2021年1月24日日曜日

高齢者講習で自動車教習所へ:混みあった住宅街の自宅の環境汚染の方がひどかった

  運転免許更新の為の高齢者講習のハガキが県の公安委員会から来て、なかなか予約が取れないと聞いていたのでその日に即予約しました。それで取れた一番早い予約が4か月後で、やっとその日が来ました。

 当日実車の講習も有ると言うので、前1週間は外に出て柔軟剤にやられて運転に支障が出ない様に、ほとんど家に籠っていました。ひどく柔軟剤にやられると、麻酔が掛かった様なひどい眠気やだるさ、平衡感覚が狂ったり、ひどい複視だと標識の文字が読めなくなります。今はこれらが分かっているので気を付けて、それでも危険を感じた時は途中で仮眠して回復を待ったりした事も有ります。

 そのおかげで教習所のコースを指摘事項も無く無事クリヤして終了証明書を貰えました。一番心配だったのが同じ受講グループの中にきつい柔軟剤臭の人が居る事でしたが、幸運にも活性炭のマスクをしていて感じる事は有りませんでした。最初受付して座った待合室では、一つ空けて隣の人が柔軟剤臭く咳が出たので、露骨に逃げて遠くの方へ行きました。途中の乗車待ちの場所でも教習生からの柔軟剤臭で、仕方なく座らずに外へ出る所で立って待ちました。

 乗った車も少し臭いましたが何とか我慢できる程度で、下手な車庫入れも一発で入り、山で鍛えているS字、クランクはすいすいと行きました。

 ちょうどその日に米国に注文していた2台目の測定器AtmotubePROが届いたので、早速持参して微粒子(PM1.0,PM2.5,PM10)とガス濃度(TVOC)を測定し自宅の外気と比較してみました。

<21日に教習所でカバンにぶら下げて身近に置き測定した結果>


 待合室等の人の多い室内では微粒子PM1.0(1㎛以下の粒子)が主流。車の中では指導員と二人のみの乗車で外なので微粒子は低いがVOCは高くなっている。この時活性炭のマスクでも少し柔軟剤臭を感じた。

 視野の検査室や講習室といった部屋の中ではVOCは低いが微粒子の濃度が高い。帰宅時は教習所の広い駐車場で一旦低くなるが、自分の車に乗車するとまた上がっている。自分の車の内部は妻が貰ってきたマイクロカプセルで汚染されている。最後有る鋭いピークは自宅車庫到着3分前で自宅近くの住宅街を走っている時です。

それでは、もう一台の測定器で同じ時刻に自宅外気を測定したグラフで見てみると、

<21日教習所へ行っていた同じ時刻の自宅外気>


 15時台は低いが徐々に微粒子、VOC共に上昇して教習所でのピークに近くなっている。外気なのに教習所の混みあった待合室や講習室と同じレベルになっている。

この先気になるのでこの日と次の日の自宅変化を見てみると、

<21日~22日の自宅外気>

















 21日夜は徐々に上昇し、22日早朝にPM1.0(1㎛以下の粒子)が主流で51㎍/㎥を記録しています。今回、約1km離れた所にある県の測定点でのPM10(そらまめくん)と比べると、21日の11時あたりを除いて波の大きな傾向は似ていました。

 なお、これら微粒子を何度もPCマイクロスコープで観察していますが、ほとんどが柔軟剤や洗剤の香りを付けるマイクロカプセル香料やその破片である事を確かめています。

 今やマイクロカプセル香料の環境汚染が深刻です。富士山五合目や福島県の原生林、南会津のほとんど人が来ない登山道でも観測されます。

















  一方、教習所に測定器を持ち出したところを除いて室内を見てみると、微粒子は22日の7時を除いて低いことが分かります。この7時は雨戸を開ける為に、一時的に窓を開けた時、外から入り込んできたマイクロカプセルです。ほんのわずかな時間でも室内に入り込みます。22日の7時の時の外気はPM10で46㎍/㎥も有るので、短時間窓を開けて30が出ても不思議では有りません。

 この測定値が物語る様に、混みあった住宅街で化学物質に弱い人は換気の為に窓を開けると短時間でも大量のマイクロカプセルが入り込み、そこから出る有毒なガスや微粒子を吸い込み症状が出てしまう事になります。

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