ご連絡戴けると助かります。順次改訂します。
正確にはメーカー資料(英文)を参照して下さい。
2024.11.22 最新情報を以下に追記しました。
①ケースの汚染に注意
イソシアネートやホスゲン測定時にサンプル空気吸引部に手を使づけると値が急増する現象が見られました。
手を良く洗って少し下がりましたがゼロにはなりませんでした。本体を良く絞った布で何度も水拭きしてから測定したらこの現象は出なくなりました。測定器ケースの汚染を吸い込んでいた為と思われます。
英文取説にはケースを水拭きする様に書かれています。
②光学読み取り部に差し込む直射日光に注意
冬場で太陽の高度が低くなった時に、直射日光が光学読み取り部に差し込むと、バックグラウンドエラーやとんでもない高い値が表示されます。
センサーが誤動作するのが原因です。
③テープにトラップされたマイクロカプセルが後から破裂してイソシアネートが発生し、テープ全体が赤くなる。測定後のテープなので直接影響は無いと思われる。
測定部を通過した後のイソシアネートテープが全体的に真っ赤に変色しました。
測定直後のセンサー部のテープを見ると、ごく小さな粒が見られました。
<製品概要>
・化学テープ方式毒性ガス検知器
Honeywell Analytics社(旧MDA Scientific社) が世界で初めて開発した化学テープ方式による毒性ガス検知技術(ケミカセットテクノロジー)は、 比色定量分析に基づくシステムであり、吸引ボンプと乾式試薬テープを用いてサンプルエアーを捕集し、 対象ガスに曝露するとガス濃度に比例して色が変化します。 この色の濃さの変化を光学的に読み取り、光量の変化を内部にプログラムされているガス応答感度と比較して、 ガス濃度を算出します(試験紙光電光度法)。
ケミカセットテクノロジーは、ガス漏洩の実証に物理的証拠を提供できる唯一の検知技術です。 この技術によって製造されたケミカセット(Chemcassette®)は、 検知器対象ガスのみにppbレベルの低濃度にも反応する高い感度、 また、誤報を引き起こす原因となる検知対象外のガスや物質には反応しない高い選択性などの特長があります。 (Honeywell社の商品詳細ページより)
・特徴(旧機種からの変更点)
<仕様>
<ケミカセットの詳細仕様>
。イソシアネート用
*副反応はppm濃度での反応とされており、この濃度では臭いの閾値をはるかに超えており、臭いで認識できると思われます。念のために二酸化窒素は高速道路と車の往来の激しい国道で測定しましたが、変化は有りませんでした。
<使用上の注意事項>・・・実際に使用した経験
①イソシアネート測定時は湿度に敏感
カセットを冷凍庫から出して1時間経過後の測定ではガスが無いのに(テープは反応していないのに)高い値が出る事が有り、もっと待った方が良い。朝一急に異常な値が出てゆっくり下がっていく時は要注意。
②温度急変時に光学センサーが結露による影響を受ける。冷たい外気を測定した後に暖かい室内に持ち込んで測定する様な場合には注意が必要。異常はテープの反応が弱いのに大きな値が表示される事で確認出来る。
湿気を含んだサンプルを加熱した場合もテープが反応してないのに高い値が出る。
冬では室外で測定していて室内へ持ち込むと、テープは反応していないのに数ppbが表示される事が有ります。屋外が昼間の暖かい時でも発生するので要注意です。
屋外を測定して終わる時は、屋外で吸引を止めてから室内へ持ち込みます。一晩掛けて室温にゆっくりと慣らせば大丈夫の様です。続いて室内でも測定したい時は、異常な値が収まるまで無視するしかない様です。
密閉されたテープ収納部が屋外で冷えている所に、室内の暖かい空気を吹き付けて曇るのが原因と思われます。(2018.02.11改訂)
③電波干渉に弱い
(アマチュア無線の短波帯アンテナ至近距離では誤動作でエラーを2度経験)
④テープ送り時間は一定ではない。
・バックグラウンドが高いと何度も送って(10回?)それでも駄目だとエラー
・1分後の測定値が高い(電流変化から予測値)が高い(アラームレベル)時は、1分位でテープを送る
⑤ダウンロードしたデータの間隔(測定間隔)が等間隔になるとは限らない。後から時間間隔が一定になる様に処理しないと見辛い。
・測定値(予測値)がゼロ(TDIの場合0.4ppb未満)の時は1分間に3回測定
