2019年9月27日金曜日

登山道に残るマイクロカプセル測定:PM2.5,PM10後から出てくるVOC

 いつも登山道で柔軟剤臭の人とすれ違うと、咳が出たり頭痛になったり、ひどいと全身の力が抜けて歩くのが困難になってしまいます。今回、ほとんど人の来ない登山道で柔軟剤マイクロカプセルの影響が有るか①エアクオリティモニターによる測定と②微粒子を収集し顕微鏡観察で調べてみました。

 場所は、妻が行きたいと言っていた南会津の七ヶ岳黒森沢コースという、ロープで沢登りする中級登山コースです。途中で会ったのは僅か2名です。そのうち同じコースはたったの1名で、強い柔軟剤臭のする人で我々を追い越して行きました。登山カードによると、以前の登山者は1週間以上前しか居ませんでした。

登山の詳細は以下のリンクを参照して下さい。
https://yasouseikatsu.blogspot.com/2019/09/blog-post_27.html

<①PM2.5,PM10,VOC測定結果>






























 沢登りの途中で、沢の対岸を1名が追越していきました。この時は柔軟剤臭は感じませんでした。

 山頂で昼食を食べていると、山頂下で休憩していた私達を追い越した人が山頂に来ましたが、強い柔軟剤臭を感じました。昼食中だったので、何とか我慢して居たら先に出発し、私たちがこれから行くコースを先行して行きました。

 すると、それまで低かったPM2.5,PM10やVOCが急上昇していますが、我々は遅いので距離が離れて臭いは感じません。4時間後位まで減衰しながら続きましたが、途中林道を歩いていると爽やかな山の空気にも関わらず、私は咳が出始めました。

 爽やかな山中の空気にも関わらず、VOC(成分は不明)は上昇を続け、測定器が飽和する1,000ppbまで上昇しています。


<②マイクロカプセルの顕微鏡写真>
*今回はリュックにぶら下げた測定器上に貼った電子顕微鏡用のアルミ基材両面テープで収集したのですが、何度も木をくぐる際に引っかかったりしたのでテープが折れ曲がっていました。

 枝を引っかけた際の異物も混入しているかも知れないので、はっきりマイクロカプセルと確認出来る物だけ紹介します。

 これらは、私たちの先を行く、たった一人の人から発生した香り付き柔軟剤から飛び散った物と思われます。特に、繊維くずにびっしりと付着した柔軟剤の成分は洗濯を繰り返して累積したと思われます。メーカーでこの様にびっしりと柔軟剤成分が付着した評価はしているのでしょうか?メーカーが言っている、単なる使用量だけの問題だけでなく、洗濯を繰り返した累積付着と劣化で飛び散る問題が有りそうです。

 周りに飛び散った柔軟剤マイクロカプセルの中身を我々が大量に吸い込んでいると思われます。こんな物を大量に吸っておかしくなるのが化学物質敏症でしょうか?むしろ症状の出ない人を化学物質不感症と呼びたいくらいです。

20190928202455 400倍
中央部にマイクロカプセルが見える


































20190928202539 1000倍
破裂したマイクロカプセルの残骸と思われる


































20190928202619 3000倍
破裂して中身を放出しているマイクロカプセル
ごく小さな粒は1㎛以下で肺の奥深く入り、血液中にまで入り込むと言われている


































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20190928203429 400倍
飛んで来た繊維くずに柔軟剤の内容物が付着している

































20190928203531 1000倍
右端のちぎれた部分にはびっしりと柔軟剤成分が付着


































20190928203627 3000倍
傷んだ繊維くずにびっしりとマイクロカプセルの内容物が付着
1㎛やそれ以下の粒が無数に見られる


































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20190928205505 400倍


































20190928205556 1000倍
良く見ると無数の粒々から構成されている

































20190928205634 3000倍
小さい物は1㎛やそれ以下


































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20190928205953 400倍
破裂しバラバラになったマイクロカプセルの残骸と思われる


































20190928210035 1000倍
破裂したマイクロカプセルの一部と思われる


































20190928210113 3000倍
ボロボロに崩壊している


































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20190928211600 400倍
飛んで来た繊維くず

































20190928211720 1000倍
表面を覆うようにびっしりと柔軟剤成分が付着している


































20190928211803 3000倍
多数の子カプセルが分厚く付着しているのが確認出来る


































20190928212148 3000倍
何度も洗濯してびっしり繊維にくっついた柔軟剤成分


































20190928212456 3000倍
劣化して繊維からぼろぼろ剥がれている柔軟剤成分



































2019年9月20日金曜日

筑波山で遠足の小学生達が吸う空気:人の居る所はマイクロカプセルだらけ

 以前2019.08.13に筑波山でPM2.5,PM10を測定した時は天気が悪く途中雨にも降られましたが、今度は天気の良い時に測定してみました。以前の投稿は以下でリンクします。
https://mukouryou.blogspot.com/2019/08/blog-post.html

 以前はほとんど人が居なかったのですが、今回は休憩をしていた時に、つつじが丘から遠足で登山する小学生の団体が脇の登山道を通りました。案の定、もの凄い柔軟剤臭で咳が出て目にしみて逃げ出しました。また、歩いてきたあまり人が通らない登山道でもキラキラ独特の光り方をするマイクロカプセルが見られました。

 収集した微粒子をPCマイクロスコープで観察したところ、ほとんどが柔軟剤や洗剤に使われる香料マイクロカプセルと思われる物で、まだ劣化が進んでおらずカプセルが丸ごと飛んで来た物や、両面テープ上で破裂して内容物のゼリー状の物や子カプセルが飛び散っている様子も撮影出来ました。

 この事は、われわれがマイクロカプセルを吸い込んで、気道上でこの様に破裂しているのではないでしょうか?そして、カプセルの殻の部分がポリウレタンとかポリウレアだと、局所的に高濃度の猛毒イソシアネートが発生しているのも疑われます。また、カプセルに含まれる化学物質が高濃度で体の中に入ってくるのではないでしょうか?

