2022年2月5日土曜日

2022年1月の外気観測データ:PM2.5が異常に飛ぶ日、VOCが異常に高い日、県の観測データとの比較

  自宅外気のPM2.5(微小粒子状物質)やVOC(揮発性有機化合物)を24時間観測しています。と言っても自動で記録してくれるので、データを無線でダウンロードして分析するのと測定器のバッテリーを充電するのが仕事です。

 一方、約1km離れた所には県の運営する自排局(自動車排出ガス測定局)が有り、PM10や窒素酸化物等を観測しており、データを逐次ダウンロード出来ます。

 我が家と自排局は測定方式が以下の様に異なりますが、測定項目のPM10は共通なので両者の比較もしてみます。

自排局・・・β線減衰方式による1時間毎の測定。(粒子の分析は行っていないそうです)

   1時間分の微粒子を収集して放射線のβ線を当て、その減衰量から微粒子の量を測定する。

自宅の測定・・・レーザー散乱方式により1分毎の測定(粒子はほとんどマイクロカプセルとその破片)

   レーザー光が粒子に当って遮られて散乱した時の散乱パターンから粒子の大きさを測定する。


 以下は1月の測定データのグラフです。日によって大きく変動している事が分かります。
















 上のグラフで微小粒子状物質PM2.5等が一番多かった11日を詳しく見てみます。
















 12:25にPMの値が異常に高い。グラフでは分からないので生データを見ると、PM1.0の非常に小さな微粒子が67㎍/㎥でほとんどを占める。 

  


 もう1台の測定器もすぐ北側に並べて測定しているのでそちらも見てみると、やはり12:25にもっと大きな値が記録されている。
 北側から何かが飛んで来たと推測される。






 1分でほとんど元の値に戻っているという事は、何か1㎛以下の物の塊が飛んで来たと思われます。以下の写真は別の日に山の中で飛んでいた物ですが、この様な物が飛んで来たのではないでしょうか。















 この日の1時間毎の天気を調べて見ると、ずっと雨だがちょうど12時台に曇りとなっていました。雨の止んだ後にこの様な異常値が出るのを何度も経験しています




曇り→PM異常



 次にVOC(揮発性有機化合物)が一番高かった25日を見てみます。朝起きて新聞を取りに玄関外に出ると薬臭い臭いが立ち込めていました。その後急にVOCが5時から8時にかけて異常に高くなり、PMも5:29の1分間に上と同じ様な現象が起こっていました

 VOCが何かはクロマトグラフ等で分析しないと分からないができるかな?主が亡くなったガスクロマトグラフを借りて来たけど動かせると良いのだが。


















 最後に我が家と自排局の微小粒子状物質PM10の測定値がほぼ一致している23日から24日を見てみます。自排局は1時間毎の測定で遅れがありますが、似たような傾向を示しています。自排局と一致しない日の方が多いですが、この日は広域に微小粒子状物質が飛んでいる事が分かります。











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