データ出力の秒を表すと
00,21,41
02,22,43
04,,24,45・・・
・測定値(予測値)がゼロでない場合は約1秒ごとに測定
但し、1分間に45~46回となる。
⑥測定値(予測値)がアラームレベルを越えるとテープが頻繁に送られる(送り間隔は未調査)
⑦イソシアネート測定時は追加のフィルターが使用できない(測定成分が吸着して誤差)ので、埃が多いとセンサーが汚れてエラー(テープが使用できないと判断)となる。
⑧太陽光の差し込みに注意
センサー部は一応スモークのプラスチックでカバーされているが、直射日光の様な強い光が当たると角度によりセンサーが影響を受ける様である。テープが使用できないエラーが出る。
⑨リアルタイムクロック(内部の時計)がけっこう遅れる
単独ではそれほど問題ないが、GPSや他の計測器と連動して測定する場合は問題となる。測定前に正確な時計(電波時計)で合わせた方が良い。
⑩朝一テープは反応していないのに高い値が表示される
テープをカセットから出してまたカセットに戻した時発生する事が有る。
その次に測定した時、最初の30分位高い値が出る。徐々にゼロに戻っていく。
カセットを外して再度セットする時に、カセット交換のメニューでセットすると今のところ回避出来ている。おそらくテープの位置が動いた事で、テープ送りのステッピングモータの相がずれ、テープが緩むためと思われる。
⑪不明事項
・測定値のグラフ表示の操作中にキーを受け付けなく事がたまにある。暫くすると自然に回復したり、勝手に再起動したりする。
・テープにかぶり(テープ全体が変色)を生じる時が有る→写真撮影の為にテープを引き出した時の汚染かもしれない。
⑫ケミカセットのテープが送られずに、カセットが使用できないメッセージが出る。
テープを送リ始めようとした時に、ステッピングモータが脱調し、エンコーダーがこれを検知しエラーとなる。原因はテープを再セットした所がモーターの相の途中で、テープが半分くらい以上使用されて重くなっているとこの症状が出る。
対策は、テープを交換や再セットする時は、カセット交換のメニューで行う。
⑬必ずクリーンな状態で測定を終える
汚染された状態で測定を終了すると、内部が汚染されたままになります。きれいな所で空運転(パージ)を行い終了する様に説明書に注意書きが有りました。(2018.02.11追記)
⑭ケミカセット取付時に少し浮いている事が有る。テープ走行不安定の原因になる。カセットを取り付けた後に端を上から押してみてガタがない事を確認する。(2018.06.10追記)
<ケミカセットの特性>
・使用期限 本体に1度セットするとその日が記憶され1ヶ月で期限がくる。しかし、使用しない時に適切に保管すれば、アラームを解除して使用することが出来る。この場合、使用開始時に2回転テープを送る様に取説に指示が有る。
そのまま使用し古くなったテープは感度が著しく低下する。
・保管期限(RFIDで読み取る)を過ぎたケミカセットは使用出来ない様にプログラムされている。裏技を使わないと動作せず使用は出来ない。
使用期限の日の次の日からは警告が表示され、測定開始しても動かない。
・アラームレベルが出た時やテープに関連するエラーが出た時はテープの目視確認が必須
<メンテナンスメモ>
・センサーの汚れと定量ポンプ制御回路の故障(無償修理期間内)
・定期メンテナンスは使用頻度が低いので今の所様子見です
<ケミカセットの保管について問い合わせ>2021.08.31追記
Q
テープの輸送はヤマト常温便で到着しましたが、未開封で短時間であれば常温で大丈夫でしょうか?米国から御社への輸送も常温で行われているのでしょうか?
保存温度が0℃以下なので、今まで送る時は冷凍便で送り、車で持って行く時も保冷剤を入れて保温ケースで移動していました。
A(リッチモアインターナショナル 今村氏より)
テープに関して、輸送の数日間では常温で問題ありません。米国から輸送は、クール便ではありません。
高温多湿の状態で、長期間の放置は、NGです。
ただ、未使用時は0℃以下にて保管し、取り出し時は、常温で結露がなくなった状態で、ご使用ください。
SPM Flex 有毒ガス検知器を使って、隣家からの柔軟剤(イソシアネート)を検知できますか。6年間苦しみぬき、病気になり収入も途絶えました。
返信削除これは、どの行政に頼めば調査してもらえるのでしょうか?
