2019年3月22日金曜日

自宅と山の中でPM2.5,PM10(マイクロカプセル)比較:山でも汚染されている


 人家の無い、たまにしか車も通らない峠道から沢沿いの登山道を登るのを機会に、PM2.5とPM10を測ってみることにしました。同時に測定器の上に落ちてくる微粒子を捕集して、顕微鏡で観察してみます。

 場所は筑波山の裏側で、湯袋峠と言う所です。マイカーしか交通手段がなく、きちんとした駐車場も無い所です。関東ふれあいの道として整備されており、自然が豊かな所をまだ冬季閉鎖中の筑波高原キャンプ場まで往復します。
関東ふれあいの道 道標

天候:晴れのち曇り
風向:北北東→北西→西北西と変化

環境:一番近い集落まで約3.5km

登山道で会った人:追い越されたのは2組で2名と1名のみ。但し、最初に会った2名は強烈なレノア臭で直ちにマスクを着用した。登山道の臭いがなかなか消えず暫く消えるまで待つ。
もう1名も柔軟剤臭が強く道路反対側でも臭った。

キャンプ場で数十m離れた所に1名居たが臭いは感じなかった。あと2名話し声のみ聞こえるが姿や臭いは確認できなかった。







<測定器>
ラトックシステム株式会社
Bluetooth エアクオリティモニター REX-BTPM25V
メーカーHP→http://www.ratocsystems.com/products/subpage/btpm25v.html

前回の投稿に写真等有ります。
https://mukouryou.blogspot.com/2019/03/pm25pm10.html

 リュックの後ろに紐でくくりつけた状態です。倒木をくぐる時にぶつけない様に注意が必要でした。また、排気口を塞がない様にリュックの窪みにうまく乗るようにしました。

<PM2.5とPM10測定結果/登山道・・・1号機>
PM2.5,PM10共に思ったほど下がりませんでした。キャンプ場で1か所低い所が有りますが、キャンプ場のテントサイト(開けた風通しの良い所)でリュックを下ろした休憩時です。





















<PM2.5とPM10測定結果/自宅玄関外・・・2号機>
比較の為に同じ時刻に自宅の玄関外で測定したデータを掲載します。
PM2.5,PM10共に特定の時刻に大きなピークの出現が有ります。





















<捕集した微粒子>
 PM測定値が示す様に多数の種々マイクロカプセルが観察された。
 もともと山の中でも大気が汚染されているのか、すれ違った柔軟剤の臭いが強い登山者から発せられた物か、汚染された環境に住まざるを得ない私たち夫婦の汚染された体から出た物かははっきりしないが、このような物を呼吸と共に吸い込んでいる事は確かである。

①外形を保っている物
良く見る典型的な形 3,000倍
外径47μ

















細長い形
長径36μ



























新しいタイプ 3,000倍
長径39μ
















上半分が崩壊して子カプセルを放出 3,000倍
親カプセル外径48μ
子カプセルの小さい物は1μ以下



































②崩壊してバラバラ
1,000倍























3,000倍























穴が開いてしぼんでしまった 3,000倍























③崩壊中
3,000倍
























3,000倍























3,000倍























割れて中身が出た 3,000倍
























④繊維くずに付着
3,000倍
















無数の子カプセルが積み重なっている様に見える
3,000倍
何度も洗濯するとこの様になるのだろうか?

















2019年3月14日木曜日

電車に乗って吸う空気:香料マイクロカプセルだらけPM2.5,PM10とその写真

 相模原へ用事で出掛けた帰りに、電車の中や乗り換えで柔軟剤等香料マイクロカプセルによると思われる微粒子(PM2.5,PM10)を計測し、同時にその期間の微粒子を捕集してデジタル顕微鏡で微粒子が何であるか確認してみます。

<PM2.5,PM10測定器>
ラトックシステム株式会社
Bluetooth エアクオリティモニター REX-BTPM25V
メーカーHP→http://www.ratocsystems.com/products/subpage/btpm25v.html
本体外観
スマホ画面例













 スマホで本体のコントロールと値の表示を行います。
 右のスマホ画面例の様に測定項目が表示され、グラフを描く事もできます。また、蓄積したデータをダウンロードしてExcel等で処理することもできます。VOC測定の有無で2モデルが有ります。測定間隔は設定で指示でき、自動または今すく計測出来ます。自動の最短間隔は5分で、バッテリーは24時間位もつ様です。測定間隔を間引きすればバッテリーのもちは長くなります。
 詳細は上記のメーカーHPへのリンクを参照して下さい。

 電車の中では座席に座り、膝の上のカバンの上に置いた状態で計測しました。乗り換えの時は、付けておいた紐でぶら下げて持ち歩いています。
 上面に落ちてくる微粒子を捕集して下記の様に観察します。


