住宅街で大気中に漂っている微粒子を顕微鏡(PCマイクロスコープ)で観察すると、ほとんどマイクロカプセルやその破裂した内容物です。これらのうち破裂する前の大きなカプセルや大きな塊は計測出来ませんが、小さな物はPM10やPM2.5更に小さなPM1.0として計測出来ます。
大きなカプセルが顕微鏡で観察しているうちに破裂した物も有ります。また、一度だけですが外気にさらした両面テープにびっしりと未破裂のマイクロカプセルが付着していて、顕微鏡の調整をしている間にほとんどが破裂してしまった事が有ります。本来洗濯物にくっついて香りを出す目的の物が、条件により剥がれて大量に空気中を漂って別の場所で破裂していることになります。
これらの微粒子は呼吸と共に私たちの呼吸器に入り込み、PM2.5やPM1.0は肺の奥深く入り込むと言われています。
最近では数千円でこれらを計測する物も入手出来ますが、記録機能が有る物は数万円からです。私が最近使っているのはAtmotubePROという米国製の物で輸入品ですが、小型でレーザー拡散方式で微粒子を計測し、スマホで計測値を表示しパソコンでデータを取り込んで処理しています。
詳細は以下に紹介しています。
https://mukouryou.blogspot.com/p/atomotube-pro.html
この測定器をぶら下げて部屋の中や近所を移動しながら測定してみました。
測定結果で明らかなのは、室内より外の方が空気が大量の微粒子(顕微鏡で見るとほとんどがマイクロカプセルやその破片、内容物)で汚染されており、今や窓を開けてきれいな空気を入れようというのは通用しません。
また、洗濯物や布団を外干しすると、大気中に漂っているマイクロカプセルやその破片が付着し、部屋に取り込んで畳んだりするとその刺激でカプセルが飛び散ったりガスを出して部屋中に拡散します。
1.早朝ウォーキング(途中で折り返して往復約5km、往復で一部経路は異なる)
①6/29曇りでスタート時無風
途中でPMの大きなピークが見られるが、これはお寺で野焼きを行っている煙の影響です。
野焼きは市の条例違反のはずです。近所の人は迷惑しているはずですが、誰も文句を言わないのでしょうか?
VOCも高いが煙の影響が広範に拡散していると思われます。大量のHCHO(ホルムアルデヒド)が発生する事を以前別の測定器で確認しています。
上記の野焼きの影響部分を除くと、
極端にPMの高い所は有りませんが、自宅の部屋から外に出ると高くなり、外の空気の方がはるかに汚れている事が分かります。柔軟剤臭のする所は、微粒子は変わりませんがVOCが上昇しています。しかし、野焼きの影響が広範囲なので、この場合は野焼きの影響と思われます。
②6/30曇りでスタート時無風
今朝は野焼きが無かったので極端なピークは無かった。VOCの増加もない。
PMのピークはいやな臭いを出していたF家である。
③7/3晴れスタート時北微風
途中でPMの大きなピークが二つ見られるが、これはお寺で野焼きを行っている煙の影響です。
VOCは風が有るせいか今日は大きな変動はない。
上記の野焼きの影響部分を除くと
極端にPMの高い所は有りませんが、自宅の部屋から外に出ると高くなり、やはり外の空気の方がはるかに汚れている。
PM値のピークはほとんどの時に柔軟剤臭を出しているマンションである。
④7/5曇り雨上りスタート時無風
自宅の外に出るとPMが急増する。いつもいやな臭いを出している最近出来たマンションは相変わらずPM値が高い。
②郵便ポスト往復(直線距離約300m、経路距離約400mを往復)
梅雨の雨止み間で空気がきれいな時
室内から外へ出るとPMは急上昇、VOCは低下する。
自宅室内 玄関内 外でのピーク
PM10 2 3 7 PM10より大きな粒子(マイクロカプセル)は計測不可
PM2.5 1 2 5
PM1.0 1 1 2
2.窓を開けて換気すると
