2016年8月5日金曜日

ポリウレタン樹脂塗料と香付き柔軟剤の共通点:イソシアネート

 このところ南風が吹いて暑い日が続き、私は頭痛と目の痛み、妻は足の痛みに悩まされています。北風の吹いていた頃と洗濯物から出る臭いも変わってきて、症状も変わっています。

 夜入浴後に洗濯をする家から臭いは来ていて、9時過ぎに2階の窓を閉めに上がるともう柔軟剤臭がしています。夕方洗濯物が取り込まれて、風呂上りに洗濯したのが干される迄の数時間だけが息苦しい活性炭マスク無しで過ごせる貴重な時間になっています。

 昼間臭いをあまり感じない時でも、目の痛みや頭痛を感じる事が多くなっています。以前は昼寝をすると治ってすっきりしていましたが、この季節はあまり効果がありません。

 今は測定器が無いので推定ですが、やはり柔軟剤の香り成分を包んでいるポリウレタンの成分であるイソシアネートのせいでしょうか?一度感作されてしまうと、ごく微量でも症状が出ると言われています。柔軟剤の香りを長持ちさせる特許や海外の文献を見ると、香りの成分を入れているカプセルにはポリウレタンが良く用いられる様です。測定器を発生源の方に移動させながら、濃度を測定しればはっきりするでしょう。

 このことに関して、関西ペイント(株)の「技術資料032」が分かり易くて参考になります。
 「ポリウレタン樹脂塗装の使用上の注意」という題の資料で、「対象製品の硬化剤は、イソシアネートを重合させてポリマーにしたもので、不揮発性で毒性の高いものではありません。しかし、この中には通常、微量(0.5%以内)の未反応のイソシアネートを含み、これが揮発性があり、強い毒性を持っています。」と書かれています。以下のリンク↓

http://www.kansai.co.jp/products/heavy_duty/khd/tech/tech_032.html

そして、さらに以下の様な重要なことが書かれています。
2-3イソシアネートによって一度炎症にかかったりすると、身体がイソシアネートに対して敏感になり、イソシアネートに触れるとすぐに再発するようになることが知られています。したがって、後に述べるように、保護具の着用を厳守し、中毒や炎症にかからないようにすることが大切です。気管支炎にかかりやすいなど、呼吸器系が敏感な人や、既往症のある人、皮膚カブレを起こしやすい人、アレルギー体質の人は、はじめから塗装作業などに従事させないようにすべきです。

 また、アマチュアのヨット工作の技術について書かれた以下の資料も大変参考になります。

http://www.lares.dti.ne.jp/~doi-a-md/EPOXYinfo/safetyinfo.html


 自宅の周りが柔軟剤臭に包まれている毎日では、やはり誰も居ない山に登っているのが一番無難でしょうか。誰も居ない山を探すのも困難ですが。

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