こちらには急激なピークは見られず、上の駅前の現象は狭い範囲の現象である事が分かります。
















 ほぼ同じ時刻で2月12日の測定結果が下のグラフです。

 途中で近所の人につかまって話をしていたので少し時間がずれていますが、帰りの駅前では乗換電車が到着した直後で大半の人は通った後でゆっくり歩く最後尾の人と会った状態です。しかし、そのあたりでは大きな変化は有りません。11日は休日だったので通過した人が違うせいか、それともマイクロカプセルの寿命である時期になると大量に破裂してPM1.0が出るのかはもう少し様子を見ないと分かりません。


 近所の人との話です。

 私が計測しながら歩いているのを知っているので、夜中に咳が出たりしませんか?と尋ねたら、全身に蕁麻疹が出て点滴をした事が有るそうです。私の妻も以前同じ症状で正式には多形紅斑と呼ばれ、細菌感染や薬物で起きるひどいアレルギー症状です。薬物である証明は難しいですが、我が家で有毒ガス検知器で測ると職業病でアレルギーの危険が有る2ppbものイソシアネートが計測される事が有りました。イソシアネートはNCO元素を含むグループで色々な種類が有りますが、一般的なTDIやMDIではなく、イソシアン酸と残りは標準試薬が無いので分析できない成分です。

2021年2月3日水曜日

町からの風が吹きつける尾根道は微粒子(柔軟剤)が多い

 2021年1月31日(日)

 筑波山へ登山に出掛ける時に、微粒子とVOCの測定器(AtmotubePRO)をリュックにぶら下げてGPSで位置を割り出しながら測定してみました。

 往路は沢沿いの谷間を下り、復路は尾根を登って駐車場に戻るコースです。

 往路では風も無く残雪が有る状態でしたが下るにつれ雪は無くなり、復路は北北西~西北西の風が強くなり逆に最後の方で残雪が有る状態でした。風は町の方から吹いてくる事になります。















<筑波山での測定結果>















 沢沿いのPM値は風が無いにもかかわらず良好で、我が家の室内並みです。但し柔軟剤臭い4人とすれ違った時は瞬間的に急上昇している。テレビの柔軟剤の宣伝で花びら等が散っている様に表現されていますが、実態はPM2.5やPM1.0といったマイクロカプセルが破裂してそこから放出されたかけらや更に小さなカプセルです。これらは効率よく肺の奥深く入り込むと言われています。測定は1分間隔なので、この値がすれ違った瞬間でピーク値を表しているかどうかは不明です。

 尾根道に入ると北北西~西北西の風で、町の方から風が吹いてきてPMの値が上昇しました。森の中を歩いていて臭いも無く爽やかな感じですが、実際には大量の微粒子が町から吹き付けている状態です。大陸からPM2.5が飛んで来ている可能性も有るので、自宅外気と自宅近くのそらまめ君(大気汚染物質広域監視システム)データも見てみます。


<同じ時刻の自宅での測定値>
















  自排局PM10の破線が自宅から約1km離れたそらまめ君の測定値で、1時間おきの測定なので階段状になっています。9時台は自宅と近い値ですが、10時以降は少し上昇しています。そらまめ君は図書館に設置されているので、人の動きに伴って上昇している事が推測されます。

 自宅外気の測定値は当初筑波山の沢に比べて4倍程度有りますが、10時台に筑波山の沢と同じ程度まで下がり、11時台にまた元の値に戻っていますが、その後筑波山と同じ様に下がっています。これは風が強くなり微粒子が吹き飛ばされたのかも知れません。これを見ると大陸からのPM2.5の影響は無さそうです。

 なお、以前に撮影した写真ですが、筑波山で収集した微粒子はほとんどがマイクロカプセルでした。

以下のリンクに画像を載せています。

2020.08.21 筑波山のマイクロカプセル

2020.07.02 登山中に吸うマイクロカプセル(筑波山)

2019.09.20 筑波山で遠足の小学生達が吸う空気

2021年2月2日火曜日

柔軟剤臭のする家の近くや人通りの多い駅前は微粒子異常

  5日間にわたり微小粒子とVOC測定器(AtmotubePRO)を持ってウォーキングに行ってみました。初日は測定データと一緒に記録されるスマホのGPSデータで位置を割り出そうとしたのですが、私のスマホは精度が低く、正確な位置は出ませんでした。