外からPM10,PM2.5,PM1.0が入ってくる。以前何度も計測したが、窓を開けて有毒ガス検知器で測ると米国の工場規制値を越えるイソシアネートが検出された。窓を閉じると数分でイソシアネートは無くなる(別の物質に変化)。窓を閉めて暫くすると部屋に入ったマイクロカプセルがガスを出してVOCが急上昇する。しかし、臭いは感じない。
こちらは別の測定器(エアクオリティモニター)で測定した結果です。
3.布団干しの後で
梅雨の晴れ間に布団を干すと寝た時はふんわり気持ちが良いのですが、夜中に咳で目が覚めたり、トイレが異常に近くなったりします。これは何度も経験している現象です。
こちらの投稿も参照して下さい→https://mukouryou.blogspot.com/2019/11/blog-post.html
→https://mukouryou.blogspot.com/2018/10/blog-post_2.html
二日前に布団を干したのですが、夜中に咳で目が覚めてしまったので布団の上に計測器を置いて測定しました。
1度のみですが、50㎍/㎥を越える大きなピークが見られ、おそらく布団に付いたマイクロカプセルが破裂したものと思われます。その数時間後にはVOCが異常に高くなっています。
4.洗濯物を取り込んで和室に持ってくると
測定器は洗濯物と同じ部屋で3m程離れています。
外干しした洗濯物を持ってきた途端にPMとVOC共に急増しています。PMは1時間~1時間半かけて減少しますが、VOCはだらだらとしか落ちません。解放したふすまの先に空気清浄機が稼働していてもこんな状態です。
外干しした洗濯物を畳んでいると咳が出たり頭痛がしてくるのはこの為と納得がいきます。
洗濯物を最初から部屋干しした時は測定値に変化有りません。外干しで付着したマイクロカプセルが破裂して飛び散っていると思われます。外気を収集して顕微鏡で観察している時にカプセルが破裂した写真を何枚も撮影出来ています。また写真を撮影していると咳が出る時が有ります。
私は2007年に産業医から「合成香料アレルギーで微量でも症状が出る」と言われました。最近のテレビで良く宣伝されている強い臭いの長続きする柔軟仕上げ剤の人と出会うと(極端な場合は姿が見えなくてもその残り香で)、喉や気管支が痒くなり咳が出たり頭痛や体が異常にだるくなったりします。その他、視覚や聴覚にも異常が出て脳梗塞ではないかと思った事もあります。 この症状は化学物質過敏症の一種と言われており、柔軟剤以外にもいろいろな物で起こりますがまだ十分解明されていないのと周知されていないので、気がつかない方も多いのではないかと思います。私は化学や医療の専門家ではありませんが、起こった事をありのままに伝えて、同じような症状に悩んでおられる方々の理解の助けになればと思います。
2020年7月24日金曜日
2020年7月12日日曜日
外干しした洗濯物を取り込むと
2020.07.12(日)測定
洗濯物は暫く外で干さずに部屋干しを続けていたら体調が悪くなることもなく普通に暮らしていました。ところが梅雨時に窓を完全に閉め切って部屋干しを続けていると部屋の湿度が上がり、押入等にどうしてもカビが生えてしまいます。
そこで梅雨の晴れ間に布団を干したり洗濯物を外干ししたり、窓を開けたりするようになりました。そうしたら、体調の悪い日が続いています。具体的には、胸の痛み(神経から来ている感じ)だったり、体がだるく(血中酸素濃度SpO2が95に低下)、目も複視がひどく文字が読みづらい日が続いています。
洗濯物を取り込んで畳んでいる時に咳が出たりしますので、洗濯物を取り込んで畳んでいる和室の状態をモニターしてグラフにしてみました。
結果は上のグラフの様に、外干しした洗濯物を和室に取り込むと、途端に微粒子とVOCが急増し、時間が経つと徐々に下がっていきます。
微粒子は2時間弱で元に戻りますが、こんなに長い間空中を漂っていることになります。今回は実験しませんでしたが、洗濯物を動かすとまた急増するので要注意です。空気清浄機が3m位離れた所に有るのでその効果が無いともっと長く続くかも知れません。
一方、VOCはゆっくりしか下がりません。窓が閉まった状態では8時間位掛けて次の日まで続いています。
