2018年11月3日土曜日

臭い宅急便の正体:マイクロカプセルだらけだった

2018年11月3日(土)文化の日

 妻が通販で頼んだ荷物が黒猫の宅急便で届いて私が玄関に受け取りに出ました。ところが配達員の人がすごい柔軟剤臭で、私は喉がおかしくなり咳が出てしまいました。段ボールにも柔軟剤臭が付いていてかなり臭います。

 玄関に置いたまま数時間様子を見ましたが、段ボールの臭いは取れません。仕方が無いので、そっと梱包テープをカッターで切断し、中身を静かに出して確認したら中身はビニール袋で保護されていたので大丈夫でした。次の日でも段ボールの臭いは消えません。

 皮肉にも中身は臭いや微粒子が良く取れる(はずの)空気清浄機です。我が家の外は近所のあちこちからの柔軟剤臭で窓を開けられません。部屋の空気を入れ替える事もままならず、活性炭とHEPAフィルターの空気清浄機を試してみる事にしました。

 この空気清浄機の使用感は別途にして、今回は宅急便で臭いまで配達してくれる原因が恐らく段ボールに付着したマイクロカプセルから出る合成香料くさいので、借用中の高倍率デジタル顕微鏡で見てみる事にしました。段ボールは表面が凸凹で見辛いので、梱包テープを静かに剥がして、テープに付着したマイクロカプセルを観察してみます。顕微鏡の光学1,000倍と更にデジタルズーム3倍(計3,000倍)で観察してみます。

 その結果、以下画像の様に色々な状態のマイクロカプセルが見られました。但し、我が家の外気で観測される様な、カプセルが球体でそのまま残っている様な物は見つかりませんでした。球体でそのまま飛んでくるのは、干した洗濯物に付着したカプセルの表面が紫外線で劣化して離れて飛んでくる事が考えられます。
①親カプセルが破裂して中身が飛び出した物
②親カプセルから飛び散った中身のかけら
③飛び散った子カプセル
の様な状態のカプセルが気持ち悪い程多数くっついていました。これは破裂して空中を飛んで付着した物で、私もこの様なかけらを吸い込まされた事になります。香料カプセルの殻は特許を読むとポリウレタンやポリウレアが望ましいと書かれているのでプラスチックのかけらの可能性が高い。これらが破壊されると猛毒のアレルギー物質であるイソシアネートが発生するそうです。飛び散った中身は合成香料の原液と思われ、これらを吸ったら咳が出ないのがおかしい位です。またこれらには発がん性物質が含まれている物も有ります。

①親カプセルが破裂して中身が飛び出した物
3,000倍























3,000倍
























3,000倍























3,000倍
























3,000倍























3,000倍
























3,000倍

























②親カプセルから飛び散った中身のかけら
1,000倍























3,000倍
























③飛び散った子カプセル
飛び散った子カプセル 3,000倍























子カプセル 3,000倍























 大量の子カプセルが飛び散っている 1,000倍






















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