わたしも関係するブログ得おやっています。
「香害から神経難病?を患った経緯」です。
よろしくお願いします。
コメント有難うございます。返信が遅くなりました。昨日は複視がひどくPCの文字が判読できない状態でした。
削除SPM Flexではイソシアネートは恐らく検知できると思います。しかし、検出限度の0.4ppb以下でも敏感な人は症状が出るそうなので、完全では有りません。
行政によるイソシアネート調査は今のところ無いと思います。まだ公的に認知されていません。工場等の職業病予防では測定器が使用されている様ですが、その測定器で一般家庭や電車の中でアラームが鳴るひどい状態です。昨年、今年と消費者連盟と一緒に政府に訴えたり、厚生労働省の研究テーマを提出していますが、まだ時間が掛かります。
私はNPOから測定器を借用して検討しましたが、輸入品で高価な(安い車が買える)測定器で、化学反応カセットテープも特殊で高価です。米国だと測定器のレンタルも有る様ですが、日本では見つかりません。但し、米国でも消耗品のカセットテープは自前で用意する様です。
現在はSPM Flexは手元にないので、イソシアネートを発生する元になっているマイクロカプセルに注目してPM2.5とPM10の計測と大気浮遊物の顕微鏡観察を行っています。
>その測定器で一般家庭や電車の中でアラームが鳴るひどい状態です。
返信削除とありますが、アラームが鳴るということは、人体に有害であるための警告音なのですか?
もしそうなら我々の多くがずっと前から予測していた通り、においの好き嫌いの問題でなく人体に有害であるかどうかの問題で、少数派の(これまでは)われわれが、おかしかったのではなく、何かおかしいと大事なことにきずけないその他大勢のほうが、おかしかったという事ですね、たばこの害、アスベストの害、をただなぞっているだけで単に歴史を繰り返しているだけですね。要は一般家庭や電車の中で受動喫煙ならぬ受動香害させられているわけですね。
TOMTOMさんのこのような実証によって全国の被害者の立証が格段に進み救われると思います。
ありがとうございます。
一般人でもNPOから測定器を借用できますか?
私が使用したSPM Flexという有毒ガス検知器は、有毒ガスを使用する職場でガス漏れ等で作業員に危険が及ばないようにモニターするのが一番の使用目的です。
削除イソシアネートの場合、米国の職業病を予防する協会の8時間作業許容濃度が1ppbで、初期設定ではこの値を越えるとアラームが鳴ります。
電車の中でアラームが鳴るという事は、この値を瞬間ですが越えたということになります。この許容濃度で全ての人の安全が保障される訳ではなく、敏感な人は職業病を発症する恐れが有るそうです。
また、カリフォルニア州の規格では、敏感な人に対する工場等の周辺許容濃度は0.001ppbという厳しい値です。(代表的なトルエンジイソシアネートの場合)
この値を越えるという事は、一時的であれ工場の汚染された環境よりひどい事になります。
現在、環境や医学界でこの問題が認知されつつあります。
この測定器は輸入品で車が買える位の値段です。消耗品の化学カセットテープも高価で取り扱いにも注意が必要で、すぐに借りて使用するのは困難です。ある程度の教育を受けるのと、費用負担が必要です。米国だとレンタルも有りますが、日本では無いようです。レンタルでもカセットテープは自分持ちの様です。
TOMTOM様
返信削除もしできましたら、連絡を取りたいのですが私のブログ「香害から神経難病?を患った経緯」のメッセージ欄から連絡いただけないでしょうか。
お手数おかけしますが、どうかよろしくお願い致します。
連絡先については、メールアドレスをブログの右枠に記載しています。
削除elpinojp-bg()yahoo.co.jpです。
()を@に変更して下さい。そのまま載せるとロボットに解読されて危険な書き込み(ウィルスや広告へのリンク)された事も有りますので、宜しくお願いします。
先日は電話で、いろいろ教えてくださり、ありがとうございました。
返信削除再度すみませんが、私の隣家からの臭気被害の協力をしていただけないでしょうか?
しつこくて申し訳なく思いますが、どうかよろしくお願いいたします。