2021年1月15日金曜日

柔軟剤臭い宅急便の正体

  先日通販で頼んだ宅急便が2回届いたのですが、1回目はちょうど私が外に出た所だったのでノーマスクで受け取り。配達のお姉さんはすごい強烈な柔軟剤臭で息を止めてサイン。すぐにうがいをして手と顔を洗いました。荷物は玄関に放置しておきましたが数時間経っても臭いので仕方なく開封して中身を確認。中身は臭くなかったので安心しました。

 夕方2個目が到着。今度は妻が受け取ったので人は分かりませんが、荷物はやはり臭いけど中身は大丈夫でした。この箱は翌日になっても臭うので、テープを剥がして顕微鏡で見ようとしたけど、テープだけはうまく剥がれないので、簡単に剥がせる伝票の黒い所を切り取って見てみました。


 

宅急便の柔軟剤臭い伝票(剥がしたところ)

 マイクロカプセルはほぼ透明で、バックが黒くないと良く見えないので、黒く印刷された部分を切り取ります。

 この状態では特に異常が有る様には見えません。







黒い部分を切り取って
両面テープに貼り付けて
PCマイクロスコープで観察

 切り取った伝票の黒い部分を両面テープに貼り付けて、できるだけ平面を出します。そうしないと高低差でピントが一部しか合いません。

 PCマイクロスコープの照明と感度を調整してコントラストが出る様にして観察します。












 最初400倍でずらしながら見ていき、特徴のある所は1,000倍に拡大して撮影したのが下の写真です。場所によって密度の差は有りますが、びっしりと小さな粒々(数㎛~1㎛以下)が沢山見えます。

 これらは香料マイクロカプセルが破裂して中から放出されたごく微小のカプセルと思われます。白い塊のような物も見えますが、この中にも粒々が見えます。

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 次の写真は破裂していないカプセルが付着してから激しく破裂したものと思われます。この様に破れた方向に中身が飛び散ります。この現象はPCマイクロスコープで観察中にも起きています。

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 次の画像中央部には半透明の白い塊の中に粒々が見えるのが有ります。大きなカプセルから放出された中身と思われます。

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 ここで問題なのは、この飛び散っている小さな数㎛~1㎛以下のPM2.5呼ばれる粒です。これは宅急便配達員の衣類の香りを出している柔軟剤のマイクロカプセルから放出された物の可能性が高いです。

 必ずしも配達員の人だけのマイクロカプセルとは言えませんが、仮にそうだとすると私の肺の中はこんな状態になっているものと思われます。PM10と呼ばれる10㎛以下2.5㎛以上の粒子は上気道でほとんど捕捉されるが、PM2.5は吸気に乗って肺の奥深く迄効率良く運ばれるそうです。