以前から夜間のVOCが高く35℃に室温を上げてベーキングを行った事も有りますが全く効果有りませんでした。VOCが高くなっても臭いは感じず計測しないと分かりません。
室内外の汚染状態を比べる為に、同じ日早朝ウォーキングに出た時に計測した結果です。
外に出るとVOCは下がりますが、微粒子は室内の3倍位飛んでいます。
この微粒子を収集して顕微鏡で見ると、下の写真の様に全てマイクロカプセルやそのかけらでした。今回は雨が続いた後で全体的にきれいでしたが、形が崩れてしまったカプセルが見られました。形が崩れていてそこから放出される非常に小さな数㎛から1㎛以下のPM2.5やPM1.0は肺の奥深く入り込むと言われているので問題です。
なお、今回の収集は我が家の近くでほぼ毎日気持ちの悪い臭いを出している家の敷地境界線の所で1時間5分の間収集したものです。
テレビ等で化学物質過敏症の方の紹介を見ると、洗濯物が外に干されているのを見ます。しかし以上の様に外に干すと大量の化学物質を部屋に持ち込み、また身に着ける事になってしまいますので注意が必要です。
以前、布巾を柔軟剤処理してイソシアネートが出るか試験した事がありますが、ブランクチェックで失敗しました。石鹸洗剤で洗濯して外に干したブランク品からもイソシアネートが検出されました。外に干している間に汚染されてしまったのです。
洗濯物は暫く外で干さずに部屋干しを続けていたら体調が悪くなることもなく普通に暮らしていました。ところが梅雨時に窓を完全に閉め切って部屋干しを続けていると部屋の湿度が上がり、押入等にどうしてもカビが生えてしまいます。
そこで梅雨の晴れ間に布団を干したり洗濯物を外干ししたり、窓を開けたりするようになりました。そうしたら、体調の悪い日が続いています。具体的には、胸の痛み(神経から来ている感じ)だったり、体がだるく(血中酸素濃度SpO2が95に低下)、目も複視がひどく文字が読みづらい日が続いています。
洗濯物を取り込んで畳んでいる時に咳が出たりしますので、洗濯物を取り込んで畳んでいる和室の状態をモニターしてグラフにしてみました。
結果は上のグラフの様に、外干しした洗濯物を和室に取り込むと、途端に微粒子とVOCが急増し、時間が経つと徐々に下がっていきます。
微粒子は2時間弱で元に戻りますが、こんなに長い間空中を漂っていることになります。今回は実験しませんでしたが、洗濯物を動かすとまた急増するので要注意です。空気清浄機が3m位離れた所に有るのでその効果が無いともっと長く続くかも知れません。
一方、VOCはゆっくりしか下がりません。窓が閉まった状態では8時間位掛けて次の日まで続いています。
以前から夜間のVOCが高く35℃に室温を上げてベーキングを行った事も有りますが全く効果有りませんでした。VOCが高くなっても臭いは感じず計測しないと分かりません。
室内外の汚染状態を比べる為に、同じ日早朝ウォーキングに出た時に計測した結果です。
外に出るとVOCは下がりますが、微粒子は室内の3倍位飛んでいます。
この微粒子を収集して顕微鏡で見ると、下の写真の様に全てマイクロカプセルやそのかけらでした。今回は雨が続いた後で全体的にきれいでしたが、形が崩れてしまったカプセルが見られました。形が崩れていてそこから放出される非常に小さな数㎛から1㎛以下のPM2.5やPM1.0は肺の奥深く入り込むと言われているので問題です。
なお、今回の収集は我が家の近くでほぼ毎日気持ちの悪い臭いを出している家の敷地境界線の所で1時間5分の間収集したものです。
20200712104930 1000倍 NPO VOC研究会 2重のカプセルの中に更に小さな粒々が入っている? |
20200712103358 1000倍 NPO VOC研究会 形が崩れてしまったマイクロカプセル |
20200712103950 1000倍 NPO VOC研究会 ばらばらになったマイクロカプセル |
20200712103536 1000倍 NPO VOC研究会 破裂して飛び散ったマイクロカプセル |