 二日目からは登山用のGPS(GARMINのeTREX 30x)を持って出かけたら建築物の影響で多少ふらつきますが位置を割り出す事ができました。

 1分毎に記録してくれるので狭い範囲に拡散している微粒子を捉えることが出来ました。今まで何度もこれら微粒子をPCマイクロスコープで観察していますが、ほとんどがマイクロカプセルやそれらが破裂した破片です。

 28日にはPM1.0 (1㎛以下の粒子)が 311㎍/㎥という恐ろしい値が駅の2階広場で出ました。この大きさだと肺の奥深く入り込むと言われています。ウォーキングの往路でここでは酸っぱい強い臭いがしたが微粒子の異常な値は検出されず(粗大粒子は検出できないので粗大粒子が有ったかも知れないが)、復路に検出されました。その間の時間は24分経過しています。復路では臭いは全く感じませんでした。


 <1月25日のウォーキング>

 測定器は最初は室内に有ったので微粒子は非常に低い値ですが、外に出た途端に急増しました。今回は時間の都合で省略しましたが、この微粒子は柔軟剤・洗剤に使用されているマイクロカプセルの破片や中身です。

















①自宅室内→微粒子は非常に少ない

柔軟剤の酸っぱい臭いがしたマンション前→PM1.0(1㎛以下の粒子)が多い

その他→スマホのGPS精度が低く正確な場所が分からなかった


<1月26日のウォーキング>

 登山用GPS(GARMINのeTREX 30x)を持って昨日とほぼ同じ時刻に同じコースを歩いてみました。但し、今回は帰ってきて自宅からゴミ集積場までの往復を含みます。
















①駐車場2の南側で煙い感じがした→微粒子、VOC共にピークは異常に高い。煙は見えなかったが煙たい感じがした。この辺りはよく柔軟剤臭を感じる所です。

PM10      261㎍/㎥(10㎛以下の粒子でPM2.5とPM1.0を含む値)

PM2.5     236㎍/㎥(2.5㎛以下の粒子でPM1.0を含む値)

PM1.0     198㎍/㎥(1㎛以下の粒子)

VOC       1.068ppm(ガスの成分は分からない)

②自宅の玄関から建物北側→PM2.5とPM10と言った大き目な粒子が異常に高い

③自宅の車庫前→ここもPM2.5とPM10が高い。ここでは車のフロントガラスがマイクロカプセルでキラキラ光っている。この場所は吹き溜まりで、以前有毒ガス検知器でイソシアネートやシアン化水素を検出した。


<28日ウォーキング>
















 狭い範囲だが桁が違う恐ろしい値が出た。駅の2階広場で、行きに通った時は異常なく、帰りに通ると以下のすごい値が出た。乗換の始発列車が着いたのが見えたが、まだここまで人は来ていない状態の時なので、その前に誰かが通ったのか?人影は無かった。

 行きに通った時は酸っぱい柔軟剤特有の強い臭いがしていたが、微粒子、VOC共に異常無い。帰りは全く臭いを感じないが微粒子はすざまじい値を記録している。ここにずっと居たら大変なことになる。

PM10      519㎍/㎥(10㎛以下の粒子でPM2.5とPM1.0を含む値)

PM2.5     424㎍/㎥(2.5㎛以下の粒子でPM1.0を含む値)

PM1.0     311㎍/㎥(1㎛以下の粒子)


<28日ウォーキング部を除いた自宅外気の異常>
















 自宅玄関前で、朝新聞を取りにドアを開けると色々な柔軟剤臭がする所です。

VOC→午前2時頃から上昇しているが原因は不明

PM10     41㎍/㎥

PM2.5    40㎍/㎥

PM1.0    37㎍/㎥→PM1.0(1㎛以下の粒子)が主流


<29日のウォーキング>




駐車場1に微粒子ピークが有る。ここも良く柔軟剤臭がする場所です。以前、臭いの元をたどったら、数十m離れたアパートの1階から強烈な柔軟剤の臭いがしていました。

PM10     81㎍/㎥

PM2.5    74㎍/㎥

PM1.0    64㎍/㎥→PM1.0(1㎛以下の粒子)が主流


<30日のウォーキング>














朝から北西の風5.5mと強く、微粒子は飛ばされて非常に低い値となっている。

時々柔軟剤臭がする駐車場2の場所はVOCがわずかに増加している。

風が強い時は非常にきれいな空気です。