<吸い込んだ粒子はどうなるか>

およそ5~10㎛以上の大きな粒子

→鼻や喉の粘膜に衝突して沈着し気管・肺の奥に達しない

→沈着した粒子は繊毛運動で頭の方に戻され通常数時間以内にのどから胃に飲み込まれたり、咳と共に排出される

5~10㎛より小さな粒子

→空気の流れに乗って鼻や喉の壁に衝突しないで肺胞まで達してそこに沈着する割合が高くなる

参照資料:国立環境研究所「大気中微小粒子は人々にどんな影響を与えるか」


<肺まで達したPM2.5はどうなるか>

1)肺胞マクロファージが微細粒子を貧食し、細胞死が生じる。

2)死細胞からiL-1α(感染や疾患に対する身体の反応を改善することができる物質の一種)が放出

3)様々な炎症性細胞が肺に湿潤、活性化

4)肺に異所性リンパ節ができる

5)アレルゲンに反応するIgEがつくられる

6)アレルギー性炎症発症

参考資料:兵庫医科大学 免疫学口座


 良い匂いだと思って吸っている人、嫌な臭いと思って様々な症状に悩まされている人の肺の中ではこんなことが起こっている事を知ってください。

2021年1月12日火曜日

柔軟剤・洗剤のマイクロカプセル香料汚染は深刻:VOCレベルは危険レベル

  我が家の外気をエアクオリティモニターAtmotubePROで常時モニターにていますが、下の画面コピーの様に危険を知らせるメッセージがスマホに届く時が有ります。

2021.01.11 7:30

 空気汚染がひどく、普通の人々でも健康被害が生じる。


 高感受性者は避難させる必要がある。


 これは住宅街の室内では無く外気です。















 VOCのグラフを表示させてみると。4ppmまで徐々に上昇を続け、7時半には急激に上昇して9ppm近くまで達しています。




















 この時のPM2.5等の微粒子の値を見てみると、さほど多くは有りません。


 ガスが大量に発生している様です。VOCではガスの成分は分かりませんが、何らかのガスが大量に発生している様です。
















 1日から11日までのデータをダウンロードしてExcelで表にしてみると、

















 年末には強い北風に吹き飛ばされてきれいな空気になったのが、徐々に汚染物質が溜まっている様に上昇しています。8日には風が出て一旦下がっていますが、その後急増しています。


 8日から後の部分を詳しく見てみると、

















 8日には18時から20時にかけてVOCが激しく上がったり下がったりしている。しかし臭いは感じない。18時からの最初の上昇の時に微粒子も上昇している。

 9日には早朝5時台に微粒子が急上昇している。微粒子の大きさはPM1.0が52㎍/㎥と主で、この様な非常に小さなマイクロカプセルは破裂して中から出た極小カプセルと思われる。そのすぐ後の6時台にはVOCが急上昇し、ピークで9ppmにも上っている。この日外に干した洗濯物にはキラキラ光るマイクロカプセルと思われる物(肉眼で存在が確認出来る大きな数十㎛以上)が付着していた。

 微粒子、VOC共に18時前位から上昇を続け、19時頃と23時頃にも2.0と3.6ppmのVOCピークが有り底値も上昇を続けている。

 10日は午前1時辺りからVOCが上下動を繰り返しピークは7ppmに達している。7時台には微粒子がピークが出てPM1.0が29㎍/㎥と大半を占めている。

 16時頃からは微粒子、VOC共に緩やかに上昇を始めて18時にはVOCが急上昇して4.8ppmに達しその後低下している。この時外に出ると酸っぱい異様な臭いが立ち込めていた。VOCは一旦下がって20時になるとまた急上昇し5.3ppmで低下している。この時外に出ると石鹸に薬品が混じった様な臭いがして隣の向こうの家で2階ベランダに洗濯物を干している様子が見えた。この時の気温は0℃でこんな時に干しても凍るだけだと思うけど。22時台になるとVOCが急上昇し11ppmを越えている。


 次に時間の変化を1週間に渡ってみて見ると、PM2.5(PM1.0を含む)では深夜・早朝がひどく、日中は落ち着いている事が分かる。日中は洗濯物から剥がれてマイクロカプセルが飛び、直ぐには破れたり破裂したりしないせいだろうか?これは推測だが日中温められて早朝の温度低下で破裂し微粒子を放出しているのだろうか?















 VOCも同じような傾向で、夕方から早朝にかけて異常な値が出ている。 















 以前、イソシアネートの高速液体クロマトグラフ分析で昼間の12時間行ったが、夜間の分析の方がすごい値が出たかも知れない。有毒ガス検知器SPM Flexの測定でも朝一アラームが鳴る事が多かったが、結露による誤動作と思っていた中に本物が有った可能性が有る。

 昨日ホームセンターに買い物に行ったが、黒い買い物かごにはキラキラ独特の光り方をするマイクロカプセルが多数見られた。今や人の居る所はマイクロカプセルだらけで、それらが有る時一斉に破裂してPM2.5や何らかの揮発性有機化合物ガスを大量に出していると思われる。