今回はご主人はそのまま自宅で暮らし、奥さんと娘さんが少し離れた所に避難されているケースの測定結果です。
少し古くなりましたが、今年3月に測定器をNPOから借用したいというので、SPM Flexの使い方を説明に伺った時のことです。避難先の室内で、当初イソシアネート(この時はHDIとして測定)は検出されずゼロでした。
ところが、近くでご主人が動くと途端に検出され、下のグラフの様にピークで1.1ppbとなり、13:32から13:38の6分間に渡って検出されました。その時、モニターしていたPM2.5とPM10もわずかに上昇していますが、これは測定器を窓際に置いて、SPM Flexと離れた位置に置いていた影響で十分検出できなかったと思われます。
ご主人の衣類に付着したマイクロカプセルが崩壊してイソシアネートを出したものと思われます。
<使用測定器>
①有毒ガス検知器 SPM Flex
エアクオリティモニター(1号機)
<SPM Flexとエアクオリティモニター測定結果のグラフ>
SPM FlexとエアクオリティモニターからのダウンロードデータをExcelで処理
<マイクロカプセルの顕微鏡写真>特徴的な物のみ掲載
避難場所と避難者自宅およびその周辺で収集されたマイクロカプセル
光学1,000倍Xデジタルズーム3倍=3,000倍で、画面の左右いっぱいで100μです
まだ形がはっきりしているが周りに子カプセルを放出 |
劣化して親カプセルの形が崩れ、子カプセルが大量に出ている |
気持ちが悪い位大量に子カプセルを放出している |
親カプセル寿命が来てばらばらに解体が始まったカプセル |