2018年1月31日水曜日

ウィルスの様に次々と伝染するイソシアネート(マイクロカプセル?)

 今日、久しぶりに妻が女性専用のスポーツジムに行きました。帰ってくると3m位離れていても柔軟剤臭がプンプン臭います。

 直ぐに着替えて貰って、脱いだ衣類(ズボン、Tシャツ、カーディガン)からイソシアネートが出るか測定しました。

 その結果、叩いただけでは全て出ませんでしたが、ヘアードライヤーの弱で体温程度に温めるとTシャツから0.9ppbのイソシアネート(トルエンジイソシアネートとして測定)を検出しました。

 また、この試験の前に昨日測定した回覧板の測定に使用した検体を覆うビニール袋が汚染されているのではと、残っていた袋のみを測定してみました。
 結果は、案の定、叩くと0.8ppbのイソシアネートが発生しました。原因となる回覧板がもう無いにも関わらずイソシアネートが発生した事になります。昨日の回覧板の測定では0.9ppbが出ましたが、それを包んでいたビニール袋も0.8ppbで汚染されてしまった事になります。

 このイソシアネートという物質は、米国の職場の作業環境では1ppb以下に抑えないと職業病に掛かる人が増えるという事で恐れられている化学物質です。短い時間では有りますが、こんなものが柔軟剤臭に伴って発生し、次々と伝染していくのは恐ろしい事です。

<測定方法と測定風景>
Tシャツから0.9ppbを検出している所
大き目なビニール袋の底に穴を開けて、その穴からSPM Flexの吸引チューブ(長さ15cm)とAtmotubeを差し込む。反対側の開いた方から測定対象を入れて、左から右へ空気が流れる様にして測定。

 SPM Flexはイソシアネートの種類が不明の為に、トルエンジイソシアネートとして測定。




<測定データ>


2018年1月29日月曜日

柔軟剤臭が強い町内会の回覧板からイソシアネートを検出

 町内会の回覧板は柔軟剤臭が強くて気分が悪くなるために、いつも玄関に置いて部屋の中には入れない様にしています。

 今回、ちょうど測定の準備が整った状態だったので、イソシアネートとTVOCを測ってみました。そっとした状態では出ませんが、袋の上からたたくと0.9ppbが出ました

 今回は表面積の小さな物でしたが、これが洗濯物で一家四人分集まり何らかの刺激でイソシアネートが出るとかなりのレベルになる事が予想されます。

<測定方法と結果>
 全体を大きめなビニール袋に入れ、底にAtmotubeとSPM Flexの吸引用チューブが入る穴を開ける。つまり、ビニール袋の開いた方から外の空気を取り入れ、底から空気を吸って測定する。空気の流れを作ってやって、回覧板をビニール袋毎たたいてやると0.9ppbが出ました。

 一回出終わった後は、ドライヤーで温めても臭いは強くなりますが、イソシアネートは検出されず、再度たたいてももう出ませんでした。放置したらまた出るかを見たい所ですが、急ぎの回覧で次へ回したので、また次の機会に確認してみたいと思います。

<測定データを処理したグラフ>



<測定時の写真:0.9ppbが出ている>

2018年1月4日木曜日

仕事始めは臭いはじめ:嗅覚疲労

 今朝新聞を取りに玄関ドアを開くとムッとする薬臭い柔軟剤臭が鼻に来ました。誤配の年賀状を届けに近所を歩くと、少し先では石鹸の様な臭いで直線で85m先まで臭いが立ち込めています。また我が家の反対側では何とも言いようのない気持ちの悪い臭いになっています。
 洗濯物は外に干されていないので、昨夜洗濯して部屋干ししている臭いでしょうか?それにしても強烈な臭いです。部屋の中の人は嗅覚疲労を起こしているのでしょう。
 下記リンクの技術資料によると、同一の臭気を数分間嗅いでいると、その嗅覚の強さは著しく減少し、やがてはその臭気をまったく感じなくなってしまう嗅覚刺激が大きければ大きい程、また長時間であればあるほど、嗅覚疲労が大きく、また臭いの質によってその程度に違いがある。とあります。

詳細は以下のリンクを参照して下さい。
環境省大気環境保全技術研修マニュアルの第5章 大気汚染の影響 5.5感覚への影響(嗅覚)へリンク
https://www.env.go.jp/earth/coop/coop/document/02-apctmj1/02-apctmj1-055.pdf#search=%27%E5%97%85%E8%A6%9A%E7%96%B2%E5%8A%B4%E3%81%A8%E3%81%AF%27

<今朝の我が家周辺の柔軟剤臭気分布>