筑波山へ花の写真を撮りに行くので、登山中に吸う微粒子を計測し、SEM用両面テープで微粒子を収集して顕微鏡で観察してみます。男の川駐車場を出発してから男の川の沢を登り、自然研究路を通り、男体山山頂に登ってから旧ユースホステルコースを下り駐車場に着くまでです。
人に会うのが多いのは、自然研究路と男体山山頂付近、御幸ヶ原ですがこの時期マスクは暑くてやってられません。人と会った時刻や柔軟剤臭を感じた時刻をメモしておき、後で計測データと合わせて分析します。
1.Atmotube PRO(NotAnotherOne Inc.)による計測結果
・微粒子はレーザー拡散方式で測定していて1分間隔で記録しています
・顕微鏡観察用のサンプル収集期間をグラフにします
・測定器はリュックにカラビナでぶら下げて、私の首のあたりに来る位置にしています(呼吸位置に近い)。ほぼ呼吸で吸い込んでいる状態です。
・最初のVOCピーク(紫の線)は虫よけスプレーのLPGとエチルアルコールを拾った事による(数m離れたがこれ位では測定器は感じてしまう)
・最後の強い柔軟剤臭で咳や頭痛になった時は、測定器を付けたリュックは車の中で、臭いが入るのを防ぐために車のドアを閉めているので計測出来ていません。
上の中央部分のみを拡大表示すると以下の様になる
計測データの表示(ピーク値近辺)
9時57分にはまだ臭いを感じていないが、マイクロカプセルは急に大量に飛んで来ている。臭いを最初に感じた10:04には(Xマーク)ではVOCが上昇している。
<微粒子の顕微鏡写真>
・微粒子の収集は測定器の上面にSEM用両面テープ(23mmX5mm幅)を貼り付けて行った。
・サンプリング開始時に両面テープ保護紙を剥がし、終了時はガラス管に入れて汚染を防止した。
顕微鏡で観察した結果、一部に繊維くずや鉱物らしき物が見られますが、ほとんどマイクロカプセルやその内容物です。
20200702172142 1000倍 NPO VOC研究会 壊れる前のマイクロカプセル 直径76㎛ 殻の内側にわたのような物が見え、その中に数㎛から1㎛以下の 更に小さなカプセルらしき物が見える これらはPM2.5やPM1.0と呼ばれ、肺の奥深くに達すると言われている |
20200702173031 1000倍 NPO VOC研究会 直径100㎛位の大きなマイクロカプセル 左上の部分が壊れて中身が放出されている様に見える 内容物が大気に触れて化学変化を起こしているかの様にも見える |
20200702173804 1000倍 NPO VOC研究会直径100㎛位の大きなマイクロカプセル 壊れて時間が経った物か |
20200702173908 400倍 NPO VOC研究会 壊れてグチャグチャになったマイクロカプセルか 中央のU字型の長い白い線は繊維くず |
20200702173947 1000倍 NPO VOC研究会 上の一部を1,000倍に拡大 大量の数㎛~1㎛以下のカプセルらしき物が放出されている。 これらはPM2.5やPM1.0と呼ばれ、肺の奥深くに達すると言われている |
20200702174205 1000倍 NPO VOC研究会 |
20200702174731 1000倍 NPO VOC研究会 壊れ行くマイクロカプセル |
20200702174959 1000倍 NPO VOC研究会 花火の様にここで破裂したマイクロカプセルか 吸い込んでこの様になると思うと怖くなる |
20200702201725 1000倍 NPO VOC研究会 無数の微小なカプセルが放出されている |
0 件のコメント:
コメントを投稿
宜しかったらコメントを下さい。多忙(登山、花の写真整理)や体調不良で返事が遅くなるかも知れませんがよろしくお願いします。
なお、コメントはスパムやウィルスに誘導するのを防止する為に管理者が承認するまで公開されませんのでご注意下さい。