2016年4月7日木曜日

北里研究所病院 環境医学外来(アレルギー科)受診

ご注意)北里研究所病院のお知らせによると、環境医学外来(アレルギー科)は2019年12月で終了となっています。また、新規患者受入は2018年で終了となっていました。
理由は記載されていません。患者が増え続けているのに現在治療方法が無く、生活指導のみとなっていますが終了してしまうのは残念です。
以下リンクを参照して下さい。
https://www.kitasato-u.ac.jp/hokken-hp/2019/01/08005401.html

 10:50雨が上って明るくなってきたら今日4/5も部屋の中で咳が出始め涙も出て目がゴロゴロします。鏡を見ても異物は入っていません。玄関から外に出て家の周りを一周すると、北風に乗って柔軟剤の酸っぱい臭いがかすかに漂ってきます。

 以前から柔軟剤に含まれる何かの物質のせいに間違い無いとは思っていますが、同じような症状で徐々に進行するまれな病気も聞いた事があります。また、二つの原因が重なっている場合は、両者の症状が絡み合って、より判断が難しいことになります。(これは私が電子回路や部品の解析で苦労した経験です)

 現在の様な症状が出始めて2007年に産業医からは合成香料アレルギーとの診断を受けていますが、きちんと専門機関に診断を受けておこうと北里研究所病院 環境医学外来(アレルギー科)受診を決意しました。

 昨年10月始めに予約して一番早い予約が取れたのが半年後の昨日で、やっとその日が回ってきました。診察は10時からですが、電話予約の時に8時半までに保険証を忘れず持って来て下さい、紹介状が無いので3,000円+税が掛かりますとのことで、保険証とクレジットカードを持って6時半前に自宅を出発です。

 久しぶりに朝のラッシュ時に電車に乗りましたが、駅で前を歩く女性がかなり臭く心配でしたが、電車の中では換気が良く効いていたのでマスク無しで平気でした。むしろ10時頃の空いている時のほうが空調が止まって車両全体に臭いがこもってひどい様です。もっともすぐ近くに来られたら換気も関係ないですが。

 地元の総合病院では、玄関を入った途端に柔軟剤臭がして咳が出ますが、ここはマスク無しでも平気でした。受付を済ますと直ぐに分厚い問診票を渡され、検査の合間に書きましたが、検査の種類が多いので落ち着いて書けませんでした。検査が終わるまでには書き終わらす診察待ちの時に時間より早く呼ばれて、まだ書き終わっていなかったので、書き終わって診察となりました。

<事前の検査と基準外れの項目>
・尿検査  潜血1+
・血液検査 ヘモグロビン L、 好中球% H、LDH H、コレステロール関係 H(朝食後4時間)
・心電図 今回は体調が悪くなかったせいか、期外収縮は出なかった(期外収縮が出た話をしたら、長い時間測定してくれた)

<診察室での看護師さんの検査>
・体のバランス(目を開いた状態と閉じた状態) 少しふらつきが有りますが問題になる程でない様です。登山で危険な所を歩くので一安心です。ただ調子が悪い時はふらつく時もあるので要注意です。先日沢の中で立ち上がる時にふらついてひっくり返った経験があります。
・眼球の動き(縦、横) うまく測定できなかった?メガネ外したせいでターゲットがよく見えなかった

<医師の診察>
・問診 今までの経過、症状、我家の環境、妻も症状が出始めたこと等
     自宅の測定でイソシアネートとシアン化水素を検出し、イソシアネートはほとんど途切れる
    ことなく検出されていること。
     ガスクロマトグラフで柔軟剤成分が自宅の室内で検出されていること。
     一般的に売られている柔軟剤と消臭剤でイソシアネートを検出したこと。
・診察 神経反射テスト(ハンマーでたたいて反射を見る)、聴診器、のどの状態、目の動きチェック

といった内容で、脳の障害は無いが、過敏状態で精神的なものでは無い。という結論でした。
イソシアネートとシアン化水素(青酸ガス)が自宅で検出され、柔軟剤や消臭剤から出ている話は初めてだそうです。

・イソシアネートの過敏性チェックは現状無いそうです。Ige抗体の試験でも出ないそうです。以前は負荷試験(濃度を上げていって症状が出る点を探る)をやっていたそうですが、今はやってないそうです。精神的な影響が排除できない様で、やはり盲検法でやらないと駄目の様です。
 ある濃度までは何ともないが、その点(閾値)を越えると症状が出るそうです。

<費用>
 紹介状無しで\3,240(¥3,000+税)加算 され、保険が効くのでその分は\4,660で〆て¥7,900で済みました。

<感想>
 今回の医師は 調べたら産業医学関係が得意な方で、こちらの話は全部理解して貰えてイソシアネートやシアン化水素が検出された件も納得されていました。こういう件を訴えるとよく精神的なものと片付けられてしまう様で、その様な時には証言して戴けるそうで、名刺も戴きました。今までの測定結果をまとめて、市の消費生活センターに2年ぶりに行こうかと思います。

2 件のコメント:

  1. 音楽は無香料2017年8月15日 22:25

    今年に入り、香水の強い人やカーフレグランスはもちろん、家族で使っていたシャンプーやあらゆる洗剤・・・食器洗剤、ハンドウォッシュ、防虫剤などではっきりだるくなり、とても悩んでいます。トイレットペーパーも、こんなに臭いがあって、個室に入れないと気づいたときはもう笑い泣きしそうでした。
    半年かけ、自分の周りはすべて見直し、家族の理解も進み、私が探してきた無香料に変えてくれました。やっと、落ち着いて食事できるようになりました。
    今は、自分で自分のことをちゃんと知りたく、治すと言うより向き合っていく為、病院の受診を考えています。
    このサイトと出会い、気持ちが明るくなりました。
    これだけ大変な思いをされながら、詳しい情報を知らせてくださって凄いです。
    感謝でコメントしたく、自分のことが長くなって申し訳ありません。
    必要な時に読み返し、役立たせていただきます。ありがとうございます!

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    1. 詳細なコメント有難うございました。私と全く同じ状況ですね。身の回りの化学物質が家庭用品ということでほとんど無規制です。しかし、以前は濃度が低く問題無かった物が、どんどん濃くなり長持ちする(体で分解されにくい)様になってきて一部の弱い人から症状が出てきてどんどん広がっています。特にイソシアネートというごく微量(アメリカでの職場規制値1ppmの千分の1)でアレルギーを誘発する物質が原因物質の一つで、我が家の空気は職場規制値を越える事があることを突き止めました。
      先日の香害110番でも多数の訴えが有り、なかなか電話がつながりませんでしたが、締め切り時間を過ぎて話を聞いてもらえました。今月末に消費者庁と打ち合わせする事になりましたので、今はそれに備えて準備中です。

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