20200712103736 1000倍 NPO VOC研究会 外側がばらばらになったマイクロカプセル |
テレビ等で化学物質過敏症の方の紹介を見ると、洗濯物が外に干されているのを見ます。しかし以上の様に外に干すと大量の化学物質を部屋に持ち込み、また身に着ける事になってしまいますので注意が必要です。
以前、布巾を柔軟剤処理してイソシアネートが出るか試験した事がありますが、ブランクチェックで失敗しました。石鹸洗剤で洗濯して外に干したブランク品からもイソシアネートが検出されました。外に干している間に汚染されてしまったのです。
2020年7月10日金曜日
恐ろしい物を見てしまった:新しいタイプ
約5km早朝ウォーキングした後でゴミを集積所に出す迄の微粒子計測と顕微鏡観察を行ってみました。
このところ雨が続き、早朝は無風でさぞかしきれいな空気で、空気中を漂う微粒子は少なく爽やかな空気だろうと予想されます。ウエストバッグにレーザー拡散で微粒子を計測するAtmotubePROという計測器をカラビナでぶら下げて、計測器の上に電子顕微鏡用両面テープを貼って、そこに落ちてきた微粒子を後で顕微鏡(PCマイクロスコープ)で撮影します。計測器の詳細はこちら
しかし、朝4時に起きて新聞を取りに玄関を開けると柔軟剤のいやな臭いがします。ウォーキングに出発すると、自宅近辺のいつも柔軟剤臭がする家やマンション前ではいつも通りいやな臭いがします。
ウォーキングから戻り、数百m離れたゴミ集積所までゴミを持って行きますが、その途中の家でもいつも柔軟剤臭がする家からいやな臭いが出ていました。
家を出てからウォーキング・ゴミ出しが終わって帰ってくるまでの1時間13分間計測結果と微粒子の画像は以下の通りです。
①微粒子の計測結果
室外は室内の3倍程度の微粒子が観測されています。自宅近辺のレベルが特に高くなっている。
②電子顕微鏡用両面テープに捕らえられた微粒子の写真例
電子顕微鏡用を使用する理由は、表面が安定していて粘着剤が邪魔をしない為です。
サンプル収集高さはウエストバッグなので幼児の呼吸する位の高さです。
写真を撮影するのが嫌になる位びっしりと両面テープにくっついています。
画像の大きさ 400倍→横800㎛、縦600㎛
1000倍→横320㎛、縦240㎛
早朝のすがすがしい感じの空気でもこれほど汚染されているとは驚きです。この膨大な数のカプセルの中身は長持ちさせるための香料と思われますが、この大きさではこれらが気体ではなく原液のまま体に入っていくと思われます。香料の香りを嗅いでいるのではなく、香料の点滴ではないでしょうか?
このところ雨が続き、早朝は無風でさぞかしきれいな空気で、空気中を漂う微粒子は少なく爽やかな空気だろうと予想されます。ウエストバッグにレーザー拡散で微粒子を計測するAtmotubePROという計測器をカラビナでぶら下げて、計測器の上に電子顕微鏡用両面テープを貼って、そこに落ちてきた微粒子を後で顕微鏡(PCマイクロスコープ)で撮影します。計測器の詳細はこちら
しかし、朝4時に起きて新聞を取りに玄関を開けると柔軟剤のいやな臭いがします。ウォーキングに出発すると、自宅近辺のいつも柔軟剤臭がする家やマンション前ではいつも通りいやな臭いがします。
ウォーキングから戻り、数百m離れたゴミ集積所までゴミを持って行きますが、その途中の家でもいつも柔軟剤臭がする家からいやな臭いが出ていました。
家を出てからウォーキング・ゴミ出しが終わって帰ってくるまでの1時間13分間計測結果と微粒子の画像は以下の通りです。
①微粒子の計測結果
室外は室内の3倍程度の微粒子が観測されています。自宅近辺のレベルが特に高くなっている。
②電子顕微鏡用両面テープに捕らえられた微粒子の写真例
電子顕微鏡用を使用する理由は、表面が安定していて粘着剤が邪魔をしない為です。
サンプル収集高さはウエストバッグなので幼児の呼吸する位の高さです。
写真を撮影するのが嫌になる位びっしりと両面テープにくっついています。
画像の大きさ 400倍→横800㎛、縦600㎛
1000倍→横320㎛、縦240㎛
