2018年8月7日火曜日

体が証明:イソシアネートによる可能性 腎細胞がん、過敏性肺炎

 自分でイソシアネートが原因の一つとして考えられる腎細胞がんと過敏性肺炎の症例をお知らせするはめになってしまいました。このブログが公開される頃は、左の腎臓を摘出して病院で寝ています。

 医師によると、疫学調査を行わないと証明にはならないそうですので、疫学調査が行われる事を期待しています。

 我が家は密集した住宅街の中に有り、窓を開くときつい柔軟剤の臭いが入ってきて、咳や頭痛、ひどいと妻と共に神経症状に悩まされています。この臭いの有毒成分を分析しようと有毒ガスを扱う工場で使用する有毒ガス検知器を借りてきて外気を測定すると、イソシアネート(トルエンジイソシアネートとして測定)がピークでは2ppbで警報が鳴ります。米国の工場で8時間働くのにほとんどの人に支障が無いとされるレベルが1ppbで、この2倍の値です。また、こんな住宅街でうっすらと青酸ガス(シアン化水素)の反応も出ます。この様な環境で、退職してからはほとんど24時間、もう9年近く暮らしています。

1.イソシアネートの発がん性:腎細胞がん
 今年の1月初めに地元の病院で受けた人間ドックの超音波検査で、「腎細胞がんの疑いが否定できない」との結果でした。更に、ダイナミックCT(造影剤を使用してのCT)検査を受けると、下の写真の結果で、ほぼ癌に間違いないとの結果でした。
2018.02.15撮影 造影剤使用のCT画像

 地元の病院ではこれ以上対応できないとの事で、専門の病院を紹介して貰い、再度超音波、造影剤使用のMRI検査を受けましたが、特殊なケースらしく、画像では悪性かどうか判定が難しいとの結果でした。

 そこで、生検(針を刺して組織を取り、確認する)を受けましたが、結果は乳頭状細胞癌が想定され、淡明細胞癌(一番頻度の高い)の可能性も否定できない。との事でした。
 また、悪性度はグレードⅡ(中間)だが、小さいサンプルなので、取ったら変わる可能性も有るとのことでした。

2.腎がんのリスクについて考えてみる
 医師の話を聞いたり、いろいろ調べたりすると、腎がんのリスクは、喫煙、肥満、高血圧、化学物質と言われていますが、自分には化学物質しか見当たりません。そこで、化学物質による腎臓への影響について文献を調べてみました。
①腎がんのリスク要因(日本腎治療学会のがん診療ガイドラインより引用)
 腎癌患者の肥満,喫煙,高血圧,アルコール摂取などの生活習慣や,患者の職業および環境因子には注意を喚起することが推奨される。これは,肥満が腎癌の発症リスクを最大で4 倍上げ,喫煙,高血圧が腎癌の発症リスクを上げるためである。また,適度のアルコール摂取は腎癌発症のリスクを下げる。また,職業や環境では有機溶媒,カドミウム,アスベストを使用する労働環境は腎癌の発症リスクを上げるためである。

②以下の投稿へのリンクも参照して下さい。
http://mukouryou.blogspot.com/2018/04/blog-post_15.html
内容は
・米国のCDCから出ている、癌がトルエンジイソシアネート(TDI)およびトルエンジアミン(TDA)へのばく露に関連しているという文書(動物実験の結果)
・ミトコンドリア酸化ストレスは、ヒト腎臓上皮細胞におけるイソシアネートへの暴露後の染色体不安定性を誘発する
細胞間の相互作用で良性腫瘍ががん化する仕組みを解明

3.イソシアネートによると思われる過敏性肺炎
2018.06.06 肺の一般レントゲン撮影で下部にすりガラス状の陰

 腎細胞がんの転移チェックの結果で肺に影が有りました。医師でもない私が画像を一目見ても分かる影です。しかし、主治医の話ではこれは腫瘍ではなく炎症によるものだそうです。また、人間ドックで肺のレントゲンを受けた話をすると、人間ドックでこれを見逃すはずがないとのことでした。

 過去の日記を振り返って見ると、以下の様な事が有りました。
2018.01.05 人間ドックの肺レントゲン撮影→異常無し
・1/中~2/中に夜中に激しい咳で何度も目が覚める事が有った
 早朝、新聞を取りに玄関を開けると、柔軟剤のきつい臭いがする状況であった
・柔軟剤や消臭スプレーの実験をしたが、イソシアネートが一時的に高い濃度で観測された。(活性炭のマスクはしていたが不十分かも知れず、後日防毒マスクを購入)
これらが影響して、肺に炎症を起こした事が考えられる。

 今一番不安なのは、手術が成功して健康になっても、発がん物質に接していると、また癌が発生するのではないかという事です。腎臓がもう片側しか無いからです。

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