2020年3月13日金曜日

歩いて病院と院外薬局へ行く時のPM2.5,PM10

 新型コロナウィルスや柔軟剤にやられるといけないので人混みは避けたいところですが、病院には行かなければなりません。

 人間ドックで見つかった緑内障のため左目の治療が必要との事で、目薬を差しながら3ヶ月ごとに通院しています。今日は予約の日で散瞳剤を使用したOCTの検査も有り、車では行けないので歩いて行きます。ついでに、病院までの往復の道のりと、病院内・院外薬局の微粒子(PM2.5,PM10)分布を測り、また微粒子を捕集して顕微鏡でどんな物か観察してみることにします。

 自宅の外に出ると柔軟剤の臭いが立ち込めて咳や頭痛になり、また病院の待合室も入った途端にきつい柔軟剤臭がします。このため、今日は活性炭のマスクで漏れを少なく改造したのをしていきます。しかし、もうマスクの在庫があと少ししか無く、入手も困難で困っています。

 人混みを避けるというのは新型コロナウィルス対策と柔軟剤対策共通です。


<PM2.5,PM10、TVOC測定結果>
 5分おきに自動で測定してくれるエアクオリティモニターをカバンにぶら下げて測定した結果です。

 厚生労働省によると、高感受性者(呼吸器や循環器系疾患のある者、小児、高齢者等)での許容値は1日平均35㎍/㎥でグラフの赤く太い破線で示しています。

 測定結果で自宅の室内は低い値を保っていますが、一歩外に出るとPM2.5,PM10共に50越えとなり、少し離れると一旦40台に下がります。しかし、高速道路を横切って5分程歩いた点がピークでPM2.5,PM10共に60㎍/㎥を記録しました。ここは中古車展示、ガソリンスタンドと畑の広がるのどかな所です。

 その後のピークは病院前の歩道でPM2.5が52㎍/㎥を記録しましたが、病院の中に入ると眼科の待合は空いていて低く、検査室や診察室も低い値でした。ところが診察が終わって外の待合に出ると混んでおりPM2.5が35㎍/㎥と少し高くなり、その後柔軟剤臭のする混雑した会計待ちへ行くと41㎍/㎥まで上昇しました。

 一旦外に出て混雑している院外薬局に入ると急に高くなり、PM2.5が53㎍/㎥を記録しました。院外薬局を出てからの歩道はずっと高い値が自宅前の道路まで続き、自宅の室内に入るとストンと落ちました。参考にもう1台の自宅外気を連続測定しているデータを細かい破線で示しましたが、こちらは洗濯物が干されて少し経った8時頃から上昇し、ずっと35のラインを越えたままです。

 まとめると、自宅室内や混雑していない室内ではPM濃度は低いが、病院の混雑した会計待ちや混雑した院外薬局内といった人が多い所では高い。また、室外の歩道や住宅街で高い値が続いている。

































<微粒子の顕微鏡写真:病院内と院内薬局>
 病院に入ってから院外薬局を出るまでにエアクオリティモニター上面に貼ったSEM(電子顕微鏡)用両面テープに落ちてきた微粒子の顕微鏡写真です。
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様々な大きなマイクロカプセルとそこから出た内容物と思われる。
カプセルの内側にはボロボロと崩れていく厚い層とその中から出てくる
数㎛~1㎛以下の微粒子が見られ、中心部にはそれらが溜まっている。

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ひょうたんの様な形の大きなカプセル。
よく見ると上側の首の部分が破れて内容物が出て周りに散らばっている。
周囲には中身の細かなかけらや極微小カプセルが散らばっている。


































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カプセルから放出された内容物がばらばらに崩れて
極微小なカプセルが周りに散らばっている。



































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親カプセルから放出された塊がばらばらになった物と思われる。

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繊維くずの向こう側にくっついているカプセルと思われる。
ほとんど透明でカメラを調節してもこれ以上コントラストが上がりません




































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潰れて伸びてしまったカプセルでしょうか



































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二重構造のカプセル



































<微粒子の顕微鏡写真:自宅までの帰り道>
 院外薬局を出てから自宅の前までにエアクオリティモニター上に貼ったSEM用両面テープに落ちてきた微粒子の顕微鏡写真です。マイクロカプセルやその内容物と思われる物のみ記載します。
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親カプセルから放出されたごく小さな数㎛~1㎛以下のカプセル。
これらはPM2.5として計測され、肺の奥深くまで入り込み、
血液中にまでも入ると言われている。





































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半分に割れて光り輝くマイクロカプセル

































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下のカプセルはまだ形を保っているが、右上のは伸びてしまっている。

































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下の物は最近よく見かけるようになった。





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マイクロカプセルの内容物か?

































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繊維くずの上にくっついたマイクロカプセルの内容物か?
拡大すると小さな粒々の塊である事が分かります。





































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<複視について>
 眼科に着くと最初に視力検査が有りますが、昨日植木の剪定をしてから柔軟剤の影響で複視になり、Cマークが縦にぶれていて検査表の上の方しか見えません。あてずっぽうで何とか真ん中位まで行ったけどひどい状態です。

 一旦この状態になると数日間直りませんが、今回は散瞳剤が切れてきたら複視も治ってきて次の朝ははっきり見えました。散瞳剤には神経の緊張を開放する作用もある様なので、柔軟剤成分で過敏になったのが抑えられたせいか?次回検査の時に聞いてみたいと思います。

 昨日の剪定時には、少し息苦しいですが活性炭のマスクの上に更にDS2(N95相当)マスクを重ねて行いましたが、それでもダメなのでやはり化学防護メガネも必要かもしれない。

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