2019年11月18日月曜日

布団を干すとマイクロカプセルだらけに:近所からのカプセルで汚染される様子

 布団を干したり、タオルケットやシーツを洗濯して外に干した時に近所から飛んで来る香料マイクロカプセルに汚染され、寝て暫くして温まると激しい咳が出たりする原因物質を観察してみました。

 台風15号が過ぎ去った次の快晴の日、近所でも大量の洗濯物や布団が一斉に干されました。そして、まだ吹き返しの風が強いので柔軟剤使用の近所の洗濯物から大量のマイクロカプセルが飛んでいると思われます。

 以前の台風10号通過直後の物干し竿での観測結果は以下のリンクで↓
https://mukouryou.blogspot.com/2019/08/pm2512.html

 台風通過直後に干した敷布団、洗濯したタオルケットやシーツがマイクロカプセルで汚染され、夜寝ると激しい咳や痰に襲われ眠れない日々が続きました。

 医者へ行って貰った薬(途中でアレルギー薬も追加)全く効果が感じられず、最終的には徹底的に柔軟剤への暴露を避ける対策を取り、1ヶ月近く掛かってやっと体調が普段通りに戻りました。

対策は、
①干した敷布団、洗濯したタオルケット、シーツを交換→これが一番効いた。
 最初は寝具一式を持って別の部屋で寝たが効果無かった。
②窓を開けない(近所に十数件きつい臭いの柔軟剤を使用している家が有る)
③更に室内でもできるだけ活性炭のマスクをして過ごす。症状がひどい時はマスクをして寝る。
 このマスクは漏れが少なくなる様に改造した物です。購入したままでは効果無かった。
④外出は最低限にする。外から家に入る時は着替えてうがい、目洗い、顔洗いをする。
 できれば人の居ない山に逃げる。人に会わないようにする。→その後数日は体調良好
⑤ひどく調子悪い時はとにかく寝る。昼寝を4時間しても夜も普通に寝られました。
⑥洗濯物は外に干さない。室内干しする。


<微粒子サンプリング中の様子>

 寝て暫く経って寝具が体温で温まってくると、寝具に付着しているマイクロカプセルが破裂し、微粒子や破裂した破片が飛び散り、それらを吸い込み激しく咳き込み痰が出ます。

 シーツの上に粒子をくっつける為の特殊な両面テープ(電子顕微鏡用カーボン両面テープ)を台紙に貼った物を置いておき、2時間弱放置し落ちてきた微粒子をPCマイクロスコープで観察します。







<布団干し後の経過と症状>
9/9  早朝 台風15号通過

9/10 台風一過の晴れで布団干しタオルケットシーツ洗濯

9/11 医者に行く。風邪の診断

9/12 症状良くならず

9/13 夜中に喉痛く咳、痰
    3:30~5:10にサンプリング
医者に行きアレルギー薬追加
晴れると咳がひどい

9/14 10時少し前に気分悪く昼寝

9/15 0時少し前に喉痒く咳痰で起きて寝られず
    0:15 別の部屋へ避難して寝る
    1:45 咳が出始めパジャマと下着交換
    シーツとタオルケットを洗濯、ベッド、寝室を掃除機かける

9/16 夜中に3回起きた
    朝起きると頭痛、気持ち悪くだるい
    5:28 ごみ捨てに行くと近所の家の周りが石鹸酸っぱい臭い
    気分悪く午前2時間昼寝で熟睡
    午後も動くと咳が出るので2時間昼寝で熟睡
    この日一番症状がひどかった。VOCも異常なピークが出ていた。

10/9 徐々に症状が改善してきたが、今度は右耳の聞こえがおかしい。音がダブって聞こえる。

10/16 耳鼻科で耳の検査を受けるが、気導、骨導聴力には異常なく様子見。
     しかし、骨導で左を測定中に右から聞こえたり、左右同時に聞こえたりする時が有った。
     検査員に訴えたが、骨導は正確ではないので・・・と気にされなかった。

11/18  今も時々耳の症状が出ている。出たり出なかったりの状態です。


<枕元の微粒子PM2.5,PM10とVOCを計測>
2019.09.16 症状が一番ひどかった日に上の写真のサンプリング用両面テープ位置で計測






















<微粒子をPCマイクロスコープで観察>
・サンプリング:2019年9月13日 3:30~5:10
・色々なメーカーの物が混ざっていると思われます
・画像直下の番号は ファイル名(撮影時刻) 撮影倍率 を示します
 3000倍は光学1000倍をデジタルズームで更に3倍に拡大したものです

①外形の比較的はっきりしている物
20190913095215 400倍
破裂しないで伸びてしまったマイクロカプセルか?

































20190913095319 1000倍


































20190913095423 3000倍
壁の内側が崩れて小さな(直径2㎛~1㎛以下)粒を放出


20190913095659 400倍
破裂して一部が吹き飛んだカプセル


































20190913095750 1000倍


































20190913095838 3000倍
一部が無くなったドーナッツ状の物から粒が放出されている
大きなカプセルほど壊れやすい



































20190913101417 400倍

20190913101513 1000倍

20190913101604 3000倍
原形を留めている長径約64㎛の大きなカプセル
まだ内容物が残っている

20190913101631 3000倍
原形を留めている直径約41㎛のカプセル
内容物はほとんど無くなっている

20190913171226 400倍


































20190913171308 1000倍

































20190913171341 3000倍
原形を留めている直径30㎛の比較的小さなカプセル




































②破裂してばらばらになった物
20190913093823 1000倍
形が崩れてしまって小さな粒が放出されている



































20190913093906 3000倍
小さな粒は4㎛から1㎛以下でPM10やPM2.5と呼ばれる
PM2.5は肺の奥深く入ると言われている


































20190913093937 3000倍



































20190913094109 400倍
破裂したマイクロカプセルのかけらか?
倍率を上げると中に小さな粒々が見える


































20190913094314 1000倍


































20190913094352 3000倍
かけらの中に大きい物では3㎛、小さい物では1㎛程度の粒々が見える
周りには1㎛以下の粒が飛び散っているのが見える



































20190913160440 400倍
崩壊中のマイクロカプセル



































20190913160546 1000倍
小さな粒々が右側に放出されている


































20190913160656 3000倍
2㎛から1㎛以下のPM2.5と呼ばれる無数の粒々が放出されている
これらを吸い込むと肺の奥深く入り込むと言われている






















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