2021年1月18日月曜日

1年経っても消えないマイクロカプセル

 1年前に収集したマイクロカプセルをカラスビンに入れて室内で保管しておいたので、1年後の姿を観察してみます。PCマイクロスコープのX-Yステージがエンコーダ無しのタイプで位置決め出来ないので、新旧の1対1の比較はできませんが、1年後の特徴有る姿を見てみます。

室内測定風景(昨年1月)
 サンプル収集は化学物質過敏症の方の家で、コンセントまでテープで目張りしてある厳重ぶりで、空気清浄機が置いてある環境です。


 電子ピアノの上に測定器を置いて、その上に微粒子収集用のSEM用両面テープを置いて、そこに落ちる微粒子をくっつけて収集しました。

 収集期間:2020.01.15~20(6日間)

 観察後ガラス瓶に入れて汚染されない様に密封し、約1年経った姿を観察してみました。



 マイクロカプセルの中から放出された小さな香料の粒々と思われる物がこんなにまだ残っている。
20210117143613 1000倍
まだまだ細かく分解中
PM2.5になって空中を漂う
いつになったら消えるのか?
































まだ中身を放出し続けている大粒のマイクロカプセル
20210117160940 400倍
外径約190㎛の大きなマイクロカプセル
右下から糸を引いて中身が飛び出している



































20210117161510 1000倍
倍率を大きくして内部に残る内容物に焦点を合わせた
2㎛やそれ以下の粒の塊が見える



































団子状の無数の微粒子
20210117160608 400倍
外側がバラバラになり団子状の粒々の塊が放出されたものか?































20210117160725 1000倍
粒々の大きさは、大きい物で4㎛、小さい物は1㎛以下のPM1


































蜘蛛が糸を引く様にねばねばした物を引っ張りながら飛び散る
20210117170837 1000倍
これで近くのありとあらゆる物にくっつくのか?


































まだ破裂していないカプセルが残っている(中央部の二重丸に見える物)
20210117173225 1000倍
まだ原形を留めるマイクロカプセル


































破裂して飛び散ったままの形で残っている
20210117143139 1000倍
破裂して激しく斜めに飛び散ったマイクロカプセル内容物

1年経ってもまだ中身を放出し続けている

















20210117163150 1000倍
1年経っても香料の粒を出し続けている






























 屋外では紫外線や雨で分解されるかもしれないが、室内では1年経っても分解されないで残留している。外からマイクロカプセルを持ち込まない様にしなければならない。

1 件のコメント:

  1. 貴重な写真をありがとうございます!
    可視化して頂いた事で本当に恐ろしさがわかります!
    マイクロカプセルは今や洗剤にも使用されているようで環境汚染以外の何物でもありません 我々の身体への影響もあるはずです
    多くの方がこの写真を通じて問題に気づいて下さればと思います

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