私は香りのする柔軟剤や洗剤を使用している人に近づくと咳が出たり頭痛になったりするので、早朝の人がほとんど居ない4時から5時台にウォーキングをしています。この時間帯は出かける時は風が吹くことはあまり無く、折り返して帰る頃には風が出てくる事が多いです。
途中で駅前を通りますが、行きはまだシャッターが閉まっていたり、開いて直ぐの時間で、新聞配達と始発に乗る数人しか居ませんが、帰りに通る時はちょうど乗換電車が到着して一団が通る状態です。
帰りに駅を通過すると、乗り換えの人たちに出合わせたり直後だと人が居なくてもきつい柔軟剤の臭いが立ち込めている事が多いです。家を出る時に微粒子とVOCを1分間隔で計測してくれるAtmotubePROと地図上の位置を時刻から割り出すための登山用のGPSロガーを持って出かけました。
その結果をクラフにしたのが下の図です。
往路は乗換電車到着前の静かな駅前で大きな変化は有りませんが、帰りに通る時は駅前で微粒子の急激な上昇が見られます。この微粒子の大きさは、PM1.0と呼ばれる1㎛以下の粒子がほとんどを占めています。この大きさだと肺の奥深く肺胞まで効率よく入ると言われています。テレビで柔軟剤や洗剤のコマーシャルで花びらが人から出る様に表現されていますが、顕微鏡で見るとマイクロカプセルの中身やかけらです。
この日は帰る頃には風が出てきてピークはあまり多くは有りませんが、風が無いともっと大きなピークになると思われます。
こちらはウォーキングに出ている時の自宅の外気で、もう1台の同じタイプの測定器で記録したものです。合わせて約1kmの距離にある「そらまめ君」という大気汚染物質広域監視システムのPM10のデータも破線で表示しています。私はレーザー散乱方式で計測していますが、そらまめ君はベータ線減衰方式と言って測定方式は異なります。また、1時間間隔での計測なので階段状の表示になっています。
こちらには急激なピークは見られず、上の駅前の現象は狭い範囲の現象である事が分かります。
ほぼ同じ時刻で2月12日の測定結果が下のグラフです。
途中で近所の人につかまって話をしていたので少し時間がずれていますが、帰りの駅前では乗換電車が到着した直後で大半の人は通った後でゆっくり歩く最後尾の人と会った状態です。しかし、そのあたりでは大きな変化は有りません。11日は休日だったので通過した人が違うせいか、それともマイクロカプセルの寿命である時期になると大量に破裂してPM1.0が出るのかはもう少し様子を見ないと分かりません。
近所の人との話です。
私が計測しながら歩いているのを知っているので、夜中に咳が出たりしませんか?と尋ねたら、全身に蕁麻疹が出て点滴をした事が有るそうです。私の妻も以前同じ症状で正式には多形紅斑と呼ばれ、細菌感染や薬物で起きるひどいアレルギー症状です。薬物である証明は難しいですが、我が家で有毒ガス検知器で測ると職業病でアレルギーの危険が有る2ppbものイソシアネートが計測される事が有りました。イソシアネートはNCO元素を含むグループで色々な種類が有りますが、一般的なTDIやMDIではなく、イソシアン酸と残りは標準試薬が無いので分析できない成分です。
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