2020年2月17日月曜日

人が犯人:花びらの正体

晴れるとPM2.5が急上昇


 今日も13時半頃に部屋の中で喉が痒くなってきました。2階ベランダで常時モニターしている外気の状態を見ると、PM2.5が急上昇していました。

 夜中に雨が降って早朝4時に起きてウォーキングに出た時は爽やかな空気で気持ちよかったのに、晴れ間が出てくると、この様にPM2.5やPM10が急上昇します。

 我が家の周りだけがこの様にPM2.5やPM10が高いかどうかを、先日車検で車を修理工場へ持って行った帰りと次の日受け取りに行く機会に、もう1台のモニターをぶら下げて測定しながら約3km歩いてみる事にしました。














1.自宅から修理工場までは車移動、帰りは約3kmを徒歩で戻る(2月15日 晴れ)
 徒歩の前半は車の往来が激しい国道を歩き、後半は住宅街の近道を歩きました。

 グラフの破線は自宅の2階ベランダで測定している値を比較の為に載せています。





























 車の助手席へモニターを乗せて走ると良好で、修理工場の事務所も30㎍/㎥以下と良好でした。

 しかし、トイレを借りに人の多いショールームへ入ると急に上昇し、帰り道に国道へ出ると上がったり下がったりして、住宅街に入ると急上昇して自宅前まで続きました。

 自宅で室内に入ると20㎍/㎥以下できれいな空気になりました。この間、自宅の外気(破線のデータ)はやや高い値が続いていました。晴れた天気の良い日でも、「窓を開けてきれいな空気を入れましょう」というのは今や通用しません。窓を開けると目に見えないPM2.5,PM10が大量に入ってきてしまいます。


2.自宅から修理工場まで車を受け取りに歩き、帰りは車に乗ってくる(2月16日 雨)




























 今日はあいにく小雨で、傘をさして修理工場まで約3km歩き、帰りは車検が終わった車で自宅まで帰ります。

 出発前の自宅の室内は20㎍/㎥以下と良好な空気でしたが、自宅の玄関を出ると雨にも関わらずいきなり60㎍/㎥越えです。常時モニターしている南向き2階の値(グラフの破線)は低いのに、道路に面した東側は高い値です。この場所による差は今後検証が必要です。

 60㎍/㎥越えの住宅街を抜けて国道に出ると、車の通行が多いにも関わらず少し下がりました。

 ショールームのテーブルに案内されると一旦レベルは下がりましたが、私は少し喉が痒くなりました。その後メカニックの人が整備状況について説明に来ると、PM2.5は100を超え、PM10は200近くまで急上昇しました。メカニックの人は香り付き柔軟剤を使用している人が多いので、衣類から成分が飛び散っていると思われます。その後の帰りの車中も高め。私はもちろん活性炭のマスクでガード。自宅の部屋に戻りやっと下がりました。


3.歩行中に収集した微粒子の写真(残念ながらメカニック発の微粒子は有りません)
①2月15日(土)晴れ
20200215143937 1000倍
ビローンと間延びした左のカプセル、まだ破裂前の2個のカプセルが見られます。
天気が良く洗濯物が沢山出ているので、おそらく洗濯物から飛んで来たのでしょう。


































20200215155325 1000倍
キラキラ光る物からごく小さな粒(数μ~1μ以下)が放出されています。



































20200215142506 1000倍
左下のカプセルでは、殻が破れて左下に伸びてそこから無数の小さな粒子(数μ~1μ以下)が放出されています。
右上のカプセルでは破れた所から中身が飛んだように見えます。



































20200215145158 400倍
カプセルが両面テープに落ちてきてから破裂するとこの様に飛び散ったのが見えます。





























20200215142628 1000倍
洗濯物から飛んで来た繊維くずでしょう。
表面に微小な粒子がびっしり付着していて上の方で剥がれかかっています。









































②2月16日(日)小雨
20200216171913 1000倍
間延びしてしまったカプセルと思われます。
上の方は破れて中身が出ている様に見えます。




































20200216172504 1000倍
粉々に壊れてしまったマイクロカプセルと思われます。
雨の日は原形を留めている物はほとんど無く、この様にバラバラになった物が多い。


































20200216172849 1000倍
破裂後のマイクロカプセル



































20200216181754 1000倍
もやもやした中に小さな粒が見えます



































  今回は二日間に渡って観察してみましたが、雨の日でも意外とPM2.5やPM10は観測され、それらを放出している破裂したマイクロカプセルが空気中を漂っていました。

 また、車がひっきりなしに走る国道よりも静かな住宅街の方がPM2.5、PM10が高かった。最も高い値が出たのは室内で柔軟剤使用の人と机で対面した時で、短時間ではありますが危険なレベルでした。テレビの柔軟剤の宣伝で花びらが周りに飛ぶように表現しているのを見まけますが、実際はこれらの写真の様な物で、これらを吸って(柔軟剤に弱い人にとっては強制的に吸わされて)いることになります。


1 件のコメント:

  1. こんにちは。またまた情報ありがとうございます。
    やはり雨が降っていても関係ないのですね。雨で流されて空気が綺麗になるのかと思っていましたが。
    道理で今日は雨なのに外が洗剤、柔軟剤臭いわけです。
    エアクオリティモニター、とても良さそうですね。私も買って計ってみたいと思います。

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