20200710111553 400倍 塊が崩れて膨大な数の小さなカプセルが放出されている |
20200710111712 1000倍 上の写真の倍率を拡大 小さな粒は数㎛~1㎛以下のカプセル これを吸いこむと肺の奥深くから血液中にまで入り、 更には脳関門を抜けて脳にまで入ると言われている |
20200710115650 400倍 塊が崩れて微小なカプセルが放出されている |
20200710115730 1000倍 塊が崩れていく 光学顕微鏡の解像度限界で1㎛以下の小さな粒がぼんやりした点として見える 光の波長に近い大きさです |
20200710120441 400倍 二つに割れて崩れていっているのだろうか |
20200710120517 1000倍 右側の塊を拡大して見たところ これを吸っていると思うとぞっとする |
20200710141918 1000倍 まだしっかりとした塊の形を保っている 外周はうっすらと膜のような物で覆われている 右下の方は膜が破れて粒々が出た様に見える |
20200710142132 1000倍 塊全体が大きく崩れ始めたところだろうか? 周囲に大きな塊が散らばっている |
20200710143629 1000倍 右側の塊は鳥の頭の形に膜のような物が残っている |
20200710143855 400倍 繊維の切れ端状の物から微小なカプセルが放出されている様に見える |
20200710143950 1000倍 上の画像の倍率を上げて見る びっしりとくっついた微粒子が飛び散っている |
20200710151812 1000倍 良く見掛けるタイプだが今回は少なかった |
早朝のすがすがしい感じの空気でもこれほど汚染されているとは驚きです。この膨大な数のカプセルの中身は長持ちさせるための香料と思われますが、この大きさではこれらが気体ではなく原液のまま体に入っていくと思われます。香料の香りを嗅いでいるのではなく、香料の点滴ではないでしょうか?
2020年7月2日木曜日
登山中に吸うマイクロカプセル(筑波山)
2020年7月2日(木) 筑波山にて
筑波山へ花の写真を撮りに行くので、登山中に吸う微粒子を計測し、SEM用両面テープで微粒子を収集して顕微鏡で観察してみます。男の川駐車場を出発してから男の川の沢を登り、自然研究路を通り、男体山山頂に登ってから旧ユースホステルコースを下り駐車場に着くまでです。
人に会うのが多いのは、自然研究路と男体山山頂付近、御幸ヶ原ですがこの時期マスクは暑くてやってられません。人と会った時刻や柔軟剤臭を感じた時刻をメモしておき、後で計測データと合わせて分析します。
1.Atmotube PRO(NotAnotherOne Inc.)による計測結果
・微粒子はレーザー拡散方式で測定していて1分間隔で記録しています
・顕微鏡観察用のサンプル収集期間をグラフにします
・測定器はリュックにカラビナでぶら下げて、私の首のあたりに来る位置にしています(呼吸位置に近い)。ほぼ呼吸で吸い込んでいる状態です。
・最初のVOCピーク(紫の線)は虫よけスプレーのLPGとエチルアルコールを拾った事による(数m離れたがこれ位では測定器は感じてしまう)
・最後の強い柔軟剤臭で咳や頭痛になった時は、測定器を付けたリュックは車の中で、臭いが入るのを防ぐために車のドアを閉めているので計測出来ていません。
上の中央部分のみを拡大表示すると以下の様になる
計測データの表示(ピーク値近辺)
9時57分にはまだ臭いを感じていないが、マイクロカプセルは急に大量に飛んで来ている。臭いを最初に感じた10:04には(Xマーク)ではVOCが上昇している。
<微粒子の顕微鏡写真>
・微粒子の収集は測定器の上面にSEM用両面テープ(23mmX5mm幅)を貼り付けて行った。
・サンプリング開始時に両面テープ保護紙を剥がし、終了時はガラス管に入れて汚染を防止した。
顕微鏡で観察した結果、一部に繊維くずや鉱物らしき物が見られますが、ほとんどマイクロカプセルやその内容物です。
