2018年5月10日木曜日

特許から見えて来る香料カプセルにポリウレタンが使用される理由

 香料カプセルの壁材にポリウレタンが使用される理由が明確に書かれている特許を見つけました。

ご注意:この消臭スプレーは実際に測定はしておりませんので、香料カプセルが弾けた時にイソシアネートが出るかどうかは分かりません。以前イソシアネート発生を確認したのは他社の物です。

 香料カプセルの壁材にポリウレタンが使用される理由は
①ポリウレタン樹脂の高い気密性によって液剤中での香料の放出がなくなる
②ポリウレタン樹脂の優れた透明性によって噴霧対象物(塗布対象物)での白残りの発生も抑えられる
というのが明確に書かれています。

 この特許の解説を読み解いて図解したのが以下です。化学は専門で無いので誤りが有ったらご容赦下さい。正確には下のリンクから特許を参照して下さい。























<関係する部分の記述>
【0024】 この発明のように、香料マイクロカプセルの壁物質がポリウレタン樹脂を採用すると、ポリウレタン樹脂の高い気密性によって液剤中での香料の放出がなくなる、という作用が発揮されるだけでなく、ポリウレタン樹脂の優れた透明性によって噴霧対象物(塗布対象物)での白残りの発生も抑えられる。香料マイクロカプセルの粒子径は、作製時の制御により多様に調整可能である。好ましい香料マイクロカプセルの粒子径は、約1.5~50μmである。

特許の詳細は以下のリンクから見られます

 この様なメリットが有るので、壁物質にポリウレタンが使用されるのですね。海外の実験レポートを見てもポリウレタンが使用されているのが見受けられます。

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