 これでは、我々化学物質に弱い人が、酒が飲めない人が無理やり酒を飲まされているのと同じ様に、無理やり化学物質の原液をを体に入れられている状態ではないでしょうか?


<PM2.5,PM10,VOC測定>
測定器:ラトックシステム(株)エアクオリティーモニター REX-BTPM25V 2号機(2台のうちの1台)
     詳細はhttp://www.ratocsystems.com/products/subpage/btpm25v.html



<上記グラフのコメント>
・スプレーVOC→虫よけスプレーを数m離れて使用したがVOCを検出した

・車道でPM高→車道で観光の車や登山者が歩くのでPM2.5,PM10共に高い

・トイレでPM高→つつじが丘駐車場のトイレで観光客が多く利用する。VOCも高い。

・小学生柔軟剤PM高→登山者が主に利用するベンチで休憩中に約20m離れた所(風上)を小学生の遠足一団が登り始めたら強い柔軟剤臭がして咳、目にしみて逃げ出した。
 その後もVOCが上昇を続けた。恐らく我々の体や測定器に付着したマイカプセルがVOCを出し続けた為と思われる。

・キャンプ場PMとVOC高→キャンプ場に着くと柔軟剤臭が立ち込めていた。近くには虫取りをする二人組が居たので、ここから発生か。



<収集した浮遊粒子を顕微鏡で観察>同じ様な写真は省略しています
顕微鏡:斉藤光学(株) SKM-S31B PC (VOC研からの借用品)
     LEDが写り込むのを防止する為に照明部に拡散用フィルムを被せてあります

収集方法:電子顕微鏡用アルミ基材両面テープ5mm幅X30mmをエアクオリティーモニター上に貼り測定開始時に保護シートを剥がす。測定終了後は市販のサンプル保管ガラス管に入れて持ち帰り顕微鏡で観察する。

400倍→1,000倍→3,000倍(光学1,000倍の画像を3倍デジタルズームで拡大)の順で撮影

 筑波山のハイキングで吸っている恐ろしいほどの微粒子は、ほとんどが柔軟剤や洗剤の香料マイクロカプセルと思われます。

 個々の画像は、筑波高原キャンプ場を出発してから、東筑波ハイキングコースでつつじが丘まで行き、つつじが丘で休憩して折り返し同じ道を戻る過程で収集した物です。


①マイクロカプセルが破裂して内容物が飛び散ったところ
20190920152310 400倍
破裂で飛んだ内容物の長さは跡が残っている部分で0.47mm


































20190920152416 1000倍
右側が破裂で破れて中身が遠くまで飛び散っている



































20190920153341 3000倍
右側が破裂で破れて中身が飛び散ったマイクロカプセルの親

長径約72㎛



































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②マイクロカプセルの内容物が滲みだす様に外に漏れている物、その他
20190920154022 400倍


































20190920154359 1000倍


































20190920154432 3000倍
右側で内容物がマイクロカプセルからしみだしている様に見える

長径110㎛の大きなカプセル



































20190920154128 1000倍
右側が破れたカプセル



































20190920154236 3000倍



































20190920154314 3000倍(輝度下げ)
右側が破れている

長径50㎛




































20190920154807 1000倍


































20190920154857 3000倍
球形の原形を保っているカプセル 直径約25㎛
周りに飛び散っている子カプセルは2㎛~1μm以下


































20190920154932 3000倍
破裂してバラバラになったマイクロカプセルと思われる



































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③破裂前のマイクロカプセル
20190920151934 400倍


































20190920152040 1000倍


































20190920152120 3000倍
内部に子カプセルが多数見える破裂前のマイクロカプセル

長径127㎛の大きなカプセル



































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④マイクロカプセルの破片や子カプセルが多数見られる
20190920153629 400倍

20190920153733 1000倍


































20190920153827 3000倍
繊維くずか?


































20190920153827 3000倍
バラバラになったマイクロカプセル内容物


































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⑤マイクロカプセルの殻が原形を留めている物か?
20190920203728 400倍


































20190920203821 1000倍


































20190920203856 3000倍
破裂したマイクロカプセルの殻か?

長径36㎛



































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⑥その他いろいろ
20190920160105 400倍


































20190920160202 1000倍


































20190920160331 3000倍
不明


































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20190920162537 400倍


































20190920162627 1000倍


































20190920162831 3000倍
破裂したマイクロカプセルの殻か?


































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20190920163014 400倍


































20190920163051 1000倍


































20190920163120 3000倍
不明、


































20190920163245 3000倍
繊維くずに付着した子カプセルとカプセルの内容物


































20190920163352 3000倍
繊維くずからカプセル内容物が剥がれて飛んでいる

































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20190920164131 400倍

































20190920164210 1000倍


































20190920164234 3000倍
バラバラになったマイクロカプセル

































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20190920191541 400倍


































20190920191746 1000倍


































20190920191825 3000倍
繊維くずからマイクロカプセル内容物が劣化し剥がれて飛んでいる

洗濯を繰り返すとこの様に多数のカプセルが何層にも付着するのか?



































20190920191853 3000倍
マイクロカプセルの殻が丸ごと付着していたのが剥がれようとしている

































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20190920204151 400倍


































20190920204235 1000倍


































20190920204259 3000倍
破裂して二つに割れたマイクロカプセルの様に見える