2020年9月22日火曜日

ほとんど人に会わない山(茨城県桜川市の燕山 701m)のマイクロカプセル測定と顕微鏡観察

 人のあまり来ない桜川市の燕山701mへ登る機会にリュックに測定器をぶら下げて微粒子とTVOCを測定してみます。

 途中で会ったのはモトクロスの一団と登山者2人二組のみでした。

測定器:AtmotubePRO (微粒子測定はレーザー散乱方式) NotAnotherOne.Inc→詳細リンク

微粒子収集方法:測定器上面に電子顕微鏡用の両面テープ(5mm幅X約30mm長)を貼り、登山開始時に保護紙を剥がし微粒子等を付着させる。登山終了時にガラス管に入れて汚染を防いで持ち帰り顕微鏡で付着した微粒子を撮影する。

サンプル収集時刻:8:06~14:18(6時間12分)

顕微鏡:SKM-S31B-PC 斉藤光学株式会社製 (NPO VOC研究会からの借用品)

<AtmotubePROによる測定データ>微粒子測定はレーザー散乱方式

 微粒子のピークは林道を歩いていた時、モトクロスのバイク数台が脇を通過した瞬間の値で、それでもPM10が18㎍/㎥(PM1.0,PM2.5を含む)と低いです。それ以外の時の微粒子レベルは自宅外気の清浄時並みです。

 TVOCはかなり変動が激しいですが、ピークでも裏筑波での測定値より低く、自宅の清浄時より低くなっています。山のさわやかな空気です。



<SEM用両面テープで収集した微粒子を顕微鏡撮影>
 自宅外気並みに分解したマイクロカプセルやその内容物が見られました。但し、自宅の様に大きな破裂前のカプセルは見られませんでした。

 また、柔軟剤のマイクロカプセルが付着した繊維くずも見られましたが、これはすれ違った登山者から飛んで来た可能性が有ります。2回目に会った二人連れは柔軟剤臭が強かった。測定器は1分間隔の測定なので、データに出なかったのは短時間のすれ違いでは計測のタイミングと合わなかったと思われます。

 一口にマイクロカプセルと言っても色々なタイプが飛んでいる様です。メーカーや製品によって材料や製法が色々有り、香料マイクロカプセルの特許を読むと色々出てきます。香料の種類によってもカプセル材(殻の部分)を変えたりしている様です。また、最近は卵の殻の様な形状ではなく、きんつばの様に粒々を何かで固めたタイプが良く見られる様になってきました。

 ほとんど人に会わない山の中でもこれほどのマイクロカプセルが飛んでいるとは驚きです。

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バラバラになったカプセル
良い香りとしてこれを吸っているのでは?




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バラバラになったカプセル
大きな塊が小さく(数㎛~1㎛以下)に崩れ行く
薄っすらと見える小さな点は1㎛以下です



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同上の塊
ここだけに固まって見えるので、元は一つの塊と思われる



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すれ違った柔軟剤臭い人から飛んで来た繊維くずだろうか?
繊維にびっしりとカプセルが付着している
中央部の曲がった部分の上からは周りに飛び散っている
この大きさだとPM2.5やPM1.0と呼ばれ肺の奥深く入り込む



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崩れて間もないカプセルと思われる
左側の上下二つの塊は光り輝いている
マイクロカプセルはこの様に光り輝く特徴がある
肉眼でも光を反射するとレーザー光の様に鋭い光を放っているのが分かる
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崩壊を始めたカプセルで主体部分は光っている
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崩壊中のカプセル

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大量に微小な粒を放出している
放出されている小さな粒は数㎛~1μm以下の大きさ
PM2.5やPM1.0と呼ばれ、肺の奥深く入り込む


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溶けて形が崩れ行くタイプ
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分解中のカプセル
中央にはまだネバネバした液の様な物が見える

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