筑波山へ花の写真を撮りに行くので、登山中に吸う微粒子を計測し、SEM用両面テープで微粒子を収集して顕微鏡で観察してみます。男の川駐車場を出発してから男の川の沢を登り、自然研究路を通り、男体山山頂に登ってから旧ユースホステルコースを下り駐車場に着くまでです。
人に会うのが多いのは、自然研究路と男体山山頂付近、御幸ヶ原ですがこの時期マスクは暑くてやってられません。人と会った時刻や柔軟剤臭を感じた時刻をメモしておき、後で計測データと合わせて分析します。
1.Atmotube PRO(NotAnotherOne Inc.)による計測結果
・微粒子はレーザー拡散方式で測定していて1分間隔で記録しています
・顕微鏡観察用のサンプル収集期間をグラフにします
・測定器はリュックにカラビナでぶら下げて、私の首のあたりに来る位置にしています(呼吸位置に近い)。ほぼ呼吸で吸い込んでいる状態です。
・最初のVOCピーク(紫の線)は虫よけスプレーのLPGとエチルアルコールを拾った事による(数m離れたがこれ位では測定器は感じてしまう)
・最後の強い柔軟剤臭で咳や頭痛になった時は、測定器を付けたリュックは車の中で、臭いが入るのを防ぐために車のドアを閉めているので計測出来ていません。
上の中央部分のみを拡大表示すると以下の様になる
計測データの表示(ピーク値近辺)
9時57分にはまだ臭いを感じていないが、マイクロカプセルは急に大量に飛んで来ている。臭いを最初に感じた10:04には(Xマーク)ではVOCが上昇している。
<微粒子の顕微鏡写真>
・微粒子の収集は測定器の上面にSEM用両面テープ(23mmX5mm幅)を貼り付けて行った。
・サンプリング開始時に両面テープ保護紙を剥がし、終了時はガラス管に入れて汚染を防止した。
顕微鏡で観察した結果、一部に繊維くずや鉱物らしき物が見られますが、ほとんどマイクロカプセルやその内容物です。
20200702172142 1000倍 NPO VOC研究会 壊れる前のマイクロカプセル 直径76㎛ 殻の内側にわたのような物が見え、その中に数㎛から1㎛以下の 更に小さなカプセルらしき物が見える これらはPM2.5やPM1.0と呼ばれ、肺の奥深くに達すると言われている |
20200702173031 1000倍 NPO VOC研究会 直径100㎛位の大きなマイクロカプセル 左上の部分が壊れて中身が放出されている様に見える 内容物が大気に触れて化学変化を起こしているかの様にも見える |
20200702173804 1000倍 NPO VOC研究会直径100㎛位の大きなマイクロカプセル 壊れて時間が経った物か |
20200702173908 400倍 NPO VOC研究会 壊れてグチャグチャになったマイクロカプセルか 中央のU字型の長い白い線は繊維くず |
20200702173947 1000倍 NPO VOC研究会 上の一部を1,000倍に拡大 大量の数㎛~1㎛以下のカプセルらしき物が放出されている。 これらはPM2.5やPM1.0と呼ばれ、肺の奥深くに達すると言われている |
20200702174205 1000倍 NPO VOC研究会 |
20200702174731 1000倍 NPO VOC研究会 壊れ行くマイクロカプセル |
20200702174959 1000倍 NPO VOC研究会 花火の様にここで破裂したマイクロカプセルか 吸い込んでこの様になると思うと怖くなる |
20200702201725 1000倍 NPO VOC研究会 無数の微小なカプセルが放出されている |
2020年7月1日水曜日
雨の夜でもマイクロカプセルは飛んで来て残っている
測定日:2020.06.14日 18:20 ~15日 5:38
夕方外は石鹸臭が立ち込めていたので、1階の物干竿に微粒子収集用のSEM用両面テープを置いておいたところ、その後直ぐに雨が降り始めました。、朝見ると両面テープ上に水が溜まっていました。そのままでは顕微鏡で見えないので、室内でそっと約5時間自然乾燥させて顕微鏡で観察してみました。