<微粒子捕集方法>
 台紙として真っ黒な汚染されていないアート紙に両面テープを貼った物を上写真のエアクオリティモニター本体上にセロテープで貼っておきます。両面テープの剥離紙は、測定開始の地点で剥がし、測定終了時はその後の汚染を避けるために、両面テープ付きのアート紙をサンプル管で保管し、デジタル顕微鏡で観察します。



<PM2.5,PM10測定結果のグラフ>
 以前、有毒ガス検知器SPM Flexでイソシアネートのピーク1.5ppb(TDIとして測定)が出たTX(つくばエクスプレス)の混雑区間でピークでPM10が91㎍/㎥、PM2.5が83㎍/㎥出ました。
 PM2.5はWHOのガイドラインである1日平均25㎍/㎥を京王線も含めて全区間でオーバーしています。























<捕集した微粒子の写真>
 不明の物も有りますが、ほとんどがマイクロカプセルでした。代表的な画像を掲載します。電車の中ではバラバラに破裂した親カプセルやそこから飛び出した子カプセルが多い。

 電車に乗るとこれらを吸っている事になり、大きな物は主に気道で補足され、小さいPM2.5は肺の奥深く入り、血液中にも入り込むそうです。そして脳関門をも突破し、脳にも入るそうです。
親カプセルの一部が破損 3,000倍
親カプセル直径42μ
中から出ている子カプセルで小さい物1μ


















親カプセルの中身がほとんど出てしまった 1,000倍
親カプセルの直径86μ
















髪の毛との比較
女性の髪の毛 1,000倍
約130μ(太めです)
















親カプセル激しく崩壊 3,000倍
周りに子カプセルが飛び散る















親カプセル自体がぐちゃぐちゃに崩壊 1,000倍















親カプセル自体がばらばらに飛び散る 1,000倍















親カプセルの中身 3,000倍
右の塊はゼリー状の中に子カプセルが入っている
周りに飛び散った子カプセルは1μかそれ以下
(光の波長に近く光学顕微鏡の限界で良く見えず)



















飛び散った子カプセル 3,000倍




























































<この空気を吸った体調>活性炭のマスク使用でも・・・
 この日はつくばエクスプレスの途中で気持ちが悪くなりました。また、降りてから咳が出て、自宅手前直線で200m位まで来るとレノアの臭いが漂い、40m位まで来ると今度は強い石鹸臭が自宅まで続いていました。

 自宅では体中が柔軟剤臭く、動くと咳が出て、目にもしみて複視がひどくなりました。
22時頃に布団に入ると涙と咳が出て、眼をつむると水溜りに雨が落ちる様な模様がたくさん見えてなかなか眠れません。SpO2(血中酸素濃度)を測ると、92~96で不安定な状態でした。

 次の朝起きて新聞を取りに玄関ドアを開くと、外は薬臭い臭いが立ち込めています。動くと頭痛がして、複視もひどい状態でしたが、午後になってやっと楽になってきました。

 全く電車に乗らない訳にはいきませんので、電車に乗るのには覚悟が要ります。

2019年3月2日土曜日

土砂降りの雨でも大量のマイクロカプセルやVOC(揮発性有機化合物)が来る

 雨の日でも私も妻も体調が悪くなるので、エアクオリティモニターで測定してみました。15時ごろ土砂降りの雨だった2月28日に測定した結果を整理したものです。

測定風景

使用測定器:
Bluetooth エアクオリティモニター
RATOC System,Inc
REX-BTPM25V

(注)VOC測定値はあくまで目安で、官公庁や自治体の法令や規制に準じた測定には使用できないと取説に書かれている。







 夜間は雨風が強くなる予報だったので玄関の中に退避していたのですが、早朝4時過ぎに目が覚めた時には大丈夫そうだったので、測定器を玄関の外で雨が掛からないぎりぎりの所に出しました。

 以下のグラフは上の写真の様に2台並べて測定した結果です。1号機と2号機で感度の差は有りますが同じ傾向です。

・玄関の内側(室内)より外側(外気)がPM2.5,PM10共に多く、PM2.5よりPM10の方が多い。我が家では「窓を開いてきれいな空気を入れましょう」と言うのは通用しません。
 窓を開くと大量のPM2.5やPM10(顕微鏡で観察するとほとんどが柔軟剤等の香料マイクロカプセル)が入ってきてしまいます。
 
・土砂降りの雨でもVOCが散発的に1,000ppb(参考値)の飽和レベルに達するほど検出されるが、この中に有毒成分がどれだけ含まれているかは不明です。
 以前有毒ガス検知器 SPM Flexで測定したときは、イソシアネートがピークで2ppb(トルエンジイソシアネートとして測定した時)近く検出されています。この値は米国の工場で働く人の健康を守る為の規制値である1ppbの倍も有ります。
 また、雨が止むとVOCがほとんど無くなる特異な現象が起こっています。

・本日3月2日は晴れて、直射日光が当たっている測定器の周りでは、キラキラ光るマイクロカプセルと思われる微小な点が多数見られます。そのうちマイクロスコープでこの光る点を観察して確認出来る様に準備中です。