雨でマイクロカプセルはほとんど無いだろうと思っていましたが、意外にもばらばらになったカプセルが多数観察されました。色々な壊れ方が見られました。
また、2階のベランダで連続観測しているPM2.5,PM10も徐々に計測値が上がり、雨にも関わらずピークでPM2.5は50㎍/㎥、PM10は55㎍/㎥を記録していました。そして、微粒子の内容物は顕微鏡で見ると、マイクロカプセルのつぶれた物や内容物、繊維くずにくっついた物が観察されました。
この様に5時間位降った雨ではマイクロカプセルは分解されず内容物が残っています。これが何日も続くと環境に蓄積し、側溝から大量に川に流れて行く事になります。(私の住む市では雨水は下水と分離してそのまま排水される)
<2階ベランダでの微粒子観測結果>
<庭の物干竿に飛んで来た微粒子の顕微鏡写真>
夕方外は石鹸臭が立ち込めていたので、1階の物干竿に微粒子収集用のSEM用両面テープを置いておいたところ、その後直ぐに雨が降り始めました。、朝見ると両面テープ上に水が溜まっていました。そのままでは顕微鏡で見えないので、室内でそっと約5時間自然乾燥させて顕微鏡で観察してみました。
雨でマイクロカプセルはほとんど無いだろうと思っていましたが、意外にもばらばらになったカプセルが多数観察されました。色々な壊れ方が見られました。
また、2階のベランダで連続観測しているPM2.5,PM10も徐々に計測値が上がり、雨にも関わらずピークでPM2.5は50㎍/㎥、PM10は55㎍/㎥を記録していました。そして、微粒子の内容物は顕微鏡で見ると、マイクロカプセルのつぶれた物や内容物、繊維くずにくっついた物が観察されました。
この様に5時間位降った雨ではマイクロカプセルは分解されず内容物が残っています。これが何日も続くと環境に蓄積し、側溝から大量に川に流れて行く事になります。(私の住む市では雨水は下水と分離してそのまま排水される)
<2階ベランダでの微粒子観測結果>
<庭の物干竿に飛んで来た微粒子の顕微鏡写真>
20200615103622 1000倍 NPO VOC研究会 つぶれて伸びたカプセルか? 中に小さな粒々(数㎛~1㎛以下)が見える |
20200615104308 1000倍 NPO VOC研究会 繊維くずにびっしりと小さな粒々が付いているのが分かる |
20200615105855 1000倍 NPO VOC研究会 バラバラに崩壊したマイクロカプセル |
20200615110500 1000倍 NPO VOC研究会 バラバラに崩壊したマイクロカプセル 一部まだ塊が残っている |
20200615111351 1000倍 NPO VOC研究会 左上の直径約60㎛の未破裂のカプセルは右下に穴が開いて中身を放出? |
20200615112203 1000倍 NPO VOC研究会 分解中のマイクロカプセル |
20200615111854 1000倍 NPO VOC研究会 分解中のマイクロカプセル 右下には数㎛~1㎛以下の粒が気持ちが悪いほど見える |
20200615114359 1000倍 NPO VOC研究会 分解中のマイクロカプセル |
20200615115034 1000倍 NPO VOC研究会 マイクロカプセルから放出された粒々の塊 |
20200615114707 1000倍 NPO VOC研究会 つぶれて伸びてしまったマイクロカプセルの内壁が剥がれている |
20200615115101 1000倍 NPO VOC研究会 分解中のマイクロカプセル |
20200615115130 1000倍 NPO VOC研究会 分解中のマイクロカプセル |
20200615115248 1000倍 NPO VOC研究会 分解中のマイクロカプセル 中から小さな粒々が放出された様に見える |
20200615120008 1000倍 NPO VOC研究会 一部が崩れてきたか? 小さな粒々が大量に放出されている |
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